罪の轍

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  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (587ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103003533

作品紹介・あらすじ

刑事たちの執念の捜査×容疑者の壮絶な孤独――。犯罪小説の最高峰、ここに誕生! 東京オリンピックを翌年に控えた昭和38年。浅草で男児誘拐事件が発生し、日本中を恐怖と怒りの渦に叩き込んだ。事件を担当する捜査一課の落合昌夫は、子供達から「莫迦」と呼ばれる北国訛りの男の噂を聞く――。世間から置き去りにされた人間の孤独を、緊迫感あふれる描写と圧倒的リアリティで描く社会派ミステリの真髄。

感想・レビュー・書評

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  • 現在1:53
    明日(日付変わってるので既に今日)が休みでよかったぁε-(´∀`;)ホッ

    お借りしていた本の返却に地区センターへ、今までに何度か手をとり、その度にこの分厚さに躊躇してきましたが、もうすぐ年末年始休暇だしーって思って思いきって借りて来ちゃいました♪

    やめられない、とまらない~「罪の轍」♪•*¨*•.¸¸♬︎
    「リバー」も気になっているんですが、過日読み終えた「第三の時効」(横山秀夫著)にて警察小説の面白さを知ってしまった私σ(o'ω'o)、ずっと読みたかった本書、587Pにもおよぶ大作ですが、こんなの途中で本を閉じて寝るなんて出来るかーぃ(笑)

    興奮しまくりでこんな夜中にアドレナリンが全ての毛穴から溢れ出しそうな状態ですが...やっぱとりあえず一旦寝よう。
    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
    コホン(´ρ`*)
    皆様メリークリスマスです♪
    改めて本書の感想ですよね。

    昭和38年に実際におこった「吉展ちゃん誘拐殺人事件」をモチーフに描かれるド直球の警察物です。

    最近ドハマり中の天久鷹央シリーズのように濃いキャラ設定がされている訳ではなく、圧倒的にリアルに描かれています。

    東京オリンピックの開催を翌年に控え、新幹線の建設を含め東京はまさに都市へと変貌を遂げようとしている中ではありますが、地方へはまだその波は届いていません。

    そんな時代背景の中で本作の大筋は①礼文島で漁師の手伝いをし暮らす宇野寛治②警視庁捜査一課強行犯係の落合昌夫、2人の視点で進んでいきます。

    礼文島で窃盗事件を起こし東京へと逃亡する宇野、南千住で起きた強盗殺人事件の捜査をする落合。

    子供たちから得た北国訛りの男の情報を元に宇野を探す落合。
    その後起こる誘拐事件。

    移動や電話等、リアルな時代描写と緻密な心理描写。

    宇野を確保し、事件は一気に解決へと向かうのかと思いきや、進まない取り調べ。

    2件の殺人を疑わない刑事達の執念と宇野の逃亡劇。

    こんなの途中で読むのをやめられますか?




    刑事たちの執念の捜査×容疑者の壮絶な孤独――。犯罪小説の最高峰、ここに誕生! 東京オリンピックを翌年に控えた昭和38年。浅草で男児誘拐事件が発生し、日本中を恐怖と怒りの渦に叩き込んだ。事件を担当する捜査一課の落合昌夫は、子供達から「莫迦」と呼ばれる北国訛りの男の噂を聞く――。世間から置き去りにされた人間の孤独を、緊迫感あふれる描写と圧倒的リアリティで描く社会派ミステリの真髄。

    内容(「BOOK」データベースより)

    昭和三十八年。北海道礼文島で暮らす漁師手伝いの青年、宇野寛治は、窃盗事件の捜査から逃れるために身ひとつで東京に向かう。東京に行きさえすれば、明るい未来が待っていると信じていたのだ。一方、警視庁捜査一課強行班係に所属する刑事・落合昌夫は、南千住で起きた強盗殺人事件の捜査中に、子供たちから「莫迦」と呼ばれていた北国訛りの青年の噂を聞きつける―。オリンピック開催に沸く世間に取り残された孤独な魂の彷徨を、緻密な心理描写と圧倒的なリアリティーで描く傑作ミステリ。

    著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

    奥田/英朗
    1959(昭和34)年、岐阜県生れ。プランナー、コピーライター、構成作家などを経験したのちに、1997(平成9)年『ウランバーナの森』で作家としてデビュー。2002年『邪魔』で大藪春彦賞を、2004年『空中ブランコ』で直木賞を受賞する。2007年『家日和』で柴田錬三郎賞を、2009年『オリンピックの身代金』で吉川英治文学賞を受賞した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

    • かなさん
      ヒボさん、メリークリスマスですっ(^O^)/
      寝不足ですか?
      私もですけど(^^ゞ
      もしかして、もしかすると、
      悪魔の囁きされるの、...
      ヒボさん、メリークリスマスですっ(^O^)/
      寝不足ですか?
      私もですけど(^^ゞ
      もしかして、もしかすると、
      悪魔の囁きされるの、この作品??とか…ですかね?
      2023/12/24
    • ヒボさん
      ゆーき本さん、おは-メリークリスマス♪
      「オリンピックの身代金」は絶賛調教積読中ですが、そういう事かぁ...
      いやぁー、気になる~^^;
      正...
      ゆーき本さん、おは-メリークリスマス♪
      「オリンピックの身代金」は絶賛調教積読中ですが、そういう事かぁ...
      いやぁー、気になる~^^;
      正月休みに向けて図書館と地区センターで大量に借りて来たので、ペース上げて読まねば( ̄▽ ̄;)
      2023/12/24
    • ヒボさん
      かなさん、おは-メリークリスマス♪
      結果、「罪の轍」の興奮でベッドに入ってからもすぐに寝付けず他の本をパラパラと^^;
      本書で囁いてもいいん...
      かなさん、おは-メリークリスマス♪
      結果、「罪の轍」の興奮でベッドに入ってからもすぐに寝付けず他の本をパラパラと^^;
      本書で囁いてもいいんですが、本命はこの後です(笑)
      本書は今のところ念仏の如くかなさんの耳元で呟いておきます「罪の轍、罪の轍、罪の轍、罪の轍、罪の轍、罪の轍、罪の轍、罪の轍、罪の轍...」(笑)
      2023/12/24
  • はい、面白いのはわかってましたー
    みんみん激推しがおもんないわけない
    くやしいけど(くやしいんかーい!)

    もう半分くらい読んだ時点で他にどんな作品書いてんだろう?って調べたからね
    最新作『リバー』なんてそういやシュンさんがほめてたなと思って図書館に予約いれたからね

    途中、何回かゾワゾワした
    なぜか

    さて本作はみんみん女史も絶賛の「警察小説」ですが、私は小さい頃から「探偵小説」が大好きでした
    横溝正史に始まり江戸川乱歩、アガサ・クリスティーにエラリー・クイーンなどなど今では古典と呼ばれるよになった「探偵小説」は洋の東西を問わず読み尽くしておりますが「警察小説」となるとまだまだ若輩者であります
    横山秀夫さんをちょっとかじったくらいで「警察小説」をちゃんと読むようになったのはほんとに最近であります
    そして大きなくくりで言えばどちらもミステリーということになるのかもしれませんが、「探偵小説」と「警察小説」って対極に位置するのではないかと思っております
    いやむしろ「探偵小説」の反対語が「警察小説」なのではないかと

    なぜなら、面白い「探偵小説」とはいかに奇想天外な内容であるかにかかっていて、反対に面白い「警察小説」に奇想天外さは欠片もありません

    その意味では本作はとても面白い「警察小説」でした
    ひらめきによって捜査が進む場面はありますが、それは一人の天才にもたらされるものではなく、刑事たちが地道な捜査を積み重ねる過程において、積み重ねてきた結果からもたらされるものでした
    そして刑事たちの揺るがない積み重ねがこの物語に重厚さをもたらしています
    また、オリンピック前という時代の捜査機関の内情や世相が丁寧に描かれていて有無を言わさぬ説得力がありました

    いやあ読書の世界はまだまだ広いぜ
    日本にもまだまだこんな重厚な物語を描く作家さんが隠れてたんだな(お前が知らんかっただけだろ!)
    時間がいくらあっても足りないだべさ!(急な北海道弁)

    • ひまわりめろんさん
      基本的には警察官は警察小説だけど、いわゆる犯人あてとかトリックを解き明かすみたいんじゃなくて、捜査活動を順を追って記述していくみたいなタイプ...
      基本的には警察官は警察小説だけど、いわゆる犯人あてとかトリックを解き明かすみたいんじゃなくて、捜査活動を順を追って記述していくみたいなタイプの小説を言うかな

      だから分かりやすいところでいうと『刑事コロンボ』なんかは警察官が主人公だけど「警察小説」には分類されないかな
      2022/10/20
    • みんみんさん
      なるほど〜!
      うんうん捜査活動が好きなんだな(^ ^)
      クローズドサークルとか苦手…
      でも昔は叙述トリックとかも読んでたんだよ。
      ホームズや...
      なるほど〜!
      うんうん捜査活動が好きなんだな(^ ^)
      クローズドサークルとか苦手…
      でも昔は叙述トリックとかも読んでたんだよ。
      ホームズやアガサはさっぱりです笑
      2022/10/20
    • ひまわりめろんさん
      あ、ちなみに実は松本清張さんは読んだことないのよ
      だからわからんw
      知ったふう口聞いて松本清張読んだことないのか!と怒られそうだけど

      みん...
      あ、ちなみに実は松本清張さんは読んだことないのよ
      だからわからんw
      知ったふう口聞いて松本清張読んだことないのか!と怒られそうだけど

      みんみんはねチームプレイが好きなんよ
      仲間で頑張る!みたいな
      だから「警察小説」のほうが合ってるんだと思うよ
      たぶん!
      2022/10/20
  • 警視庁捜査一課強行班係所属の刑事・落合昌夫は、南千住で起きた、元時計商・強盗殺人事件の捜査の最中、男子児童の誘拐事件発生を知らされた。

    両事件に「北国訛り」の男の関与が浮き彫りに。
    男は、北海道礼文島で漁師手伝いの、宇野寛治。
    宇野は、窃盗事件の捜査から逃れるため、東京に逃げてきていた。

    たまに、離人症を発症し、全てを「他人事」としか捉えられない宇野に対して、取り調べは、難航した。

    東京オリンピックを翌年に控え、オリンピック景気に沸く東京。
    そんな浮かれた世間に取り残された孤独な男の救われない魂の彷徨。

    誰が悪いのか。何がいけないのか。

    重い、暗い、報われない。
    でも、587ページを一気読みした作品だった。

  • 読み終えて 辛く、気持ちが重たい。
    容疑者の20歳の男。
    子ども時代の過去が可哀想すぎて胸が痛くなる。
    親の罪が子どもの罪を誘発し、社会から取り残される。
    題名の「罪の轍」とは、このことかな。

    空き巣、殺人、誘拐など様々な事件が起こる中、
    警察内部の縄張り争い、権力争いが浮き彫りになり
    事件解決のブレーキになるような状況も描写される。
    そんな中、29歳の若い刑事・落合昌夫は
    経験豊かな所轄の刑事・大場と共にまっすぐな姿勢で事件に臨む。
    落合の若者らしい機転と 大場の人間性が相まった
    絶妙のコンビが 事件解決への道を開く。

    そして この物語の時代、昭和38年(1963年)というのが絶妙。
    オリンピックを控え、東京を中心に日本が飛躍しようとする時代。
    日本の近代化が一気に進んだ時。
    昭和を知らない世代には別世界の言葉が飛び交っていることでしょう。

    黒電話、赤電話、そしてピンク電話も登場。
    「テープレコーダーの実物を見るのは初めてだった」という記述もある。
    しかも、それは警視庁の備品ではなく、ソニーからの借り物。
    警視庁にも置けないくらいのレアものだったということね。
    そして “電電公社” が守秘義務を主張し、逆探知ができない時代。
    信じられない!
    録音するのがやっとで、音声は ”ソノシート“ にコピーされる。
    身代金を運ぶのは "スーパーカブ "。

    この時代から60年。
    日本も随分変わったんだなぁと、変なところに感心してしまった。
    今年、岸田首相は「異次元の少子化対策」をスローガンに掲げた。
    話が飛躍するかもしれないけれど、
    豊かな感性を持った子どもを育てることこそ明るい未来につながるのかな。
    読み終えて、そんなことを考えてしまった。

  • 東京オリンピックを翌年に控えた昭和38年。
    北海道礼文島で暮らす漁師手伝いの青年、宇野寛治は、
    窃盗事件の捜査から逃れるために身ひとつで東京に向かう。
    東京に行きさえすれば、明るい未来が待っていると信じていたのだ。
    一方、警視庁捜査一課強行班係に所属する刑事・落合昌夫は、
    南千住で起きた強盗殺人事件の捜査中に、
    子供たちから「莫迦」と呼ばれていた北国訛りの青年の噂を聞きつける―。
    同じ頃、浅草で男児誘拐事件が発生し、日本中を恐怖と怒りの渦に叩き込んだ。


    昭和のとても有名な事件「吉展ちゃん誘拐事件」をモチーフに描かれた作品。
    何度かドラマを観たはずなのに、事件がどの様に推移し
    どの様に解決したのか…犯人は捕まったのか…全く記憶が無かった

  • 時は東京オリンピックを翌年に控えた高度成長期。

    この時代の流れと犯罪とを絡めた、奥田さんが描くザ・犯罪小説。

    時代背景も、文章、言葉から伝わる心情も、とにかく全てが丁寧に描かれていた圧巻の作品だった。

    この時代、未経験の事象に右往左往しながらも執念の捜査をする警察。
    後々、これらが教訓として活かされていくのかと思う箇所は味わい深く、誰もの全ての立場においての心情は感慨深い。

    その分、犯罪に対してのやりきれなさも半端ない。
    何がどうして…罪は覆せない。轍は消えない。
    寛治の過去を遡れば遡るほど増すやりきれなさ…心がしめつけられた。

    • あいさん
      共読だねヽ(*´∀`)人(´∀`*)ノ

      寛治のことをどう思えばいいのか、ただただ悔しいね。
      共読だねヽ(*´∀`)人(´∀`*)ノ

      寛治のことをどう思えばいいのか、ただただ悔しいね。
      2019/09/25
    • くるたんさん
      けいたん♪

      読めたよ♪
      圧巻の作品だったね。
      寛治は本当にバカだったのかしら…
      被害者側の立場を思うと哀しい。
      けいたん♪

      読めたよ♪
      圧巻の作品だったね。
      寛治は本当にバカだったのかしら…
      被害者側の立場を思うと哀しい。
      2019/09/25
  • オリンピック前年、大きく変わりつつある東京で、発生した誘拐事件。犯人を追う警察は、誘拐事件の対応に手こずり、情報に翻弄されつつ、犯人を追い詰めていく。

    奥田英朗さんの小説は、最近は家シリーズなどで、ミステリー系は、「オリンピックの身代金」以来。「オリンピックの身代金」が好きだったのですが、その味わいを持った作品に感じた。

    事件自体は、実際の誘拐事件をモチーフにし、その際の混乱を入れ込みながらも、独自の犯人の話を織り込んでいく。

    オリンピックを迎え、電話やテレビなど情報量が増えてきており、その中で、事件も捜査も変わっていくというあたりが、今ではアナログ感のあるものでも、情報の拡大という観点で大きく影響を及ぼしているのが印象に残った。情報提供方法が簡単になることにより、幅は広がるが、不要な情報、誤情報の多さに対処できないというのは、現代にもつながっている。規模感が異なるだけで、情報量が変わるということでの対応や内容を変えていく必要があることの重要性は今も続く問題と思える。

    市井の描写など、その時代の雰囲気を味合わせてくれる。

  • 東京オリンピック開催を翌年に控えた日本。
    逆探知も携帯電話もない時代に起こる、いくつかの事件。

    犯行後も現場近くに居座る素人くささと、玄人のしたたかさ。
    相反する要素が混在する、事件の真相は?

    最後まで一気読み。

    もどかしくなる警察の能力だが、それでも頭と足を使い、着実に真相へと近づいていく。
    派手さのない地道な捜査でも、それぞれのキャラクターがしっかりしていて、引き込まれる面白さがある。

    後半は、吉展ちゃん誘拐殺人事件を思い出す。

    時代を感じさせる空気感も、うまかった。

    窃盗に罪悪感を持たない寛治。
    莫迦と言われつつも子どもに好かれる寛治が、犯罪者でありながら不思議とにくめない。

    ラストは、ぐっとくるものがあった。

    『このミステリーがすごい! 2020年版』国内第4位。

  • 圧巻の587p !
    読み進めるのが苦しい、辛い、哀しい、切ない
    でも読みたい、読まなければ、

    時は昭和38年、翌年の東京オリンピック開催に向けて、あちこちで準備が進み、浮き足立つ東京とかたや、かつてのニシン漁の賑わいが嘘のように寂れ、昆布漁で細々と生計を立てている礼文島のある町との対比

    南千住で起きた殺人事件、警察の捜査のうちに浮かんでくる北国訛りの若い男の影
    その事件が収束に向かおうとする矢先に起きた男児誘拐事件
    テレビの普及でそのニュースは全国に流れ日本中を恐怖に陥れる

    「何としても吉夫ちゃんを両親の許に返すんだ」と犯人探しに奔走する警察
    しかし、警察内の管轄争い、手柄の取り合い? 杜撰な指揮系統に翻弄される捜査陣
    この事件の捜査でも、北国訛りの青年の姿が・・・
    緊迫した東京スタジアムでの現金受け渡し
    犯人に北海道の地は踏ませないと追跡する仁井・落合・岩村

    可愛い息子を誘拐され、苦悩する両親の元に容赦のないマスコミと世間の心無い声

    東京に行きさえすれば明るい未来が待っていると信じていた青年宇野寛治の悲しい生い立ちと心の闇・孤独
    どれをとっても胸が騒ぎ熱くなる

    息つく間も惜しいぐらいに一気に読み終えた
    ただただ、奥田さんの筆力に脱帽!
    読み応えのある本に出会えた喜び、読書は、やっぱり楽しい



  • この誘拐事件のモデルになっているのは吉展ちゃん誘拐事件。この事件の時自分は幼稚園生だったが、当然ながら全然覚えていない。
    その後、平塚八兵衛という刑事の物語やマンガで知った。
    被害者は当時4歳というから自分と同年配。
    生きていれば色々あったし遺族も報道や二次被害で大変だったろうな。

    作品紹介・あらすじ
    刑事たちの執念の捜査×容疑者の壮絶な孤独――。犯罪小説の最高峰、ここに誕生! 東京オリンピックを翌年に控えた昭和38年。浅草で男児誘拐事件が発生し、日本中を恐怖と怒りの渦に叩き込んだ。事件を担当する捜査一課の落合昌夫は、子供達から「莫迦」と呼ばれる北国訛りの男の噂を聞く――。世間から置き去りにされた人間の孤独を、緊迫感あふれる描写と圧倒的リアリティで描く社会派ミステリの真髄。

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著者プロフィール

おくだ・ひでお
1959年岐阜県生まれ。プランナー、コピーライターなどを経て1997年『ウランバーナの森』でデビュー。2002年『邪魔』で大藪春彦賞受賞。2004年『空中ブランコ』で直木賞、2007年『家日和』で柴田錬三郎賞、2009年『オリンピックの身代金』で吉川英治文学賞を受賞。著書に『最悪』、『イン・ザ・プール』、『マドンナ』、『ガール』、『サウスバウンド』、『無理』、『噂の女』、『我が家のヒミツ』、『ナオミとカナコ』、『向田理髪店』など。映像化作品も多数あり、コミカルな短篇から社会派長編までさまざまな作風で人気を博している。近著に『罪の轍』。

「2021年 『邪魔(下) 新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

奥田英朗の作品

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