灼熱の魂 (新潮文庫)

  • 新潮社 (2025年3月28日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (304ページ) / ISBN・EAN: 9784102407813

作品紹介・あらすじ

ある日を境に沈黙を続けていた母ナワル。彼女の死後、双子の姉弟ジャンヌとシモンは公証人から奇妙な遺言を伝えられる。姉は死別したはずの父を、弟は存在すら知らぬ兄を、それぞれ探し出して手紙を渡せというのだ。姉弟が知りえなかった母の生涯が明かされるにつれ、沈黙に隠された驚愕の事実が判明する――。戦争と因習、そして運命に弄ばれた女性の壮絶なる過去が慟哭を誘う、現代の黙示録。

みんなの感想まとめ

戦争と家族の絆、そして沈黙の意味を深く掘り下げた物語が展開されます。双子の姉弟は、母の死後に受け取った遺言によって、知らなかった父と兄を探し出すことになります。その過程で明らかになる母の過去は、彼らの...

感想・レビュー・書評

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  • 長らくの間、図書館の読みたい本リストに入れていましたこの一冊

    なぜ入れていたのかは記憶にございません

    表紙に惹かれたからでしょうか

    ブクログで調べてみるとなかなかの高評価だったからでしょうか
    (感想・登録者数は少ないですが)

    それとも、「戦争と因習、そして運命に弄ばれた女性の壮絶なる過去が慟哭を誘う」という作品紹介にやられたのでしょうか


    いずれにしてもとにかく借りてみることにしました
    そして、ページを開いてみると──


    なんじゃこりゃあぁぁぁぁぁぁぁぁ〜Σ(゚Д゚)


















    って、そこまでびっくりすることでもないです

    これは戯曲というものですか?
    (対話と場面の状況を指示する形で物語が進んでいきます)

    舞台で観たらまた面白さも違うのかな…

    • 1Q84O1さん
      ユッキーさん

      その能力羨ましいです!
      オラにわけてくれ!
      ユッキーさん

      その能力羨ましいです!
      オラにわけてくれ!
      2025/09/30
    • mihiroさん
      一休さ〜ん(*^^*)
      戯曲ってシナリオ本みたいな感じかなぁ。。
      私もそういうの苦手だから なんじゃこりゃぁぁぁ〜ってなりそうです( > <...
      一休さ〜ん(*^^*)
      戯曲ってシナリオ本みたいな感じかなぁ。。
      私もそういうの苦手だから なんじゃこりゃぁぁぁ〜ってなりそうです( > < )
      一休さんは一体どこでこの作品見つけてきたんでしょうね笑笑
      2025/10/01
    • 1Q84O1さん
      mihiroさーん

      私が教えて欲しいです(¯―¯٥)
      私、どこでこれを見つけたの?
      代わりに教えてmihiroさぁぁぁぁぁぁん!
      mihiroさーん

      私が教えて欲しいです(¯―¯٥)
      私、どこでこれを見つけたの?
      代わりに教えてmihiroさぁぁぁぁぁぁん!
      2025/10/01
  • もうどれだけご無沙汰だったか思い返すことも出来ないくらいひさかたぶりの戯曲。
    わずかばかりのト書きと会話のみで構成される物語は、初めこそ情報量の少なさに困惑するものの、情景描写の脳内変換が苦手な自分的にはむしろこの形式の方がロスなく伝達されてくる気がする発見有り。

    ただ内容が中々にヘビー。

    レバノン内戦をきっかけに書かれた物語だと言う。
    ある日を境に言葉を発することをやめた母が亡くなった。
    残された姉弟に託された遺言は、姉には「父を探せ」、弟へは「兄を探せ」。
    父が生きているとは思っていなかった。
    兄の存在は寝耳に水。

    現在の困惑する2人が右往左往する場面と、その昔母が辿った足跡(愛する人との別れ、第一子出産時の悲しみ)が文章上で交錯すると言う、通常の小説では中々見ない表現もあったりして、なんかこう舞台の上でスポットライトを当てられて繰り広げられるシーンが入れ替わり立ち替わり頭の中で続くような読み心地だった。

    そして辿り着く結末の悲劇性。
    怒り、復讐、負の連鎖はどこかで断ち切らねばと切に思う。
    損得勘定を捨ててでも。理不尽さを受け入れてでも。

  • レバノン出身の劇作家、ワジディ・ムアワッドの戯曲。

    数年前から一切話すことをしなくなった母親。そんな母が亡くなり、遺言として、姉には死んだ父を探すこと、弟は今まで存在すら知らなかった兄を探すことが課せられる。母親に一体何があったのか。。。

    凄いものを読んだ。正直、それしか言えない。
    語られるのは地獄で、壮絶な人生。でもそんなことよりも、最後にわかる真実がどうしようもなく心を抉る。とんでもなくミステリだ、これ。

    戯曲は食べず嫌いのように、今までなんとなく読んでこなかったが、本作を手に取って良かった。少し読書の幅が広がったような気がする。
    最後の50ページほどは解説。スッと読めるボリュームだが、重い。でも良い。超おすすめ。

  • 母の死後、双子の姉弟は遺言を伝えられる。その内容は、姉は死別したと思っていた父を、弟はその存在を知らなかった兄を探し出し、それぞれ手紙を渡して欲しいというものだった。
    父と兄に関する事実を知った後で、子供たちはどう生きていくのか。その事実を彼らは知るべきだったのか、知らない方が良かったのか、いくら考えても答えが出ない気がする。
    ラストの母から双子への手紙が心に突き刺さった。

  • 映画『灼熱の魂 デジタル・リマスター版』公式サイト
    https://albatros-film.com/movie/incendies/

    灼熱の魂 226本目 23.04.09【友朱瑠の映画note】|Uyzr -ゆずる- 友朱瑠【中の人】2023年4月11日
    https://note.com/uyzr_t/n/nfec75f2aee1a

    Wajdi Mouawad | Festival d'Avignon
    https://festival-avignon.com/en/artists/wajdi-mouawad-20202

    Wajdi Mouawad - IMDb
    https://www.imdb.com/name/nm1416431/

    『灼熱の魂』 ワジディ・ムアワッド、大林薫/訳 | 新潮社
    https://www.shinchosha.co.jp/book/240781/

  • ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督によって2010年に映画化もされたワジディ・ムアワッドによる戯曲。
    映画は2010年の作品だが、2022年にデジタルリマスターされ劇場でも公開されている。自分も劇場で流れてるタイミングで久々に鑑賞したが、戦争による血塗られた歴史と、そこに暮らす人々の余りにも理不尽な運命が凄まじくて、何度観ても打ち震えるような感情に襲われる凄まじい映画だと改めて思った。

    ワジディ・ムアワッドの戯曲は映画版とは印象が全然違っていた。
    戯曲なこともあって当然台詞で背景が語られていくのだが、映画とはまた違った熱、というか語りによる圧倒的な力を見せつけられた。
    映画では描かれなかった背景を見ることも出来る。だがそこには余りにも辛い現実もあって、『灼熱の魂』という作品が持つ力をより強く、深く受け取った気がする。
    巻末にシャルロット・ファルセによる解説も載っているのだが、これも良かった。
    映画も戯曲もそれぞれ違った魅力があり、両方手に取ったほうが良いと思った。出来たら映画から入ったほうが良いかもしれない。

    それにしても、この『ワジディ・ムアワッドによる原作戯曲はずっと読みたいと思っていたので、書籍化されてとても嬉しい。
    2010年に映画化された戯曲が出るはずもなく……とか思ってたら2025年の3月に突然書店に並んでいて驚いたよ。

  • これは色々考えさせられる。いい時間過ごせた。

  • 映画を観て衝撃を受け、ワジディ・ムアワッドの作品の翻訳公演(森-フォレ-)を観て、さらに衝撃を受け…約束の血4部作に興味を持ち、リトラルを読み、森-フォレ-をハヤカワの悲劇喜劇で読み、ようやく本作が訳出され、飛びつきました。
    内容を知っていても、衝撃…
    ちなみに本書はフィクションですが、実際にはもっともっと凄惨なことが起こっている…

    ある日を境に緘黙した母。
    拒絶されたように感じる双子。
    母が亡くなり、遺言に、父と兄を探すよう書かれており、父と兄に会えた時、母の緘黙の理由を知る。

    この話は、家族探しではなく、戦争がもたらす非道を描いていると勝手に解釈。
    リトラルもそうだった。
    その他無知なために、そうと知らず巻き込まれる悲劇。戦争に限らず。
    触らぬ神に〜、や、知らぬが〜、といった諺が孕む危険に気付かされる。
    さらに貧困、さらに、ジェンダー問題。擦り込みのもたらす負の連鎖。それを断ち切る痛みを避けるため、皆口をつぐんでしまう…

    知らないでいる方が幸せなのか?
    知ることで偏見が生まれるかもしれない、でも、知らないでいることの方が自分は怖い。そう思いながら2025年の読書をしめくくります。

    ピエロの鼻。本当に辛く、でも生きることとは…と揺さぶられます。
    5つ星にしないのは、あまりに内容が辛く、救いがあるのかどうかもわからないから。

    解説、必読です。

  • ドゥニヴィルヌーブの映画を観る前に原作を読みたくて読んだ。
    前編会話文だがスラスラ読める。自分のルーツを探すことになるが、点だったのに線で繋がった時の圧巻の瞬間が目から鱗だった。

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著者プロフィール

1968年レバノン生まれ。フランスに亡命後カナダに移住。戯曲『約束の血』四部作(『沿岸』『焦炎』他)他。小説『取り戻した顔』他。『焦炎』は映画『灼熱の魂』原作。現在フランス国立コリーヌ劇場芸術監督。

「2021年 『アニマ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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