はかぼんさん 空蝉風土記

  • 新潮社 (2012年8月22日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (320ページ) / ISBN・EAN: 9784103008729

みんなの感想まとめ

日本の神話や民話に触れながら、目に見えないものへの信仰やふるさとの大切さを描いた作品は、心を温かくするエピソードが満載です。著者の独特な視点から語られる「不思議に棲む妖精達」という可愛らしいネーミング...

感想・レビュー・書評

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  • 小説と思ったら、さだまさしさんが実際に体験した不可思議な体験談の数々でした。
    全国を旅して、その地で縁あって出会った多くの人とのふれあいを通して、さださんならではの素敵なエピソードが、不思議感た~っぷりに披露されています。

    世の中には科学では説明できないようなことが多々あり、私達がそれを認識しているのは全体の5%ほどらしいです(根拠はよくわかってないですが、そのように書かれていたので・・)古来からつづく日本の神様にまつわる言い伝え、儀式、その地方のみの慣習などなど、厳かでちょっぴり怖くもあり、興味津々でもあり、ひとの情に深く入り込む何か…。

    タイトルにもなっている「はかぼんさん」は京都の旧家等で跡継ぎの子を孕んだ夫婦が受けるある儀式のこと。第二話の「夜神・・・」は金沢で海の安泰を願うまつりごとに共に参加させてもらったことを書いていますが、とても感動したお話でした。第四話の「人魚の恋」はさださんの若い頃の淡い恋話をきくことができます。
    どれもこれも、興味深く面白かった。そして、これがすべて実際のことだったのかと思うと驚愕の思いがしました。
    「信じる神に、救われる」こんな言葉が読み終わった後、頭をよぎりました。
    本当に凄いですから、読んで損はないお話達。

  • この日本には、不思議な神話や民話がある。信じるか信じないかは個々によってさまざまだが、何となく目に見えないものを信じる風習も素敵です。「世の中が動けば動くほど人々の心は反対側に戻ろうとする作用がある」と。ふるさとを大切にされる著者だからこそ、何かしらホッとさせられるエピソードの数々。「不思議に棲む妖精達」とネーミングが可愛いなあ~。

  • 不思議に引き込まれしまう不思議。
    さだまさしの文才、交友関係の広さ
    すごいなぁ! 

  • エッセイのように思うんですけど,フィクションの部分もあるのかしら,というぐらいストーリー性はないです。
    へぇ,そんな習慣が残ってるんだ,というお祭りなど,各地の習慣のお話。

  • 日本人で本当に良かったなぁ、と心の底から思えた。
    さだまさしさんが、自らの経験をもとにした、「日本の不思議な世界」を書いたエッセイ集。
    日本には不思議な出来事が、未だに起こっていることが信じられること。それは、日本人の信仰心があってこそ。
    この本の世界観を何の前振りもなく何と無く信じられるって、日本人じゃなきゃできないだろう。日本文化の奥深さがわかる。

  • 本当に不思議なお話でした。まだまだあるという、その他の話も早く聞きたいと思います。
    私も、妖精たちに会えるかな。

  • さまざまな地域につたわる伝説、言いつたえ、習慣・・・。起源もわからないそれらの話をさださんフィルターを通しておもしろく、不思議に時におそろしく語られています。

    短い話がいくつも入っているタイプの本なので読みやすい!!

    大分県立芸術文化短期大学:
    ふぉーげる千

  • 不思議だけれど、実際あるかもしれない話ばかり。

    人間として、もっと謙虚にと言われている気がした。

    「人魚の恋」が好きだな。

  • さださんは、同じ風景を見ても見ているものが違うと思う。
    それが芸術的なセンスなのでしょう。
    地方に伝わる秘事をみて、他の人では感じない点を感じている。
    それを小説の形でまとめている。

  • さださんの小説、初読み。

    生さだファンで、だいたい、毎回観てるほど。
    たまに、知らない歌とか歌われるのだけれど、それがとても素敵で
    ああこの人の歌、好きだな~っと思うのだけれど、
    なぜか小説には手がでなかった。
    とゆーのは最初の「精霊ながし」が異様にヒットしたから。
    確か、あれは何かの番組で幻冬舎の見城さんがさださんを口説いて書かせたものだったはず。
    そのヒット具合になんかちょっと引いてしまい。以来なーんとなく
    遠巻きにしていたのだが、今回「はかぼん」さんは私の好きな不思議な話だとゆーので手にとった。

    つーか、今まで読まず嫌いだった自分がもったいない。
    いやーとてもよかった!私こーゆーおはなし大好き。
    題名の京都のお話も、鬼の宿のお話もすてきだー。
    海のお話はちょっと泣ける。
    雲の仙人には会ってみたいなあ。
    昔から、そこで信じられてきた、それゆえに存在するなにか。
    そーゆーものの気配を感じられる。
    まあ、当然フィクションなのだけれど、なにかモデルにされたものは
    あるはずで主人公はまさにさださんとしか・・・・
    日本中あっちこっちいかれてるだろうから、いろんな話も聞かれるんだろうなあ。いいなあ。
    是非是非、ほかの土地の神さまやら、怪異やらのお話を書いてもらいたいものです。


    にしても、歌もつくれて、お話もおもしろくて、
    おまけに小説までかけるとは、さださん、才能、ゆたかすぎでしょー。
    いいなあ。

  • さだまさしの最初の小説でちょっと自分が投影されすぎだなぁとか思ったけど、今回は良い感じの小説への投影で、物語との距離感が丁度良い感じに思え、この人は小説家としても凄い才能があるんだなぁと感心しきり。この国は古来から不思議が満ちている。その不思議を科学で追放して今の拝金社会が出来上がるというのでは、懐古主義だと思われてもしょうがないけど、昔は良かったという気持ちがわき上がってこざるを得ない

  • イマイチ

  • 良え子にしとかんと、はかぼんさんが来るえ…京都の旧家で行われる謎の儀式を描いた表題作を含む短編6つ。古来から伝わる不思議に、さださんらしい優しさやユーモアが加わって、いい意味で虚実まぜこぜで、すごく楽しめた。「はかぼんさん」と「人魚の恋」が特に好き。

    「はかぼんさん」「夜神、または阿神吽神」「鬼宿」「人魚の恋」「同行三人」「崎陽神龍石」

  •  シンガーソングライターのさだまさしが書いた短編集。
     現代日本の各地で今もひっそりと息づく風習や伝承にさだ流のアレンジを加えて、6編のファンタジー小説にまとめている。京都、金沢、安曇野、津軽、四国お遍路、長崎という情緒たっぷりの舞台で、著者がモデルと思われる主人公が奇妙な出来事に巻き込まれ、いっときの夢か幻に出会う。
     意外といったら失礼だが、どの作品も安心して読める佳品になっており、かなりこなれた書き手であることがわかった。オリジナルのアイデアなのだろうが、どれも本当に現地に残っている伝承のように錯覚してしまう。ただ中年以降に筆をとった人に共通の妙なロマンチシズムがあふれていて、うまいのだが、気恥ずかしくなる場面があった。

  • 全国を旅する「私」が出会った、人智を越える出来事。

    不思議は不思議のままでよい。
    確かにそう。

    【図書館・初読・12/13読了】

  • 地方の伝説や民俗風習などに拠る不思議な話。短篇集。

    実話か、創作か。
    微妙な書き口なのがまた。
    不思議は不思議のままでいい。

  • 歌手としてよりもずっと好き。

    「不思議だねぇ」しか言えないできごと・・・たくさんあるんだろうなぁ。

    表題作に衝撃をうけました。

  • 日本の科学黎明期に伝わる伝説や狐狸妖怪の類の話の多くは、桃源郷幻想に近い人々の妄想から生まれたに違いない 「科学ではきちんと説明できないもの」によって人々は心のバランスをとっているのではないか 信じる者は一瞬にして信じ、疑る者は永遠に疑り続ける

  • 上手く言えませんが、全体の雰囲気がとても好きです。

  • 実話かと思わせるようなさださんのエッセイ風創作。

    京都、能登、信州、津軽、石鎚山、長崎

    表題作の「はかぼんさん」と石鎚山の「同行三人」が印象に残った。

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著者プロフィール

一九五二年長崎市生まれ。シンガーソングライター。二〇〇一年、初小説『精霊流し』がベストセラーとなる。『精霊流し』をはじめ、『解夏』『眉山』アントキノイノチ』『風に立つライオン』はいずれも映画化され、ベストセラーとなる。その他の小説に『はかぼんさん―空蝉風土記』『かすていら』ラストレター』『銀河食堂の夜』など。

「2021年 『緊急事態宣言の夜に ボクたちの新型コロナ戦記2020』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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