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Amazon.co.jp ・本 (256ページ) / ISBN・EAN: 9784103006336
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みんなの感想まとめ
記憶と想い出の違いをテーマにした物語が展開され、感情豊かなストーリーが心に響きます。岬のはずれにある質屋には、子供たちの想い出を預かる魔法使いのお姉さんがいます。想い出をあずけたまま二十歳を迎えると、...
感想・レビュー・書評
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岬のはずれの一軒家に魔法使いのお姉さんが住んでいる。
そこは子供たちの想い出をあずかってくれる質屋さん。
あずけた想い出は、二十歳になる前に取り戻さないと、「ヒトデ」として海の底に沈められてしまい、
それと同時に、子供たちは魔法使いのことも忘れてしまう───。
魔法使いが言っていた、記憶と想い出の違い。
「お母さんのオムライスがおいしかった。」これは記憶。
「めったにオムライスを作ってくれないお母さんが、久しぶりに作ってくれて、すっごくおいしくてうれしかった。」これが想い出。
うん、なんとなくわかる気がします。
もしも自分なら、どうしただろう…。
齢を重ねた今、楽しいことも、悲しいことも、何もかもひっくるめて今の自分がある。
そう肯定しているつもりでも、できることなら手離してしまいたい苦い記憶もあるわけで…
悩む……。
ある日を境に、忘れられていく魔法使いが、淋しげでせつなかったです。
何一つ変わらないようでも、見えなくなっているものってあるんだろうな…。
最後、母の思い出を買い戻しに来た遥斗に、ホロリとさせられました。
前向きな里華にエールを!
そして、雪成にはゲンコツを!(笑)詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
吉野さんは『シネマガール』に続いて2冊目。『シネマガール』が漫画のような軽いノリだったので、あまり期待してなかったんだけど凄く素敵なお話だった!私にも質入れしたい忘れたい想い出があるし、ずっと忘れたくない想い出もある。最後の里華と魔法使いの件と、遥斗くんが想い出を一度に取り戻すシーンが良かった。私が質屋を覚えてないのはもう20歳を過ぎちゃったからなんだなぁ。2011/522
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お金欲しさに思い出をこんな形で預かるとは思いもしなかったなあ。
イヤな思い出…楽しい思い出が薄っすらと消えかかって来てる年齢なのかな
ふと思い出しては記憶を辿ってみたりして。
一緒の時間を過ごしてもお互い想い出話をしても、ん?なことあったけ?みたいな事が良くある。噛み合わなったり誤解も生まれる。
少々、童心に返りつつの読書になりました -
想い出限定の質屋さん。魔法使いがやってる質屋さん。
お客さんは子ども限定。
大人になると想い出限定の質屋さんのことは
すっかり忘れてしまうシステム。
いやな想い出だけを質入れする子、
いい想い出もいやな想い出も執着せずに手放す子ども。
決して手放さない子ども。
魔法使いは世話をやくこともなく、
突き放し過ぎることもなく
やってくる子ども達を迎える。
魔法使いとの想い出も素敵な想い出なのに忘れちゃうんだ。
実は、きっと魔法使いは寂しいのかもね。
どの想い出も大人になる自分を作ってきたもの。
手放さないでと子ども達に言いたいな
。
手放さなくても、
忘れちゃうことなんてままあることなんだよなぁ。
これが。
いい話でした。 -
小さい頃、こんな不思議で素敵な場所を
見つけられなかったことが残念。
私だったら、大切な思い出あずけるかな?
子どもだったら、今ほど何も考えず
あずけちゃうのかな・・。
あの空間でリスが入れた紅茶がのめたら、
それだけでうれしい。 -
現代に生きるあっさりとした"魔女"。その姿は、「西の魔女が死んだ」に通じるところがあるけれど、この作品の魔女は「もっと魔女的」だ。ほのぼのとした子ども時代の思い出に囲まれた時から、いつしか大人になるってこういうことなんだね。年を重ねることの意味を、魔女と魔法を通じて教えて貰えた気がする。
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「おもいで質屋」という、子供にしか見えない魔法使いが店主の質屋のお話しです。
ここでは、想い出を質にいれお金をもらい、二十歳の前日までに代金をもってくれば思い出も帰ってくるという質屋。
もっとほんわかしたお話しかと思ったら結構シビアでした。
私は「雪君、そりゃないよ」でした。 -
むちゃくちゃ感動するわけではない。
巧みすぎる感じでもない。
だけど、なんとも言えない読後感。
何も解らないけれど、何もかも解っているような魔法使い。
彼女は本当に魔法使いなのか?彼女の周りで起こる様々な不思議は、本当に起こっていることなのか、それとも夢なのか?
いつまでも夢を見てるわけにはいかない。大人には大人の生き方があって、現実と向き合っていく力をつけないといけない。
それでも、忘れない、夢からさめぬままに大人になる人がいたっていいように思う。 -
最初の想像と違う話に、驚きつつ、最後はいい読後感を味わえた。最近読み切りばかり読んでいたので、一人一人が想い出を預ける事で、なんて想像していたが違った。
想い出を預け続ける男の子
想い出は預けないのに通う女の子
うん、良かった! -
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2011年出版。ファンタジー。想い出の質入れを受ける魔法使いと、主に成長していく少女のお話。ファンタジー過ぎて現実味を失わないように、と云う意図なのか? 設定やシーン展開の割には、虐めや男女間のあれこれ、死や犯罪まで生臭い面も。教訓?押し付けがましくは無いが、意図されている気がして何やら余りシックリ来ない。
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20歳になるまでは。
些細な事すら質に入れていたからこそ思い出せた事もあるだろうが、忘れてしまわなければ違う結末もあったのかもな。
取り戻しに来る者が少ないのは、忘れてしまった事すら覚えていないのかもしれないな。
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現代版ファンタジー的な話。魔法使いが出てくるのだがちょっぴりほろ苦く切ない。20歳になると見えなくなり忘れてしまう。いつの時代もファンタジーは子供だけの特権なのだろう。
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海辺に住んでいる魔女におもいでを預けたら、引き換えに魔女はお金を払うー
魔女がでてくる話だから、もっとファンタジーだと思って読み始めた。
切なさと、親への申し訳なさと、色々な感情がごちゃ混ぜになった。
久しぶりに、もう一度読みたいと思える本に出会えた。
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吉野先生はこういう・・・なんてーのかな・・・ハートフルものが一番合ってる気がするんだなあ・・・
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表カバー写真:(c) chiemi nakajima/orion /amanaimages
裏カバー写真:(c) TOMIO TAKAHASHI/orion /amanaimages
装幀/新潮社装幀室 -
入り江に子供達は向かう。
しかし大人達は何も言わないし、後をつける事もない。
大人達はみんな、秘密基地でもあるんだろうくらいにしか思っていないし、別に問題もないだろうと共通の認識だからだ。
しかしその入り江にあるのは質屋。
おもいでを預かる質屋。
しかも魔法使いが店主なのだ。
おもいでを話して、その想い出に値段がつけられる。
その金額を子供達は手にする事ができるが、話をするとその想い出を忘れてしまう。
二十歳になる前にお金を返せば想い出はまた自分のものとなる。
そして二十歳になると魔法使いの事も忘れてしまう。
里華は魔法使いと仲良くなり、質屋に通うが想い出は一度も話したことはない。
ただ友人ってだけで。
里華の友人関係、男女関係から取り巻く環境が少しずつ繋がる。
でも魔法使いは人間に対して都合の良い魔法は使ってはくれない。
魔法って便利だけれど、それに依存するようになると魔法使いの言葉でいう「人間ではなくなる」のだそうだ。
悩み考え答えを出し、解決する方法を魔法に頼ってはダメだと言うのだ。
魔法使いの絶妙な距離の取り方は、大人と子供でも置き換えられると思った。 -
想い出は大事にしようと思った。
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素直に面白かった。
魔法使い
質屋
思い出
昭和のイメージを すごく今風にして
おじさんにも楽しめました -
わたしは預けるだろうか
著者プロフィール
吉野万理子の作品
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