芥子の花 (金春屋ゴメス)

著者 :
  • 新潮社
3.64
  • (20)
  • (47)
  • (55)
  • (4)
  • (1)
本棚登録 : 198
レビュー : 50
  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103003120

作品紹介・あらすじ

上質の阿片が海外に出回り、その産地として、日本をはじめ諸外国から槍玉に挙げられた江戸国。老中から探索を命じられたのはご存知「金春屋ゴメス」こと長崎奉行馬込播磨守。ゴメスは、異人たちの住む麻衣椰村に目をつけるが…。辰次郎、NY出身の時代劇オタク・松吉、海外旅行マニア・奈美といった面々はもちろん、女剣士朱緒をはじめ新メンバーも登場し、ますますパワーアップした異色時代小説。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • 近未来の日本、全てに便利になり機械化自動化が進み
    科学も産業も進んでしまった日本で、
    全て人の手を介して行われたいた江戸時代を
    懐かしむ一部の学者やお金持ちの人々が
    関東地域に江戸を摸して作った江戸国。
    独立国を自称してはいるが、実際には日本の属国扱いに。

    江戸に入るには厳しい審査が行われ300倍の競争。
    幼い頃、江戸で治療不可能な病で生死をさまよう主人公は
    人道的措置で日本に。
    一度江戸から日本に戻ると、江戸には戻れない。

    江戸を恋しがる病床の父親に代わって、江戸のお守りをもって
    入国した主人公『佐藤辰次郎』。
    一緒に入国したのは経産省出のエリートでありながら
    どっぷりの江戸フリークである自称『松吉』と
    世界中を旅して周り、行ったことのない江戸に入国した『奈美』

    入国するには携帯電話はもちろんのこと
    医薬品、工業製品を始め江戸当時になかったものは
    持ち込み厳禁。
    コンタクトレンズが必要な人は、入国前のレーシックを受けよと。
    もちろん日本から病原菌を持ち込むことは、
    伝染病のおそれもあるので、できる限りのワクチンも打つ。
    そんなこんなで、三人はそれぞれ身元引き受け人の元へ。

    辰次郎が300倍の難関をたった一度でビザが発給されたわけは
    久々に起こってしまった罹患すると死に至る謎の伝染病を
    解決するために秘密裏に入国が許されていたのであった。。。。

    辰次郎はそこで長崎奉行の配下の元へ。
    それは規格外の人物であった。

    次々と事件が起こるが、初めはひ弱な現代人だったが
    揉まれるうちに。。。。

    痛快なストーリーは日本ファンタジーノベル大賞に輝く。

  • きっかけ:姉のすすめ
    感想:設定に驚いた。
    最初、読み始めてしばらくは設定が理解できず少し混乱したが、読み進めてやっと理解。まるで外国に行くように江戸(江戸を模した場所)に行ける世界で、日本から江戸にわたる若者が奉行所で働くことになった。予想できないほどの迫力のある女性のお奉行様の下、謎に立ち向かう。
    主人公が江戸に入ることになったこと自体が、謎に関係していることも後から知る。
    読後感は「スゴイ!よくこんな設定を思いついて、物語をつくりあげたなぁ」と西條さんに脱帽。衝撃的だった。

  • 現代の日本のから独立した「江戸国」
    長崎奉行所の極悪お奉行ゴメスやその手下たちの
    大活躍☆

    「金春屋ゴメス」シリーズ第二弾

    江戸発の阿片が?というところから始まるお話し
    劇画チックなキャラも、ますます面白い。
    続編待ってます!

  • 金春屋ゴメス、1作目は正直面白いとおもわなかった、というか、さきに西條作品のふつうの江戸舞台のものを読んで気に入ってしまってたから、なぜこんな突飛な(現代社会に人工的に再建された設定の江戸)という舞台にしたのか受け入れられなかった感なんだけど、2作目で、そうかこれはジャンプ的に読めばいいんだと思ったらがぜん面白かった。ワンピースやブリーチに出て来るキャラなら、有り得ない、いままでにないキャラほどわくわくするから、ゴメスもそういう存在だとおもえば、とても脳内劇場で劇画的におもしろかった。でもせっかく女性という設定なんだから、そこがもうちょっとキャラに生かされてほしいけどなあ。流人島の設定や、怪しい男丈吉が終盤絡んで正体が剥がされていくかんじも、悪役の下衆っぷりも、救出劇もとてもハラハラ感があってよかった。こういうの、女流作家で珍しいなあ。男の人が描く世界というかんじがする。
    なんだか、印西なんちゃらという黒幕がでてきたから、金春屋シリーズはこの先もあるんだろうし、つぎはぜひぜひ期待して読みたい。こういう、独自の別世界のなかで織なされる冒険譚みたいなの、だいすき。
    あと芥子の花から阿片を採取するの、どこかでいつかみてみたいなあ。ああいうふうに精製されることと、花がこんなに美しいことを、今回調べてはじめて知った。育てちゃいけない花だからこそなおさら見てみたいなぁ。むかしのひとはどうしてそれに麻薬成分があることに気づいたんだろうね。大変興味深いし勉強になった。

  • 辰次郎が逞しくなって帰って来た。

  • ファンタジー大賞なら間違いないと買っておいた一冊、の続編である。確認したつもりだったが、どうやら2巻から読んでしまったらしく、最初は細かい設定がつらつら描かれていたが、それらは全部一巻の詳細 江戸国産の阿片が密輸されている事件を、長崎奉行ゴメスが追う。暴力的で奇天烈、現代日本なら即刻クビが飛んでいてもおかしくはない奉行だが、そこは江戸国ならであるので、一巻を読んでいなくてもあまり問題はない。が、やはり一巻を知ってから読むほうがおもしろみが違うかもしれない。
    では、そして頭の良さは人一倍である。ゴメスが追うと前述したが、実際調べ行動するのはその個性的な雑役たちである。ゴメスはミステリで云えば、安楽椅子探偵なのかもしれない。
    最初はゆったりと進むのだが、途中からあれよあれよと引きずっていく。潜入操作の辺りは江戸にしてはちょっとご都合良過ぎるのでは、と思わなくもないが、江戸を走る辰次郎たちに続いてさくさくと読み進められる。
    続きを期待させる終わり方だが、果たして江戸国に未来はあるのだろうか。楽しみにゆっくり続刊を待つことにする。

  • 登場人物が増えたけど、とっ散らかっていなくて更におもしろい。

  • 読むのに時間がかかったな・・・

  • 二十一世紀の日本の中にある江戸国。
    楽しめるけど、少々詰め込み過ぎなのと、細かな設定の甘さが気になった。

  • 面白かったです^^ シリーズ2作目でキャラクターも周知だし、とても楽しめました。辰次郎の取り柄って何だろうと思っていたのですが、なるほど~、確かに。素敵な取り柄だと思いました。金春屋の皆が今度はどんな活躍をするのか、次の作品を心待ちにしています♪

全50件中 1 - 10件を表示

西條奈加の作品

ツイートする