ペーパー・マネー (新潮文庫 フ 24-6)

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  • Amazon.co.jp ・本 (309ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784102358061

作品紹介・あらすじ

午前六時。ロンドンの長く熱い一日が始まった-。甘美な情事の余韻を楽しむ閣僚を襲う突然の恐喝劇。油田採掘権の落礼をめぐって画策される企業買収。そして廃棄に回される古紙幣を狙った現金強奪。夕刊紙の編集スタッフが綿密な取材をつづけるなか、それぞれの事件は意外な方向へ…。

感想・レビュー・書評

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  • ケンフォレットが「針の眼」の前作に書き、世に送り出した一作。オムニバスで展開した一見、独立したような話が最後につながる形式の小説で、なかなか凝ってはいるが、中身はさほど面白くない。アイデアだけが先行してストーリーがどっかへ飛んでいる感じ。人物の描き込みは、この後の作品の制作過程で培われたことがよくわかる。せめて、落ちが欲しかった。

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著者プロフィール

Ken Follett
ケン・フォレット
1949年、ウェールズ生まれ。新聞記者、出版社勤務などを経て1978年にスパイ小説『針の眼』を発表、アメリカ探偵作家クラブ(MWA)賞を受賞。1989年に発表された『大聖堂』は全世界で2000万部を超える大ベストセラーに。その後、続編『大聖堂-果てしなき世界』、「百年三部作」の『巨人たちの落日』『凍てつく世界』『永遠の始まり』を執筆、さらにはキングズブリッジ・シリーズの『火の柱』および本書を書き継いでいる。最新刊は『ネヴァー』。


〈扶桑社ミステリーのケン・フォレット作品〉
火の柱(上・中・下)
ネヴァー(上・中・下)

「2022年 『大聖堂 夜と朝と(下)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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