疑心―隠蔽捜査〈3〉

著者 :
  • 新潮社
3.67
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  • (3)
本棚登録 : 901
レビュー : 174
  • Amazon.co.jp ・本 (330ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103002536

作品紹介・あらすじ

キャリアながら息子の不祥事で大森署署長に左遷された竜崎伸也。異例の任命で、米大統領訪日の方面警備本部長になった彼のもとに飛び込んできたのは、大統領専用機の到着する羽田空港でのテロ情報だ-。

感想・レビュー・書評

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  • ★3.5

    隠蔽捜査シリーズ第三弾
    キャリアながら息子の不祥事で大森署署長に左遷された竜崎伸也警視長。
    米大統領訪問の方面警備本部長になった彼の元に飛び込んで来たのは、
    大統領専用機の到着する羽田空港でのテロの情報だった…。

    アメリカ大統領が来日する際、方面警備本部の本部長に任命された竜崎。
    どうして所轄署の署長が方面警備本部長をやらなければならないのか?
    どう考えても第二方面本部長の長谷川がやるべきだ。
    方面本部と警察庁の警備企画課長が失脚を密かに望んでいる…?
    大森署に第二方面警備本部を設営した竜崎。
    方面本部長の長谷川と竜崎を良く思っていない野間崎が乗り込んで来た…。
    第二方面本部が抱える最も重要な施設は羽田空港だった。
    大統領専用機は成田ではなく、羽田に着陸する予定だ。
    それだけをとっても竜崎の責任はおそろしく重いという事がわかる。
    だが、竜崎はそれほど重圧を感じていなく、やるべき事をやればいい。
    不測の事態が起きるかもしれない。
    それでも、地に足をつけて対処すればいいと思っている竜崎の姿に、
    さすがーーー竜崎!!って思っていた。
    それなのに…警視庁警備部の藤本部長が送り込んできた畠山美奈子に何と恋をしてしまった。
    中学生の様に狼狽え、嫉妬し、頭も回らず、夜も眠れず、食欲も失くす…。
    そんな中、羽田空港でのテロ情報が入りアメリカのシークレットサービスと共に、
    捜査にあたるけど、竜崎の能力は低下したまま…。
    理性や原理原則主義の竜崎がコントロールできない感情の嵐に呑み込まれている。
    竜崎も人間らしさがあるんだと微笑ましかったけど、駄目だよ竜崎って思ってしまった。
    竜崎ファンとしてはもやもや…がっかり…(´⌒`。)
    そして、そのたよりない姿うじうじしてる姿が長かった~。
    でも、もやもやした分ラストではすっきりしました(*´∇`*)

    自分の苦しさを友人ではないと言いつつも伊丹にだけ相談してるのは微笑ましかった。
    そして、夫の変化に気付きながらもサラッと流してる冴子さん素晴らし過ぎ。
    方面本部と警察庁の警備企画課長が失脚を密かに望んでいる…。
    長谷川と野間崎が乗り込んで来た理由もはっきりせずモヤモヤ。
    失脚をもくろんでいたのか明かされなかったのもモヤモヤ。
    伏線だったのでしょうが、戸高が事故を起こし逃走してるトラック運転手を追っている事が、
    繋がるのが明か過ぎたのでちょっとガッカリで★を少し減らしました(/△\*)

  • 竜崎が恋をして調子が悪い。

  • いつもの隠蔽捜査に比べると、本編は物足りないけど・・・
    竜崎ファンからみると面白く読めました。
    しかし・・・禅で解決するとはさすが(笑)

  • 竜崎さんの色恋物語。
    隠蔽捜査らしからぬ作品ではあったけど、竜崎さんの心が垣間見れてよかった。

  • やっと図書館で借りてきた。
    前二作で竜崎の合理的で超人とも言える仕事人っぷりを魅力に感じ、楽しみにしていたがやはり他のレビューにもある通り恋愛ネタは不要だったと思う。
    畠山を思う姿は中学生の様で、それを見てしまうと魅力が削がれてしまった。仕事に支障を来す竜崎だと、家庭での態度や、犯人の批判などを読むと、石原慎太郎かサザエさんの波平かと思うくらい保守的な頑固親父にしか見えなくなった。
    ストーリーも盛り上がる部分はなかった。
    もう少しキャリアや警察上層部の権力争いを見せて欲しかった。

    恋愛ネタを持ってきたのに、畠山側の描写が少なく、竜崎が勝手に悶々としていただけで終わらせてしまったのも不満。また、長谷川や落合は実は竜崎を本庁に戻そうとしてテストしていたのかと思ったがそうではなく、かと言って失脚させようとしていたとしても解決後の負け惜しみも無く、これも伏線の回収が出来ていないと思った。

  • ふむ

  • 4.6
    面白かった、竜崎の違う一面も見れて、今後の展開も楽しみです

  • 無理に、大統領の訪日という事案を軸にしなくて良かったんじゃないかな。且つ中盤までのダラダラした展開からの、後半10数ページで一気に畳み掛けるという、無理矢理感が否めなかった。ただ若い女性部下に心を惑わす風が、詰め込み過ぎ感と、無茶振り感と、要らなくね?感と共に、ちょっと微笑ましく感じてしまうのは、思い描く竜崎像が硬過ぎてるのかなって思うと、ちと受けた。

  • 安定のおもしろさ。
    今回は意外なことに恋愛ボケの竜崎サン。
    竜崎サンの心の葛藤、凄まじかったー。
    恋の相談を伊丹にしちゃうとこは驚いた。
    相談内容も中学生みたいだった。笑
    でも恋愛ボケしてる竜崎サンはやっぱりらしくない。
    早く元に戻ってー!!っと思いながら読んでました。
    そして冴子サンはやっばり鋭い。

  • 隠蔽捜査シリーズ第3弾

    大森署署長の竜崎がなんと恋をしてしまうという展開。

    アメリカ大統領来日の警備で方面本部長に任命された竜崎は、本庁より派遣されてきた秘書官に一目惚れをしてしまう。

    今まで原理原則の理性で行動してきた彼が、感情のコントロールが出来ずに、本部の指揮や判断力の低下に悩まされて葛藤する。

    しかし後半には禅問答の中から答えを見つけ出し、自分の感情を受け入れることによって、いつも圧倒的な指揮官としての責務をこなしていく。

    好きな人に会えるという楽しさをも、自分がコントロールできない苦しみとしてしか感じられない変人ぶりがなかなか面白いし、その解決方法もひねりがあって楽しめる。

    続作に期待です。

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著者プロフィール

今野敏(こんの びん)
1955年北海道三笠市生まれ。上智大学文学部新聞学科在学中、「怪物が街にやってくる」で問題小説新人賞を受賞。大学卒業後、東芝EMI入社。ディレクターと宣伝を勤める。主な担当は、TMネットワークの前進バンド『スピードウエイ』。宣伝では、オフコース、甲斐バンド、チューリップなどニューミュージックを担当。1981年、同社を退社、作家に専念。
2006年『隠蔽捜査』で第27回吉川英治文学新人賞を受賞。2008年『果断 隠蔽捜査2』で、第21回山本周五郎賞、第70回推理作家協会賞を受賞。
2018年は「作家生活40年」のメモリアルイヤーで多くの特集が組まれている。主な企画作品に、2018年7月、任侠シリーズ最新刊『任侠浴場』刊行。新シリーズとして同年10月『継続捜査ゼミ』を刊行した。

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