ムーン・パレス (新潮文庫)

制作 : Paul Auster  柴田 元幸 
  • 新潮社
3.86
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  • (25)
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本棚登録 : 2968
レビュー : 339
  • Amazon.co.jp ・本 (532ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784102451045

感想・レビュー・書評

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  • 悪くない…悪くはない。むしろ良いと思う。
    けど好みじゃない。
    数冊読んで好みが出てきたからなんですが…

    たくさんの大事な人を得てそして失ってきたこの主人公の心はとても繊細で破滅的。
    主人公なのに彼のエピソードの部分だけが好きになれない。
    そして希望を見出したように見える最後のあのシーン…
    あのあと彼は色々な事とちゃんと向き合えたのか、これからの人生でおこるであろう様々なことに立ち向かえたのか。
    1冊分の彼の人生をみてきた後では不安が残る…

    キャラが好きじゃないなと思いつつこんなことを思ってしまうのは共感してしまったのか作者の描写がとても上手なのか。
    ああいう感じに終わるのはいいんですが、彼のキャラクターを考えるともう少し違うエンドが欲しかったかな。

    この作者は4作目ですが自然に読める翻訳には毎回感心してしまいます。素晴らしい。

  • なんともジャンル分けしにくい本を読んでしまった。
    中身じゃなくて、心がからっぽな人間の数奇な人生という感じ。
    私は読書に繊細さ、あるいは強固なものを汲み取るのだが
    この本は私とは性別が違うとはっきり言うことができる。

    おもしろいがあんまり共感できなかったので★3つ

    • 円軌道の外さん

      讃歌さん、はじめまして!
      関西出身で東京在住、
      読書は勿論、映画と音楽と猫には目がないプロボクサーです。
      遅くなりましたがフォロー...

      讃歌さん、はじめまして!
      関西出身で東京在住、
      読書は勿論、映画と音楽と猫には目がないプロボクサーです。
      遅くなりましたがフォローありがとうございました(^o^)

      奇遇でビックリしたんですが、
      今ちょうどこの本23年ぶりくらいに再読中で、
      あれ?こんな話だっけ?って
      延々と続く荒唐無稽なエピソードの数々と格闘しております(笑)

      それにしても、素敵な本棚のラインナップですね。
      感覚的で独創的なレビューにも
      かなり惹かれました。
      またオススメありましたら
      教えていただけると嬉しいです。

      ではでは、これからも末永くよろしくお願いします!

      あっ、コメントや花丸ポチいただければ
      必ずお返しに伺いますので
      こちらにもまた気軽に遊びに来てくださいね。
      (お返事は仕事の都合によってかなり遅くなったりもしますが、そこは御了承願います…汗)

      ではでは~(^^)




      2015/05/31
  • ポールオースター

  • ちょっと壮大過ぎた。

  • 自墜落な青春時代から始まり
    リスタートして生き始めたら、
    偶然父と祖父の存在に辿り着く

    エフィングという老人が死に行くまでの数日間のくだりが好きだった。傘のところとか。

  • 変にプライドが高く、屁理屈が多く、超然とした態度を装いながらそれでいて自暴自棄的な、一言でいうと友達にはなりたくないタイプの主人公に必要以上な嫌悪感を抱くのが、昔のイヤな野郎である自分を見せつけられている気がしてならないことに気がついた。
    あくまで御伽噺的要素が強く、ストーリー展開として面白くはあるのだが、精神的に未熟な青年がさまざまな経験を繰り返しながら大人に成長していく過程を描くこの手の青春小説(「ライ麦畑」とか)は、実はそれ程好きではない。読んでいるとイライラし「お前、もっとちゃんとせーや!」と説教のひとつもしたくなるのだが、それ以上に、そう思う自分自身が若い時分に嫌悪していた「説教オヤジ」になりつつあることを思い知らされるからかもしれない(笑)。

  • ポール・オースターの代表作ともいうべき名作を今更読んでみた。
    規模とか登場人物の考え方とか文化とかが、なんとも、アメリカ的な小説だなぁと、まずはそれが一番の感想。

    何かにつまづいて転がるように転落したヤツが、これではイカンと一念発起して生活を整え直して復活していく系の「再生」小説は、俺は好きである。
    例えば、ロバート・B・パーカーの「愛と名誉のために」とか。

    この本も前半読んで「あ、これ好きな類や」と思いグイグイ読み進めたのだけど、ちょっとこれはちゃうなぁ。

    (以下ネタバレあり)
    小説にするなら人生の起伏は1回でエエねん。グンと沈むけど、じわじわと回復していくちょっと偏過重の「V」字みたいな感じで丁度良いのに、この小説は浮き沈みが多いねんなぁ。
    Wに\がもう1回あるぐらいの感じ、リアルライフならそういうのもありだけど、文庫本400Pほどのスペースでやられると、せわしなくて落ち着かない。「よーし俺も頑張るか」って単純に思えない「再生」小説、ちょっと残念である。

  • ちょうど『ムーン・パレス』と同時にサリンジャーの『キャッチャー・イン・ザ・ライ』を読みはじめたのですが、前半は『キャッチャー・イン・ザ・ライ』と雰囲気が似ていました。

    前半、天涯孤独となったフォッグが破滅へと狂奔する際の、行き詰まりを内包した未熟さの吐露には、
    自分の心に未だ棲みついている未熟さ・青臭さを炙り出されるかのようで、なかなか辛いものがありました。

    エフィングと出会って以降の中盤に差し掛かると、物語は色合いを変え、フォッグも破滅から前進へと踵を返していきます。

    エフィングの死後、バーバーと出会ってからの後半では物語の謎が少しずつ明らかになっていき、推理小説の解決編を読むような気持ちで、今まで遅々と進まなかったのが嘘のようにページをめくるスピードが上がりました。

    後に進むにつれて物語はどんどん面白くなっていくのですが、なんとなく救いのなさを感じてしまうのは、それだけ僕の感性がステレオタイプに毒されているからなのでしょうか。

  • それは人類が初めて月を歩いた夏、未来というものが自分にはあると思えない。危険な生き方をしたい、自分を追い詰めて、何が起きるか見てみたかった。父を知らず母と死別、唯一の血縁の伯父を失う。キティ・ウーとの偶然の出会いが始まりだった。車いすの老人の相手、父を知り、砂漠を歩るいた。…「太陽は過去であり、地球は現在であり、月は未来である」

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