棲月: 隠蔽捜査7

著者 :
  • 新潮社
3.88
  • (57)
  • (93)
  • (65)
  • (6)
  • (2)
本棚登録 : 457
レビュー : 105
  • Amazon.co.jp ・本 (333ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103002598

作品紹介・あらすじ

竜崎伸也、大森署最後の事件!? 正体不明の敵に立ち向かう、激動の長編第7弾。私鉄と銀行のシステムが次々にダウン。不審に思った大森署署長・竜崎は、いち早く署員を向かわせるが、警視庁の生安部長から横槍が入る。さらに、管内で殺人事件が発生。電話で話した同期の伊丹から「異動の噂が出ている」と告げられた竜崎は、これまでになく動揺する自分に戸惑っていた――。大人気警察小説シリーズ、待望の第9作!

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • うーん、隠蔽捜査で泣くなんて思いもしなかったけど、最後うるうるきてしまった。
    事件そのものは読める展開で驚きはなかったが、だからこそ一層、大森署の人間関係が色濃く描かれた一冊だった。いつの間にこんなに味方が増えたんだ。嫌な奴が誰もいなくなってしまったじゃないか。やるな、チーム竜崎。
    それにしても、融通の利かない竜崎が、大森署の署長を経験して、人として随分成長したなんて(氷の王子様が愛を知ったみたいな!)なんだか妙にうれしい。次は○○○県警か。まさか戸高が出ないなんてないよな。次巻も楽しみ。

    • breadandbookさん
      chieさんこんばんは
      隠蔽捜査7は竜崎の人としての成長を書きたかったのかしらね。「氷の王子様が愛を知ったみたいな!」なんて素敵な表現。次...
      chieさんこんばんは
      隠蔽捜査7は竜崎の人としての成長を書きたかったのかしらね。「氷の王子様が愛を知ったみたいな!」なんて素敵な表現。次作、登場人物が気になりますね。『ロマンシエ』はいつもの作風とだいぶ印象が違います。好きか嫌いか分かれるようですが。
      2018/06/03
    • hs19501112さん
      最新作で異動が決まる…という情報は読みかじっていましたが、次は県警ですか(驚)。ますます面白くなりそうですね。

      ……って、自分はまだ「...
      最新作で異動が決まる…という情報は読みかじっていましたが、次は県警ですか(驚)。ますます面白くなりそうですね。

      ……って、自分はまだ「5.5」で足踏みしてますが。

      自分も…また戸高くんには、出てきて欲しい(笑)。
      2018/06/04
  • お気に入りシリーズの待ちに待った新刊。
    真っ当なことを真っ当に対処し、ブレないスタイルで原理原則を守る大森署竜崎伸也。
    彼が警察庁や警察幹部と対決する場面には、胸の救われる思いで読み進める読者が多いことだろう。
    短いセンテンスの連続により、先へ先へと促される。
    署員とのそんな小気味のよい会話に続き、事件の幕が開ける。私鉄や銀行のシステムダウンという、時代を象徴するハッカーによる犯罪。
    戸田と前作で登場した女刑事根岸のコンビが、事件の解決に、いい役割を果たす。
    このシリーズのファンにとって、今作は事件そのものより、前作で仄めかされた竜崎の異動に興味を注がれる。
    異動先がどこになるかと落ち着かない竜崎に対し、妻の冴子は「引っ越しの準備も始めるわよ」と、平然と言う。さらに、速やかに事件を解決するよう、ハッパをかける。
    竜崎家では、妻の方が上手(どこの家庭でもそうかな笑)。
    前作では長女のストーカー問題、今作では長男の留学問題と、このシリーズは竜崎家の家族小説という側面もあり、この家族の今後を、親戚のような気分で見守っていきたい。
    もちろん、主人公竜崎伸也が異動後の新天地でどういう活躍をするか、このシリーズはまだまだ続くと思うので、期待して待っていよう。

  • 大森署メンバーとの絆があって、安定した世界。が、マンネリ感も。
    無駄な慣例は無視し、正論を通し続ける竜崎の合理性と、それに反発したりとまどったりする周囲との、確執やぎくしゃく感に、面白みがあったシリーズ。
    理解ある大森署、というベースができてしまったため、形ばかりの横やりが入っても、ほとんどトラブルの形をなさず、起伏が乏しい。
    だからこその辞令だと思うので、次回作に期待。
    事件の方も、大森署をかかわらせるのは無理筋な気がした。

  • ついに移動か。

    事件自体は、なんかしっくりこなくて気色悪い印象。
    ま、もはや何でもアリで、どんな活躍をしても少々では驚かんぞ。

    「一国一城の主」から、また上の立場に。
    次回からはどんな感じで活躍を見せてくれるのか。
    てか、続くんだよね?

    ラストシーンは、ベタだけど泣けた。

  • やーーっと読めました
    原理原則が信条の竜崎署長も、ここへきてツンツンの角がほどよく滑らかな手触りになったのではないでしょうか

    大森署を去るのが名残惜しいですけど、ライバル県警ならばまた一波乱起こりそうで楽しみでもあります

    去る時の描写、その様子が目に浮かびました
    素晴らしい人です
    次回作にますます期待します

    事件については、
    あれ、頭文字を同じにしなければ繋がりにもっと気づかなかったのではないかなと考えました
    ですがより力を見せつけるために同じにしたのでしょうか
    逮捕されても何とも思っていないように思える
    心底その考えならば、何の更生もしないのではないか
    事件についてだけは、不気味なモヤモヤが残っています

  • 内容(「BOOK」データベースより)
    私鉄と銀行のシステムが次々にダウン。不審に思った竜崎はいち早く署員を向かわせるが、警視庁生安部長から横槍が入る。さらに、管内で殺人事件が発生。だが、伊丹から異動の噂があると聞かされた竜崎はこれまでになく動揺していた―。

    今回はとうとう竜崎が署を去る事になり、そちらが物凄く頭に残って事件自体は少々薄味。壮大な犯罪になりそうでありながら、割とあっさりした展開です。竜崎が署を去りがたく、それを自分で気がついてうろたえるあたりが、長年彼を見てきた読者には感慨深いのではないでしょうか。ドライなリアリストであった竜崎が、情を理解ではなく自分の中の一要素として育てていたという事が沁みました。
    署員達もいかに竜崎に心を開いていたかという事が分かってこちらも感動でした。


    で、事件ですよ、問題は。なんで犯人に悪達が怯えているのかが全くもって書けていません。漠然とした恐怖でそんなに支配されるか甚だ疑問です。

  • もうマンネリなので次のとこ行って楽しくさせてください。事件については、殺人事件にハッカー。無理無理なんじゃないかなあ。家族については、息子さんについてさらり。あとは、人事について。禊が済んだようで。少し視野が広くなったか竜崎って感じ。

  • 大好きなシリーズだが過去作品よりハラハラドキドキ感が少なかった。推理モノでありつつも人物の内面や人間臭さの描写は流石。次回作では新フィールドになりそうなので期待したい。

  • 竜崎と戸高の関係性がすごくいい。というか、竜崎は大森曙で人望あるなぁ。

  • 事件の感じがイマドキ感なのと、変わらない竜崎のギャップがよかった。

    それにしても寂しい。
    舞台が変わっても伊丹さんとかは出てくるだろうけど、しばらく会えないメンツもいるだろう。

    最後の場面でなんかにやけちゃいました。
    戸高の制服姿なんて最上級のリスペクト見せられた気がします。

    2019.2.22
    35

全105件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

今野敏(こんの びん)
1955年北海道三笠市生まれ。上智大学文学部新聞学科在学中、「怪物が街にやってくる」で問題小説新人賞を受賞。大学卒業後、東芝EMI入社。ディレクターと宣伝を勤める。主な担当は、TMネットワークの前進バンド『スピードウエイ』。宣伝では、オフコース、甲斐バンド、チューリップなどニューミュージックを担当。1981年、同社を退社、作家に専念。
2006年『隠蔽捜査』で第27回吉川英治文学新人賞を受賞。2008年『果断 隠蔽捜査2』で、第21回山本周五郎賞、第70回推理作家協会賞を受賞。
2018年は「作家生活40年」のメモリアルイヤーで多くの特集が組まれている。主な企画作品に、2018年7月、任侠シリーズ最新刊『任侠浴場』刊行。新シリーズとして同年10月『継続捜査ゼミ』を刊行した。

棲月: 隠蔽捜査7のその他の作品

棲月―隠蔽捜査7― Kindle版 棲月―隠蔽捜査7― 今野敏

今野敏の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

棲月: 隠蔽捜査7を本棚に登録しているひと

ツイートする