- Amazon.co.jp ・本 (214ページ)
- / ISBN・EAN: 9784102900802
感想・レビュー・書評
-
時間があれば
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
震災の報道は、東京で起こったらどうなっていたか、という視点で報じている。
大震災で餓死した人は一人もいない。
阪神大震災では交通渋滞で被害が拡大してしまった。
失敗のメカニズムを知識化しないといけない。 -
読書録「サイエンス・サイトークいのちを守る安全学」4
著者 日垣隆、他
出版 新潮OH!文庫
P36より引用
“どうも僕らは、数だけで、今年は去年より減ったとか、一万人
突破だとかいうふうな、統計だけ知らされることによって、その
なかで起きている一つ一つのしんどさっていうことに、なかなか
考えがおよびません。”
目次から抜粋引用
“犯罪被害者になった時
災害報道は何を伝えたか
化学物質との正しいつきあい方
失敗に学ぶ”
ジャーナリストである著者による、ラジオとインターネットと
文庫の形で発信された、各分野の著名な専門家との対談集。
犯罪被害についてから失敗についてまで、いのちと安全につい
てを主題にした対談が収録されています。
上記の引用は、犯罪白書での統計を取り上げての一文。
自分の周りが平穏であっても、今もどこかで苦しんでいる人がい
るということを、忘れてはいけないんだなと思いました。
化学物質について書かれた章での、p115辺りを読むと、視野を
広く持つことの大切さを感じます。
衝撃的でニュースになること以外の部分にも、目を向けるよう
にしなければなと思いました。ただ、そういうことを扱う専門家
でなければ、一番元の情報に触れるのはなかなか難しいことだと
も思います。そういう意味では、触れることに出来ない情報をも
たらしてくれるジャーナリストの方たちはありがたい存在です。
ーーーーー -
2008年76冊目