リヴァイアサン (新潮文庫)

制作 : Paul Auster  柴田 元幸 
  • 新潮社
3.60
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  • (8)
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本棚登録 : 959
レビュー : 90
  • Amazon.co.jp ・本 (413ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784102451076

作品紹介・あらすじ

一人の男が道端で爆死した。製作中の爆弾が暴発し、死体は15mの範囲に散らばっていた。男が、米各地の自由の女神像を狙い続けた自由の怪人であることに、私は気付いた。FBIより先だった。実は彼とは随分以前にある朗読会で知り合い、一時はとても親密だった。彼はいったい何に絶望し、なぜテロリストになったのか。彼が追い続けた怪物リヴァイアサンとは。謎が少しずつ明かされる。

感想・レビュー・書評

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  • ポールオースターの本は、読後、寂しくなるというか
    空虚感に包まれる気持ちになってしまう印象があった。
    だが、この本は最初から結末が分かっている。
    親友が死に、親友について主人公が語るのだから。
    ラストシーンも淡々としておらず、最後まで読ませる。

    様々な人物、出来事が絡んでくるが、何度か語られる
    人生が人を捉えてしまう、という言葉は、我々が
    生きていく上で、あまりに哀しい事実だ

  • カテゴリ:図書館企画展示
    2018年度第1回図書館企画展示
    「大学生に読んでほしい本」 第1弾!

    本学教員から本学学生の皆さんに「ぜひ学生時代に読んでほしい!」という図書の推薦に係る展示です。

    木戸功教授(人間関係学科)からのおすすめ図書を展示しています。
        
    展示中の図書は借りることができますので、どうぞお早めにご来館ください。

    開催期間:2018年4月16日(月) ~ 2018年6月15日(金)
    開催場所:図書館第1ゲート入口すぐ、雑誌閲覧室前の展示スペース

    著者の作品はどれもおすすめですが、今回は『リヴァイアサン』を紹介します。15年くらい前に読み、あまりにも面白かったのでいろんな人に貸して戻ってきた文庫版がいま手元にあります。誰かのハワイ出張の共として海を渡り、わたしの北海道赴任によって札幌へも行き、当地で知り合った友人にも貸し出し、つい先日札幌から東京に戻ってきました。内容もさることながら、この本自体にまつわるエピソードが豊富な1冊です。

  • 主人公の親友、サックスが様々な状況に巻き込まれ、墜落し、人となりが変わっていく様子に胸が締め付けられた。自分自身が、色々な事もあり、大きく昔の自分を損なってきたからだったかもしれない。人は悲惨な状況や時間の流れの中で、不意に失われてしまう。だから、今、目の前のその人を、胸に抱きしめていかないといけないんだと思う。いつか何かを失ってしまう前に。互いが互いの大切な何かを失ってしまう前に。そんな事を感じさせてくれた本でした。

  • マイブーム中の柴田元幸訳ポール・オースター。今回は文庫本400ページの長編。
    製作中の爆弾の暴発により一人の男が死に、物語は彼と彼の周囲にいた女性達を回想する形で進む。訳者あとがきの中で、これまでのオースター作品は「基本的に誰々の物語であると規定できた」が本作は異なる、という指摘がされているが、これはワタシも同感。本作は爆死した男と「私」だけの話ではなく、様々な登場人物がいて、さらにその関係性において矢印の向きが複雑に絡み合う。少しつめ込み過ぎな感じもしないではないが、ストーリーテリングという観点では申し分なく、ぐいぐい引っ張られる。
    ただ、物語を最後まで描ききらずに読者の想像に任せる部分が大きい、というワタシがオースターにハマったポイントが本作では少し薄れている。

  • 特に展開もなくダラダラ話が綴られ
    100Pあたりでギブアップ。
    つまらん。

    最後まで読んだら印象は変わってくるのかも知れないが
    最後まで保たんわこの本。

  • で、村上春樹の次に読んだのが、このポールオースター作品なんだけど、内容の面白さでは完全にこっち。訳文も流石って感じで、飽きることなく一気に読んじゃいました。ガープもそうだったけど、文筆家を主人公に立てると、当たり前ながら本人達が一番よく分かっている世界のことだけに、素敵な物語が出来上がる、ってところはあるんでしょうか。他の作品も読んでみたいです。

  • 作品構成というか、プロットが秀逸だと思う。それによってリアリティを高く感じさせているように思う。こういうところが著者の旨さなのだろうなと感じる.作品中の映画や、本作のように作中作など、とても使いこなしがさりげないながらも心に響く。

  • 「僕に会えなくて寂しかったからです」
    「長旅に出て、葉書を買っておくのを忘れたんです。そうやって僕との連絡を保とうとしたんです」

    折り重なる偶然が紡ぎ出す、衝撃のラスト。
    友情や恋愛や裏切り、人間関係の機微を軸としながら繰り広げられるミステリーに、ページを繰る手が止まらなかった。

    多くの読者が共感可能な、平凡で無垢な作家である主人公に感情移入しながら、親友ベンジャミン・サックスの生き方や、その人生の終わらせ方までを一気に楽しめた。重厚でありながら人懐っこい、オースターの堂々たる傑作だ。

  • 今までのオースター作品とは少し毛色が違う感じ。

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