ノエル―a story of stories

著者 :
  • 新潮社
3.48
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本棚登録 : 1479
レビュー : 264
  • Amazon.co.jp ・本 (282ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103003359

作品紹介・あらすじ

物語をつくってごらん。きっと、自分の望む世界が開けるから――理不尽な暴力を躱(かわ)すために、絵本作りを始めた中学生の男女。妹の誕生と祖母の病で不安に陥り、絵本に救いをもとめる少女。最愛の妻を亡くし、生き甲斐を見失った老境の元教師。それぞれの切ない人生を「物語」が変えていく……どうしようもない現実に舞い降りた、奇跡のようなチェーン・ストーリー。最も美しく劇的な道尾マジック!

感想・レビュー・書評

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  • 色々な人がちょっとずつどこかで繋がってるお話。
    圭介と弥生の微妙な年頃のお話から、最後は圭介の学校の先生だった人のお話。

    最後先生が死んでしまおうとしている時の行動が、個人的にすごく切なかった。
    死んでしまいたい気持ちも分かるような気がしたけど、ちゃんと生きててほっとした。
    でも生きていくって、沢山つらいことがある。
    みんなよく頑張って生きているなーと、ふと思うことがある。
    だって死んじゃった方が楽だなって思うことって、きっとみんなあるよね。

  • 童話のストーリーを間に挿みながら、話が進む短編集。

    物語を書き、または読むことによって救われていく人々。
    物語の持つ素晴らしさと、自分が気が付かないところで他人に大きな影響を及ぼしているのかもしれない自分の人生…。
    ほっこりさせられた良い作品だった。

  • 童話が繋いでいく奇跡。緩やかで温かいつながり。

  • バトンリレーになっている短編集、「光媒の花」に続いて読んだけど構成は同じと言っても趣はかなり異なるので新たな気持ちで読めた。
    それにしても私の世代にはよ〜く解る昭和の背景やパーツを渦中になかった著者が何故に巧みに表せるのでしょうかねぇ♪面白楽しく読了しました。

  • 久々の道尾作品
    以前のイメージと違って
    重くなくて 暖かい感じでいい。
    絵本の世界観も良くて
    ホントに 絵本にしてほしいかも。

  • 少し前に読んだアンソロジーに収録されていた短編から派生した連作集とこのとで
    短編が良かったのでこちらも読んでみました。絶望の果てに見つけた、優しく温かな光…
    イメージ通りのいいお話でした。じわじわと追い詰められ、最後にはくるりと世界が反転する。
    クリスマス前に読もうと決めていた一冊でしたが、この時期に拘る必要もありませんでした。

  • 内容(「BOOK」データベースより)
    物語をつくってごらん。きっと、望む世界が開けるから―暴力を躱すために、絵本作りを始めた中学生の男女。妹の誕生で不安に陥り、絵本に救いをもとめる少女。最愛の妻を喪い、生き甲斐を見失った老境の元教師。切ない人生を繋ぐ奇跡のチェーン・ストーリー。

    ハートフルで、現実にくたびれている人にエールを送るような願いの籠った作品だと思う。子供の頃に不幸だった大人。今蔑ろにされているように感じている子供、ずっと愛する人といられて幸せだったが、それが失われた瞬間から全ての色が世界から消えたような生き方をしている老人。全員が物語という糸につながれて、一つの物語に救われて、収束していくという話です。
    悪くは無い話ではあるのですが、メタストーリーと本筋の現実の部分のリンクがほぼ無く、工夫が足りないと思いました。ドキッとさせて、次の部分でやっぱり大丈夫でした、というパターンは小説の中では下の表現だと思います。やはりしっかりと土台の部分を書き込んで欲しいです。
    道尾氏の小説をそれほど沢山読んでいませんがそれでも10冊は読んでいます。総じて感じるのは仕掛けをあまり考えずに人間を書く事に注力した方がいい作品になる傾向が多いような気がします。この小説はとても惜しく感じました。特に最後の老教師の部分の人格がしっかり書けていないと感じます。彼がキーマンだと思うので周囲に与えた影響と、老人自身の感じていた葛藤の部分の書き込みが足りなかったと思います。選んだ道がとても軽々しく、理解に苦しむ部分が有りました。
    嵌った時にとてもいい話を書く人だと思っているので、どうしても期待してしまう部分があります。本としては及第点です。

  • 2018.2.16

  • (2017/12/20読了)
    クリスマスの時期を選んで、ずっと読みたかったこの本を読んだ。
    星はおまけして四つ。陰の題材を盛り込みつつ、心温まる物語になっている点と、少し変わった(直接的ではないというか)連作集であることを加算して。
    主人公がたくさんいる。最初の童話の著者を思わず検索したら、作中の童話作家だった。私以外にも検索した人は多くいるのでは?
    最初のシーンと、次に来る同じようなシーンの間に時間のズレがあることと、「マサキ」のひっかけは、ドヤ顔的な感じがしてしまった。なぜかな?書き方かな?

    (内容)
    物語をつくってごらん。きっと、望む世界が開けるから―暴力を躱すために、絵本作りを始めた中学生の男女。妹の誕生で不安に陥り、絵本に救いをもとめる少女。最愛の妻を喪い、生き甲斐を見失った老境の元教師。切ない人生を繋ぐ奇跡のチェーン・ストーリー。

    (目次)
    光の箱
    暗がりの子供
    物語の夕暮れ
    四つのエピローグ

  • 3.0 やはり最近の道尾作品はイマイチかな、、、

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著者プロフィール

道尾 秀介(みちお しゅうすけ)
1975年、兵庫県生まれの小説家。玉川大学農学部卒業。会社員生活を続けながら小説を執筆しており、2004年『背の眼』で第5回ホラーサスペンス大賞特別賞を受賞しデビュー。
2007年『シャドウ』で第7回本格ミステリ大賞(小説部門)受賞。2009年『カラスの親指』で第62回日本推理作家協会賞(長編及び連作短編集部門)受賞。2010年、『龍神の雨』で第12回大藪春彦賞受賞。『光媒の花』で第23回山本周五郎賞受賞。2011年、『月と蟹』で第144回直木賞受賞。直木賞にはこの作品で5回連続のノミネートだった。
その他代表作として『向日葵の咲かない夏』があり、文庫版は100万部を超えるベストセラーになった。『カラスの親指』は映画化された。
ほか、横溝正史ミステリ大賞、新潮ミステリー大賞の選考委員を務める。

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