- Amazon.co.jp ・本 (286ページ)
- / ISBN・EAN: 9784102901083
感想・レビュー・書評
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著者の趣味がギャンブルとあって、競馬の予想屋、野球賭博、ポーカー賭博の入れ込み方が尋常でなかった。興味深かったのは「お寺売買」と「必殺掲示人」。後者でパソコン通信という懐かしい言葉に久しぶりに接した。私もダイヤルアップでニフティ通信を始めた口。パソ通では違法スレスレの怪しい商売という印象だが、今のネットは違法の蔓延する世界になってしまったようだ。文庫本あとがきが2001年、隔世の感を思わずにはいられない。
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こんな仕事もある。
勉強になりました。 -
各種ばくち関係、ゴースト・ライターや寺の売買、そして自ら3行広告出稿。きっちり取材する姿勢が楽しく読めた。オリジナルは97年ごろ。したがってインターネット関係の記述に時代を感じる。おそらく当時の記載は、ニフティあたりの掲示板について書いたものだろう。
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かなり「怪しい」お仕事です。作者の北尾さんって一体どんな人なんだろう。好奇心旺盛というかなんというか…。悪徳興信所。怖い!三浦綾子「広き迷路」に登場する田條。小説の中では彼がキーパーソンであり、人の弱みにかこつけて冬美と加奈彦の2人を自殺に追いやったのは結局彼なんじゃないかな。ただ今回はこれがフィクションじゃない。この世界にこういう仕事をプロとしている人がいて年収1000万をくだらないで生活している。そう考えただけで驚愕しちゃう。議員の浮気を盗撮してそれで巨額のお金を揺すり、不動産を安く斡旋をする。医学部教授の破廉恥な姿を盗撮(ってゆーか誘導させたんじゃんと言いたくなる)して裏口入学の斡旋をする。夫の浮気調査の一貫で車のナンバーからは500円くらいで所持者を割り出せるにも関わらず、高額を妻に要求する。(詐欺じゃん、刑法に反しないの?)
確かに当事者は社会のモラルに反した。避けることのできたことだと思う。けれども悪魔のささやきに勝てないことも人間なら人生に一度くらいあったって不思議じゃない。