ぼくの美しい人だから (新潮文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (537ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784102329016

感想・レビュー・書評

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  •  女性目線なら純愛小説になるのか?。定かではないが、フェニミズム傾向の強い女性ライターが本作を絶賛していた記憶がある。
     そんな作品とは、アラフォーの決して見目麗しくもなく、教養も欠けた女性ノーラが、20代ヤリ手広告マン・マックスと出会う。ベッドに誘った結果、男の方が本気になって…。
     一方、女の方も、キャリアも収入も、住む世界も違い、そして何より相手の若さ(本作でも女性の最大の拘りはここかも)が放つ眩しさに幻惑されていく。

     でもねぇ…。確かに、職を捨て周りを振り捨てて彼女を追いかける男の心は、その時点では本物ではある。ところが、何で彼女に執着するようになったのか?。個々での描写を見るに、それはノーラとのSEXだったとしか見えないんだよなぁ…。

     男性の本気度をガチガチに描写するが故に、反面、そうなった理由が、SEXに割に初心だった経験不足の男性が、手練手管を備えたアラフォー女性、肌の相性が抜群だったアラフォー女性の前で、”サル化”してしまったからではないのか?。

     そんな疑問の生まれる秀逸純愛小説か。勘繰り過ぎか?。

  • 収録直前の徹夜地獄の中、なぜかこれをずっと読んでた。苦労人の若いイケメンと、奇妙に魅力的な中年女の恋愛話。訳が時々古臭くて(「おぬし」とか)ひっかかったけど、ノーラがどんどん気になる人になっていって、最終的にはすごーく愛着がわいた。いいラブストーリーだった。

  • 当時付き合ってた人に薦められて読んだ。
    ふーん、って感じだった。見た目がゴツイ人だったので、ギャップにちょっと引いた。

  • 27歳のエリート広告マンと41歳のハンバーガー店売り子ーー容姿・年齢・学歴・地位、すべて不釣合な2人が恋に落ちてしまったら…。男は2人の仲を公けにできない自分に嫌悪し、女は将来を絶望する。男はこれまでの建前生活に嫌気がさし、本音で生きる女にますます魅かれる。人が人を愛した時、どこまで相手に正直に誠実になれるかーー永遠の主題を新しい感覚で捉えた話題作。
    原題:White palace
    (1987年)

  • 初読

    20代の頃からずっと読もうかなと思いながら
    なんとなく手に取る機会がなく。
    そういう本は当時読んでおけば!と思う事が多いけど
    これは今で良かったような気もする
    確かめようはないのだけど

    27歳広告マンのマックスと41歳ハンバーガー屋店員のノーラ。
    わかりやすく格差大なカップル。

    何故マックスがノーラ惹かれたのか、
    セックスは大変合ったみたいだけど、結局よくわからない。
    けど、誰もいつだって結局よくわからないというか、
    親兄弟と違って、恋人や友人、配偶者とは
    自分が「選んで」いるつもりでいるけど、
    「選べない」事だってある、どうしたってそうなってしまう、
    そういう相手だっているのだ、
    という話なんじゃないか。

    そういう相手に対して、彼マックスがどうしたのか。
    それがこのラブストーリーの全てだ。

    前妻ジェイニーの母、サラが語る娘との関係
    たいした人間じゃない、好きになれない相手。
    それでも確かに愛してるという事。
    うん、わかる…。

    ノーラがハックルベリーフィンを読み耽る、
    異なる人間同士が触れ合う事によって起こる変化に涙が出ちゃう。
    でも、これはシンデレラストーリーじゃないので、
    ノーラが別人のように大変身するわけではない。
    お互いに化学反応が起こりながらも、
    どうしようもなくお互いのままで、でも、やっていく、
    やっていけるんじゃないか、というハッピーエンド。

    お風呂で読んじゃってベコベコになってしまったので
    その内綺麗な古本(絶版…)を買い直したい 

  • 100殺!ビブリオバトル No.84 夜の部 第11ゲーム「ダブルバウト」 [チャンプ本!]

  • 広告代理店に勤めるマックスは27歳、2年前に妻を失った痛手から立ち直れずにいた。ある日苦情を言いに訪れたハンバーガー店で売り子をしていたノーラと、夜のバーで再び出会い、そのまま関係を結んでしまう。41歳で教養も低く、自分とはまったく違うノーラに、マックスは惹かれてゆくが、自分の日常世界に彼女を迎え入れることができない。二人の間で深まってゆく溝を、乗り越えることができるのか。

    20代に初めて読んで、久しぶりに再読した。誠実に恋することの難しさ。恋愛は生活の全てを変えてしまうこと。今でも胸に迫ってくる。原題は「White Palace」で、ハンバーガーチェーン店の名前。邦題はとても良いと思う。

  • 27歳のエリート男性と41歳のハンバーガー売り子の恋。
    生活も経歴も全てが不釣合に思われる二人。
    神経戦だったり肉弾戦だったり、互いを認める関係をつくりあげるまでの過程。

  • 再読

    この本は何回読んでも なんだろう 
    また 何年かすると読みたくなる

    ボロボロになっちゃってるけど大事にとってある一冊

  • 案外普通の話。

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