宰領: 隠蔽捜査 5

著者 :
  • 新潮社
3.99
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本棚登録 : 1173
感想 : 188
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  • Amazon.co.jp ・本 (334ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103002567

作品紹介・あらすじ

大森署署長・竜崎伸也、今度の相手は「要人誘拐」そして「縄張り」――。大森署管内で国会議員が失踪した。やがて発見された運転手の遺体、犯人と名乗る男からの脅迫電話。舞台は横須賀へ移り、警視庁の“宿敵”神奈川県警との合同捜査を竜崎が指揮することに。県警との確執、迷走する捜査、そして家庭でも予期せぬトラブルが……全ての成否は竜崎の決断が握る! 白熱度沸点の超人気シリーズ最新長篇。

感想・レビュー・書評

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  • 自分の職業とは異なりますが、竜崎署長の言葉や行動からは学ぶべきことが沢山あります。フィクションであることを忘れそうになります。

  • 相変わらず、竜崎の所にこれでもかってくらい仕事が舞い込んできます。(国会議員の誘拐事件や、自分の息子の受験やら)

    神奈川県警と警視庁とのやり取りがもどかしい。そのやり取りをスムーズにするために、竜崎も頑張ります。

    たまに家族に声掛けする竜崎がすごく良かったです。(言葉に重みがあるのです)

  • 4.6
    今回も面白かった。
    竜崎の合理的な考えは部分的には実際のビジネスにも活かせそう。

  • 今野敏の隠蔽捜査5宰領を読みました。
    大森署管内で参議院議員が誘拐され、竜崎所長は伊丹に言われて神奈川県警に設置された前線捜査本部で指揮をとることになりました。
    警視庁と神奈川県警は仲が良くなく、竜崎は苦労しますが持ち前の判断力で乗り越えて犯人を突き止めます。
    今回も面白くて一気に読んでしまいました。

  • 相変わらず面白い。

    マンネリ化してきた感があるが、嫌な感じでは無い。

    上司のそのまた上で赴任してこないだろうか。

  • 最後の伊丹が、もはや可愛い

  • <啼>

    2021年8月7日。どこにも行く予定の無い夏の連休/お盆休み始まりの日に読了。今年の僕の夏休みは10連休。色々あってそういう結果になった。前述の様にコロナバイラス禍津の為にどこにも出かけられはしない。今日昼に長男とその彼女がうちに来て一緒に外でヒルメシを食ったが,僕は一人暮らしなのでエアコンの効いた涼しい部屋で思う存分読書できると思うとワクワクする。あ,すまぬ。

    で,いやはや これは何と面白い本なのだろうか。意識して強い決意で一旦ページを閉じなければ昨夜はたやすく徹夜になってしまうところだった。やはり今野敏乃介は只者ではない! ってお前が言わなくってもいいって。そりゃそうです。すまぬ。

    後半部分でまたもや感動して涙腺が緩んでしまった。まあ本格ミステリーではないのでこういう感動部分があってOKではあるが,それにしても例えば大沢兄いの書く別のキャリア降格者物語では泣いたりはしなかったなぁ。いや別に大沢兄いの作品が良いとか悪いとか言っているわけではない。だた今野敏覧の作品は人の『快感原則』という部分を上手くついたところがあって,これに遣られるのだ。このことは第4作を文庫で読んでその解説者の関口苑生(ミステリ評論家)の解説から知った。

    本作は単行本を読んだので解説は無い。解説だけを読むために本書の文庫版を手に入れようか。いやそこまではしないな。たぶんここ書き終わったらほとんど忘れるし。すまぬ。

  • ミステリでありつつ、警察官という職業を描いた小説である、というのが
    最近の今野作品の定番だが
    このシリーズはそれに加えて竜崎家の家族小説でもあると思う。
    誘拐事案と息子の大学受験が被る(しかも体調不良でひと騒動)という
    傍で見ている分には最高に面白い展開。

    所轄と本部、刑事部と警備部との対立構造に加えて
    今回は警視庁と神奈川県警との対立までもが描かれている。
    こういう利権の絡み合いを嫌う竜崎にとっては
    さぞかし頭が痛い事案だったことだろう。
    そして、話が進むにつれてその対立関係が解消されてくる、というのも
    ある意味お約束となりつつあるような…。
    特に神奈川県警の板橋課長が、読み違いを機に竜崎に全面的に従った辺り
    組織の面子に囚われない現場の方が頑ななようで柔軟だったのが面白い発見だった。
    いろんな人が知恵を出し合って事件を解決するスタイルもいつも通り。
    指揮本部が犯人像を掴むまでの紆余曲折もさることながら
    実行犯を確保し、解決したと見せかけてさらに状況がひっくり返るところは
    痛快だった。
    欲を言えば最後まで竜崎に関わってほしかった。
    最終的な結果を伊丹の口から聞かされるのはなんとなく不完全燃焼(爆)。
    邦彦くんの東大受験も、あれだけいろいろあった割に無事にすんで
    ちゃんと結果も出せてよかったと思う。

    それにしても竜崎伸也という人は、キャリアのくせしてキャリアらしくない警察官だ。
    今回はいつもに増して竜崎と家族の遣り取りが面白かった。
    竜崎に向かって「そんな身も蓋もない」と言ったときの
    奥さんの苦笑いが目に見えるようで思わず笑ってしまった。
    デフォルトのパターンができつつあっても、やっぱりこのシリーズは面白い。

  • 5ですね。
    今回は、ついに神奈川へ。・・・・・ひえー。

    このシリーズの魅力はなんといっても、ヒトクセある(しかも有能な)人材が集まってギスギスしている現場を、ブレない竜崎がガシガシとまとめあげ、いつの間にやら力を合わせて終盤ぐわーっと盛り上がっていく、と、この爽快感にあると思います。
    その点、今回も期待どおりで満足であります。

    この竜崎氏を、日本全国津々うりゃりゃの官公庁に2~3人づつまんべんなく配置しておけば、日本は安泰になるのではないかいな?

    • hs19501112さん
      【竜崎氏を、日本全国津々うりゃりゃの官公庁に2~3人づつまんべんなく配置】

      に、笑ってしまいました。でも、一理ある(笑)。

      警...
      【竜崎氏を、日本全国津々うりゃりゃの官公庁に2~3人づつまんべんなく配置】

      に、笑ってしまいました。でも、一理ある(笑)。

      警察小説がたくさん入っていて、レビュー数の充実した素敵な本棚、フォローさせていただきます♪
      2018/03/12
  • ふむ

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著者プロフィール

1955年北海道生まれ。上智大学在学中の78年に『怪物が街にやってくる』で問題小説新人賞を受賞。2006年、『隠蔽捜査』で吉川英治文学新人賞を、08年『果断 隠蔽捜査2』で山本周五郎賞、日本推理作家協会賞を受賞。

「2023年 『脈動』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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