- Amazon.co.jp ・本 (337ページ)
- / ISBN・EAN: 9784103002581
感想・レビュー・書評
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流石に連読してると飽きは来るね。ただ正直そこまでの大犯罪を祭り上げずとも、しっかりストーリーを読ませて納得させる内容に感心。
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シリーズ6読了
深く考えずにサクッと読めて、竜崎の魅力が存分に発揮されていた。
弓削方面本部長との対決のくだりは読み応えがあり、妻の冴子とのやりとりも味があった。
『俺が警視庁でうまく立ち回れば、防げたかも・・・』
『地方への異動が怖くて警察官僚の妻なんてやってられないのよ。こっちはいつでも覚悟はできているの』
『そんな事を考えてる暇があったら、国の事を考えなさい』
『でも、その弓削っていう方面本部長には腹が立つわね』
『小物には腹もたたない』
そして監察結果を受けるシーンは、爽快そのもの。
機動隊の小隊長、SITの指揮官らの竜崎への言動の評価など、読んでいて気持ちよかった。策を弄する弓削と、真っ正直な竜崎の対決は最高。
そして、当タイトルである去就・・次作での異動につながるのかも気になるところ。 -
内容(「BOOK」データベースより)
大森署管内で女性の連れ去り事件、さらに殺人が勃発。ストーカーによる犯行が濃厚になる中、捜査の過程で署長・竜崎は新任の上役と対立する。家庭でも娘にストーカー騒動が発生。予想不能の事態が公私に続発して…不穏な緊張感漂う最新長篇!
今野氏のシリーズ物の中で最大の人気を誇る隠蔽捜査の6作目です。これだけ続いてしかもずっと楽しみにさせてくれるのは珍しい。毎回毎回今回こそつまらなかったらどうしようと思いながら読んでいますが、結局素晴らしく面白くて読後感も最高でした。勧善懲悪というわけではなくて、竜崎の原理原則を曲げずしかも合理性を重視するという、ガチガチに見えて実は最もスムーズに事が運ぶ展開はまさしく隠蔽捜査シリーズの王道と言えるものです。竜崎を敵視してきた野間崎管理官もとうとう竜崎に心酔し始めました。不良有能警官戸崎もまた今回大活躍です。ご都合良すぎるだろうと突っ込みながらも胸を熱くして読んでいる自分が好きです。小説世界でくらいいい夢見たいもんです。 -
蒲田署に転じてしばらくたつ竜崎署長。こういうタイトルをみるとそろそろ転身かと思ってしまう。そんなことを思わせるというのはマンネリ化しているのではという危惧のせいか。相変わらず合理的で筋を通す性格は胸がすくが、いつもいつもだと意外性に欠けるのは仕方がない。戸高ら蒲田署の部下をはじめ伊丹刑事部長や野間崎管理官などの脇役も相も変わらない。ならば事件の方でと期待したいところだが、ストーカーが人質を連れて逃走するというのは現代風ではあるものの、そこからのひっくり返しには既視感が否めない。んー、やはりマンネリなのか。この際転勤させた方がいいかもしれないな。
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今回の名言は、竜崎さんの「小者には、腹も立たない」ひゅー!大物感がヤバイ!内容はひとまず置いておいて、いつもの隠蔽捜査を期待している人には、期待通りだと思う。一作品として見ると、どうかなとは思うが。でも、きっとここまで読み続けている人には竜崎さんに又会えることが嬉しいのだろう。私もそうだ。
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読みやすさは変わらず、あっという間に読了
新チームが発足、活躍に期待しつつ読み進めると、事件は紆余曲折を経るものの、真相はなんとなく予想できるものでした
このシリーズの少々表現が諄いところは、そのまま主人公の性格を反映しているのかもしれません
「去就」というタイトルにいよいよかと思わされますが・・・
結果的には、今までと特に大きく変わらないシリーズ作品でした -
直木賞取ってほしいなと思うお気にシリーズ。
被雇用者にとっての合理化、他人の顔色を気にしてたら本当にやるべきことができなくなる、小物には腹も立たないなどなど素晴らしいフレーズが沢山あって勉強になった。 -
今野敏の警察小説で隠蔽捜査シリーズが一番好きです。ドラマ化された小説は登場人物が俳優の顏がちらついて嫌な事があるけど、このシリーズは逆にいい感じです。
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はじめまして。フォローありがとです。
同じ「警察小説好き」ということで、自分もフォローさせていただきます♪
今野さんのシリーズもので...はじめまして。フォローありがとです。
同じ「警察小説好き」ということで、自分もフォローさせていただきます♪
今野さんのシリーズものでは、たしかに「隠蔽捜査」が一番面白いです。心から共感します。
2018/03/13
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竜崎の妻の冴子さんがかっこいい。