死に急ぐ鯨たち

  • 新潮社 (1986年9月10日発売)
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  • 本 ・本
  • / ISBN・EAN: 9784103008071

作品紹介・あらすじ

いつ最終兵器の発射ボタンに指がかかってもおかしくはない!我々に残されている道がもしあるとすれば…

感想・レビュー・書評

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  • 安部公房はこの書で・・・
    言葉が、国家、儀式、情念を使い、人々に「集団化」を強制する事へ強い警戒感を訴えている。自覚の無いまま私達は、シャーマンの呼び声に、陶酔し、踊らされ、やがては排他的なファシストになって行く事を鋭く指摘している。
    今日的な問題提起。鋭利で深い洞察。感覚に訴えかけてくる表現力。どこを採っても一級品だ。出版から約四半世紀近くたつが、少しも色褪せる事は無い。自由を指向する人には必読の書では無かろうか。

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著者プロフィール

安部公房
大正十三(一九二四)年、東京に生まれる。少年期を旧満州の奉天(現在の藩陽)で過ごす。昭和二十三(一九四八)年、東京大学医学部卒業。同二十六年『壁』で芥川賞受賞。『砂の女』で読売文学賞、戯曲『友達』で谷崎賞受賞。その他の主著に『燃えつきた地図』『内なる辺境』『箱男』『方舟さくら丸』など。平成五(一九九三)年没。

「2019年 『内なる辺境/都市への回路』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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