ムーン・パレス (新潮文庫)

  • 新潮社
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本棚登録 : 2973
レビュー : 339
  • Amazon.co.jp ・本 (532ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784102451045

感想・レビュー・書評

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  • この人の本は二冊めですが、読んだあとむしょうにぷらっとひとり旅に出たくなる。とりあえずは手軽に、天気のいい日、あてどもなく近所の道を歩いて開拓してみたり、降りたことのない駅で下車してみようかなぁ……などというリリカルな気持ちになるのであった…………

  • 「龍女(ドラゴン・レディ)よ」「あなたをつかまえに来たのよ」―登場場面こそ多くはないが、キティ・ウーの存在はこの物語に独特のキラメキを与えている。彼女こそが、ムーン・パレスそのものだったのではないかと思わせるくらいに。さて、本編の主な舞台はニューヨークだが、この作品はけっして都市の文学ではない。かつてエフィングが、そして物語の終盤ではマーコ(僕)が彷徨ったユタをはじめとしたアメリカの広大さこそが、この小説の基底にある。そうした空間的にも、また時間的にも壮大な孤独の物語を読了して、なんだか茫然自失の思いだ。

  • 途中放棄
    思っていた感じと違った。外国特有の、作家さんが自己愛強い感じ…

  • なんとも悲しく、読んでいて結構辛く、しかし、読後、なんとも言えない余韻が残る。月のイメージが印象的な美しい小説だった。

  • 主人公マーコ・スタンリー・フォッグの生涯で特別といえる時期を事後報告したものである。この小説は「青春小説」と謳われているが、おそらくそれを共感するには読者自身の環境が大きく影響すると思われる。彼の生活は貧乏から富豪へと極端に変化する。その実感、共感ができるかどうかは果たして嘘のようにも聴こえるし、現実のようにも聴こえるため、いささか「これが青春なんだ!」と読者自身に感動を与えられるかどうかは見当がつかない。

  • ロードムービーのようだった。

  • 途中で出会った人々との大切な時間がすべて一時的なものであることが、とても悲しかった。ジンマーやキティー、すべての関わった人達はいなくなってしまう。
    でもすべての人達が、確実に身体の、心の一部になっていく。
    だから寂しく感じてしまうのだろう。

  • 最初の方は、すごくいいと思うんだけど段々途中からセンチメンタルとわざとらしさのほうに傾いて来て、前にも読んだのに、内容覚えてなかったのはこのだから何、的なものによるのだと思った。なんでみんなそんなに好きなんだろう。

  • 柴田氏の名翻訳冴えわたる。オースターを読む心地よさに浸っていられた。

  • 読み始めたきっかけは『最後の物たちの国で』のアンナが少し出てくると知ったから。
    自分の父親が誰なのかを知らないMSが、知らず知らずのうちに自分のルーツを知っていく話。
    “失われたチャンスの連鎖”の物語。
    何とも言えない喪失感と少しの光が残る。
    現実と幻想の狭間を揺らめくような感覚が心地良く、読み始め当初の印象よりは、かなり好きな話だった。

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