いつかX橋で

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 55
レビュー : 13
  • Amazon.co.jp ・本 (398ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103001522

作品紹介・あらすじ

土屋祐輔は、貧しいながらも大学進学を夢見て勉強に励む学生だった。しかし、空襲で一夜にして母と妹、父が残した家を失ってしまう。仙台駅北のX橋付近で靴磨きを始めた祐輔は、特攻隊の生き残り「特攻くずれ」の彰太と出会う。戦争がなければ出会うはずのなかった二人は、しかし互いにとってかけがえのない存在となっていく。パンパン・ガール、GI、愚連隊、人々で賑わう闇市-終戦直後の仙台で、絶望から必死で這い上がろうとした少年たち力強さを謳う青春長篇。

感想・レビュー・書評

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  • まず、読む際には相応の心の準備が
    必要な1冊でもあります。
    ちょっとショックを受けると思います。

    性格も違った二人の青年が
    ひょんなことから出会い、友情を築いていきます。
    だけれども、戦後の世は残酷で
    過酷過ぎるほどの運命を二人に用意していたのです。

    でも、彼らの生き方を批判できますか?
    それしかできなかった彼らを…

    ちなみに最後は
    ある悲しい事件を彷彿としてしまいました。
    (ただし加害者の出身地はその近隣の市です)

  • 戦後すぐの混乱したころの仙台を舞台とした小説。戦争をきっかけに挫折した生真面目な青年と、腕っ節の強い友人の友情を軸に、話が進んでいく。

    X橋、仙台空襲、戦後に駐留した米軍、花街…それぞれバラバラに認識されがちな事象が、登場人物の物語としてひとつにまとまっている。文体はわりと読みやすく、突飛な設定もないのに、話の背景がしっかりしているのでお話の世界にぐいぐい引き込まれる。

    話のキーとなるX橋は隣に別な橋が架けられたことにより取り壊しが進行中。「X橋の下のトンネル」を虹に見立てる記述を読みつつ、あの橋がちゃんと機能しているうちに仙台で暮らせてよかったな、とそんなことを感じた一冊。

  • 空襲で母も妹も家も失った祐輔。
    特攻隊くずれの彰太。
    二人の友情と、身一つで食べている淑子と祐輔の愛情の物語。
    最終章は哀しくて切ない。

  • ここ最近に集中して熊谷達也の本を数冊読んだ。この『いつかX橋で』は,とりあえづその中ではもっとも出来のよくない作品でござした。

    たぶんどっかの雑誌に連載を開始する時に,物語のプロットを最後までは考え終わらずにスタートしてござったのだと思う。

    この物語の最後はなんとも読者には欲求不満というか消化不良というか,そういう評価が多いのではなかろうか。

    わたしはまだ他の方のこの本の感想/評価を読んではいないが,この感想を書き終えてUpしたら少し読んでみようと思う。

    やはり小説を書くときのプロットをしっかりのっけにかためる,という準備は大切なのだなぁ,とあらためて思ったのだよ。

    まあ,連載だと回数の制限とかもあるだろうから,むづかしい面はあるとは思うですけどが,だからこそのっけのプロットは大切なのさあ,と感じたね。

    作家を目指すそこの主婦のおばさんと実質定年間近の還暦おじさん,気をつけてくださいよ。

    まあ,なんにしても小説というのは書き出しの掴みと,ラストへの盛り上がりがむづかしいね。すまんこってす。すごすご。

    • けーこさん
      アタクシはこの作家の本はマタギやら自然と対峙する人々関係だけのものだけが良い(好き)と割り切っておりまする。
      どうも、それ以外の青春めいた...
      アタクシはこの作家の本はマタギやら自然と対峙する人々関係だけのものだけが良い(好き)と割り切っておりまする。
      どうも、それ以外の青春めいたものやら、現代あるいはちょいと前の時代の回想めいたものはしっくりこないんだなあ・・・。
      物語の厚みというか、完成度が大きく違うと思う。
      あくまでアタクシ個人の好みの問題ですけどね。
      すまんこってす。すごすご。
      2012/06/15
    • ryoukentさん
      やあおけいさん。毎度ご贔屓ありがとござす。
      今は『相剋の森 』をよんでござるすよ。

      んで、あいかわらづへたぴの拓郎まねもやってる。すまぬ。...
      やあおけいさん。毎度ご贔屓ありがとござす。
      今は『相剋の森 』をよんでござるすよ。

      んで、あいかわらづへたぴの拓郎まねもやってる。すまぬ。

      『ロンリー・ストリート・キャフェ』 昨夜 温カポ にて。 ヘタッピーですまぬ。http://www.youtube.com/watch?v=ueJPjE6a-c0&feature=plcp
      2012/06/15
  • 友情・愛と死

  • 短っ!これで終わりか!人生これからだってのに。祐ちゃんがおじいちゃんになって昔を回想するエンドだと思ったのに。残された淑子はどうなる!?きっかり一生分が読みたかった。

  • 戦後の様子を知る勉強になりました。
    主人公周辺の人達の爽やかさと物語の報われなさが残るお話でした。

  • 泣いてしまいました。
    一生懸命生きている人々が報われないような気がして。

  • 彰太は伊達政宗イメージ。

  • 切な過ぎる!

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