ガープの世界〈上〉 (新潮文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (446ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784102273012

感想・レビュー・書評

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  • <看護婦のジェニーは欲望抜きのセックスで一人の子供を産む。
      彼の名はT.S.ガープ。彼とその家族の数奇な人生が今始まる ― 。>

    著:ジョン・アーヴィング

    ジョン・アーヴィングを世界的大作家に押し上げた代表作。
    ホテルニューハンプシャーを読んでもう一度読みたくなったので再読です。

    ホテルニューハンプシャーのレビューでアーヴィング節と書きましたがそれは今作も同じ。
    子供を持つための欲望抜きのセックスで生まれた作家志望の男の子という奇妙な設定。
    ここから生まれた愛すべきキャラクターたちが、物語の波を次々と乗り越えていきます。

    本文中に以下の言葉が出てきます。

    「人は、「こっけい」であっても、同時に「真面目」であることができるのだ。」
    「人生は・・・なぜか、度がすぎるものですよ。人生が二流のメロドラマなんです。」

    前者が、ガープが読者から批判の手紙を受け取ったときに感じた言葉、
    後者が、編集者に著作があまりにも度がすぎるメロドラマだと批判されたときに彼が口にした言葉です。

    この二つの言葉がこの物語を形作っています。
    そしてこの言葉はそのままジョン・アーヴィングという作家の哲学なのでしょう。

    人生にどのようなことがあれ、
    それはあくまでも「こっけい」なもの、度がすぎた「メロドラマ」のようなもの。
    楽しいこと、悲しいこと、苦しいこと ― それでも人生はすばらしい。

    久々に読んだのだけれど、昔読んだときの気持ちそのままに、
    むしろ当時よりもさらに心満たされる何かを感じました。


    最後にもう一度書きます。


    それでも人生はすばらしい。

  • 久しぶりに読んだ。やっぱりすごい。沢山心が動かされるページがあった。特にガープが最後にひきがえるに会う時、それが「見知らぬものでも、神秘的なものでさえない」ことを知る場面では涙が出そうになった。上下巻。20120208

  • 爆笑問題、太田セレクト

  • 2011/11/12 読了

  • 学食で読んでたら、当時片想いだった女の子が通りかかり
    題名見て 一言、傑作 ってニカって笑った顔がフラッシュバックする。

    人生の書、はいい過ぎか。でも、なんかこころの奥にカチンとはまってる本。

  • この作品ももう20年くらい前に読んだ。
    ロビン・ウィリアムス主演の映画もすごく好き。

  • ガープという男の出生からずっとを追った作品。もちろんフィクションです。アーヴィングは構築力のある作家だなぁと思いました。

  • 人生は元気に生きるべき。

  • 作家・ガープの出生(というか受精)から死後までを描いた作品。上巻は半分ぐらいまで、ちょっとエキセントリックなガープの母親がメインになってます。
    フェミニズムがわりと柱の一つになってて、ゆっくり変わる価値観と個人の意識のギャップ、みたいなのがピリピリ効いてるような。あと、後半にはガープのデビュー作の『ペンション・グリルパウツァー』という作中作が丸ごと書かれてて、それだけでも面白いです。

  • 面白い。名作です。
    本作の作家、ジョン・アーヴィングが書く物語に出てくる出演陣は、みんなユニーク。主人公を含め、周りの人にとても興味と愛着を持てるんです。なので、親近感がわいて、物語もとてもリアルに感じれる。本作の物語には、人生における大切なメッセージが詰まっている感動作。映画化もされているので、映画と原作と両方楽しめるのも魅力。
    ジョン・アーヴィングの作品は、東野圭吾や伊坂幸太郎の作品のように、映画化されている作品多いです。

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