コピーフェイス: 消された私 (新潮文庫 フ 31-1)

  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (792ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784102425268

作品紹介・あらすじ

私は別の女性の運命を生きることになった。あの恐怖の瞬間から――飛行機墜落後、収容された病院で上院議員候補夫人と取り違えられたTVリポーターのエイブリー。形成手術によって夫人の顔に変貌した彼女の耳には病床で聞いた「夫を殺す」の一言が残っていた。この家族は何かが狂っている……夫人になり代わったエイブリーを待っていたのは驚愕の真相だった。『私でない私』改題

感想・レビュー・書評

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  • 飛行機墜落事故に端を発して、TVレポーターが議員候補夫人と入れ替わってしまう。そこまで顔が似てる人がいるとして、体格は?血液型は?歯型は? 。そんな状況に陥ってしまった女性の一つの対応としては、面白く読めた。

  • 飛行機の墜落事故後、上院議員候補の妻と取り違えられ整形手術を施されてしまったテレビリポーターの主人公。
    命を狙われている夫を守る為、別人になりすまして犯人探し。

    主人公がリポーター魂と入院中に芽生えた彼への愛により、真実を告げずに別人になりすました行為については、その後、バレた時や本物の死者のことを思うとモヤモヤしたし、犯人探しもろくに進まず当選日付近まで危機感が感じられなくて残念。
    まぁ主人公がなりすましていなければ彼の命は救えず犯人も炙り出せなかっただろうけど、結局、巻き込まれなければ無関係だった人が亡くなっているので後味が悪い。
    あと親友だった人の動機がよくわからず……あんな壇上で注目が集まる中犯行に及べば確実に捕まるし、なぜ。
    まぁ読み返して確認するほどでもないかな。

    1990年。

  • No.951

  • NHKのドラマで放送されていたものの原作。
    原作はアメリカ上院議員候補夫人、兄弟の反転、家族構成などドラマとは大分異なる設定だった。
    しかし結論を言えばどちらも面白い。
    不信が募ったり、信頼するか否かで心が揺れたり。
    一番の見所である心情に変わりはないため、楽しめるものであった。

    ロマンスの部分では小説の方に軍配があがる。
    憎しみながらエイブリーに惹かれてしまうテート。
    事の後の冷たさにはちょっと難あり、だとは思うが、本来の妻の過去を知っていればそうなるのも仕方のない部分はあるかもしれない。
    ファンシーの姿は痛々しくて、この奔放な娘が心から求めているものがどうか与えられていますように、と祈っていた。
    アルコール依存の母の姿、それを嫌う父、皆から邪険に扱われるファンシー。
    愛を求めて、自分の方を向いて欲しくて、ランジェリー姿で男に迫る姿は、幼児のまま成長できていないようで、セクシーさが増すごとに悲しみを呼び起こさせる。
    愛して、見つめて。
    ベッドでの嗚咽は、喜びと悲しみが混ざった声のようだ。

    それにしてもこの事件の黒幕は許し難い。
    いや、そうでなければ物語は閉まらないのだけれども。
    とにかく陰険!卑怯!
    ここまで憎しみを継続できるとは驚嘆に値する。
    だが、もしそこにも、自分を愛して、見つけて、という気持ちがあったとしたら......。
    この人物にも情けをかけられるだろうか?

  • NHKTVドラマの原作本。ドラマがおもしろく原作も読んでみたくなり読んでみた。

    主人公の夫?となる人物はドラマでは成形美容外科医だが本では議員に立候補しようとする名家の男性。美容手術にまつわる疑惑がドラマでは鍵のひとつになっていてこれは原作と設定を変えたドラマのオリジナルとなっている。ドラマでは日本で受け入れやすいものにしたのだろう。原作よりドラマの方がおもしろかった。

    サンドラ・ブラウン アメリカ・テキサス州1948生まれ

  • NHKでドラマ化されたものを観ていて、原作はどんなお話なのか気になって手にとる。

    自分の顔が別人に整形されてしまったら、どうなのだろうか。あっさり受け入れられるのだろうか。それとも…。私だったらとても葛藤してしまいそうだ。たとえ、どんなに美人に変われたとしても。

    私には一体誰が犯人なのかなかなかわからず、ドキドキしながら読んだ。そういう意味ではおもしろかった!誰が犯人なのかが気になって、とにかく猛スピードで読んだからいろいろ見落としているだけかもしれないけれど、エイブリーのリポーターとしての失敗とその傷についてもう少し深く描いてくれてもよかったのになぁ。ラブシーンが執拗に繰り返し描かれたのもどうかなぁ。エディがどうしてそういう道を選んだのかももう少し掘り下げてくれてもいいのになぁと生意気にも思ってみたり。

  • 事故がきっかけの入れ替わりものとしては、アイリッシュの『死者との結婚』の方が格段に上。
    ラブサスペンスということではあるけど、露骨な性描写が繰り返されるのも残念。
    サスペンス風味はかなり薄い。
    ヴァンやアイリッシュの性格は好きなんだけどな。

  • 『コピーフェイス~消された私~』
    NHK/毎週金曜放送
    2016年11月18日から

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