最終謀略〈上〉 (新潮文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (283ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784102472415

作品紹介・あらすじ

アメリカ到着目前の中国船が爆発した。積荷は中国人不法労働者-。直後、南アの工場、台北のナイトクラブが続けて爆破された。オプ・センターのフッド長官は事件の関連性を調査していたが、いきなり大統領に呼ばれ、特使に任命される。これでは長官職を解任されたも同然。新長官には、米軍初の女性中将が就任するが、軍の圧力か?オブ・センターの運命は…。シリーズ完結。

感想・レビュー・書評

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  • う~ん。トムクランシーも疲れた感が出ている頃の作品だな。読んでいてハラハラ感がないぞ。

  • 「最終謀略」でオプ・センターは漸く機能が回復したのだが、ポール・フッドは長官を解任される。表向きは大統領特使、大統領直轄の国際情報問題担当に任命される。その大統領は、オプ・センターを監督する議会情報監督委員会(CIOC)委員長だったダン・ダベンポート。オプ・センター新長官にはモーガン・キャリー陸軍中将がなる。まァ、政治家が予算削減に夢中になっている間に、米軍初の女性中将を利用して統合参謀本部がオプ・センター、国家危機管理センター(NCMC)を牛耳ろうとした訳です。何だか民主党と財務省に仕分け人の某女史みたいなもんですね。序にキャリー長官に恋をするリズ・ゴードンは、日本国民代表と云ったところでしょうか。
    オプ・センターはそんなこんなでギクシャクしている訳ですが、世界中で爆発事件が発生。その裏には中国国家安全部長の稠順と中国人民解放軍の潭悧将軍との確執が見え隠れする。そのような中、多国籍企業参加により、中国でRTG(放射性同位元素・熱核発電装置)を搭載した新型通信衛星ロケットが打ち上げられようとしていた。フッドは単身北京へと飛んだ。今は多国籍企業の一社ユネクサス社にいるマイク・ロジャーズも、中国へと向かった。そして、オプ・センターでは情報部長のボブ・ハーバートが情報を探る。はたして中国では何が起ころうとしているのか。そして、フッドたちを何が待ち受けているのだろうか。
    ラーレイ・カリュー統合参謀本部議長のもと、「それ以上に重要なことはなにもない」と思うキャリー長官。そのまた下で「ひさしぶりに楽観と強い帰属意識が生まれていた。人生は楽しい」リズ・ゴードン。ま、最後の最後まで、女性には弱かったポール・フッドを象徴する情景と云うことかな・・・。

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