儚い羊たちの祝宴

著者 :
  • 新潮社
3.73
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本棚登録 : 2179
レビュー : 436
  • Amazon.co.jp ・本 (253ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103014720

作品紹介・あらすじ

ミステリの醍醐味と言えば、終盤のどんでん返し。中でも、「最後の一撃」と呼ばれる、ラストで鮮やかに真相を引っ繰り返す技は、短編の華であり至芸でもある。本書は、更にその上をいく、「ラスト一行の衝撃」に徹底的にこだわった連作集。古今東西、短編集は数あれど、収録作すべてがラスト一行で落ちるミステリは本書だけ。

感想・レビュー・書評

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  • うわぁ~、後からじわじわ怖い。
    ラスト一行とまでは言わないけど、最後のオチは確かにゾクッと衝撃的。
    どれも見事な出来だと思うけど、「身内に不幸がありまして」と、こないだストーリー・セラーで読んだ「玉野五十鈴の誉れ」が特にいい。

    それにしても、旧名家だとかその御子女だなんて、ミステリー的にはおどろどろしい感じしかしませんな。
    「バベルの会」なんて、華麗なお嬢様方が古典を読んで優雅に談笑してるとは思えないんだけど、なんか禁断の魔術とか使ってそうなんだけど、と思っていたのだけど、最後の「儚い羊たちの晩餐」で、バベルの会の参加資格を知り、納得しました。

    アミルスタン羊は察したけど、雄は下々の食材だが雌は羊よりも味が良いとか、唇が良いとか、ほんと怖いよ。
    厨娘は中国の古典に元ネタがあるようで、何とも奥が深い。
    大寺鞠絵の手記、「わたしは」の後はどう続いたのか。

    程よい余韻が余計に怖いわ。
    おもしろかったです。

    • kwosaさん
      tiaraさん!

      >どれも見事な出来だと思うけど、「身内に不幸がありまして」と、こないだストーリー・セラーで読んだ「玉野五十鈴の誉れ」が特...
      tiaraさん!

      >どれも見事な出来だと思うけど、「身内に不幸がありまして」と、こないだストーリー・セラーで読んだ「玉野五十鈴の誉れ」が特にいい。

      わかります。
      僕もその二つが気に入っています。

      「どんでん返し」というよりも「最後の一撃」という方がしっくりくるオチの付け方。
      ラストに近づくにつれて厭な予感が膨らんでいき、最後にゾワッと。

      じわじわ怖いけど、やっぱりおもしろかったですよね。
      2013/08/31
    • tiaraさん
      kwosaさん

      ほんと真犯人とかトリックそのものではないところのオチが衝撃的でゾクゾク背筋にきますよね。
      嫌な終わり方ですけど、そのダーク...
      kwosaさん

      ほんと真犯人とかトリックそのものではないところのオチが衝撃的でゾクゾク背筋にきますよね。
      嫌な終わり方ですけど、そのダークさ加減がよかったです。

      「ボトルネック」や「インシテミル」から入ったので、最初の印象はそれほどでもなかったんです。
      でも「氷菓」を読んで面白いなーと思いました。
      他のも読んでみたいです。
      2013/09/01
  • 読み終えたとき、背筋がゾクッとしました。

    独立した短編集だと思い、読み始めました。
    しかし読み進めるうちに、5編の短編集をつなぐものがあることに気づきます。
    それは「バベルのみ会」という読書会です。

    どの短編も、昭和頃と思われるの財閥や良家が舞台または背景にあるお話になっています。
    良家や財閥家系にある、独特の歪みが、それぞれの話の中で見事にえがかれています。

    4編目の「玉野五十鈴の譽れ」は、別のアンソロジー集で独立して読んだことがありました。
    まさかそれが他にある短編とつながって、最後の「儚い羊たちの晩餐」につながる道になっていたとは…びっくりです。

    じわじわ迫ってくるサスペンス、お楽しみください。

  • 5話からなる短編集。
    『バベルの会』と言う大学の読書会が全話に登場するものの、それぞれは独立した話。
    どれも最後まで読むと『( ☉_☉)』みたいな感じになって(笑)すごく面白かった。
    個人的には『玉野五十鈴の誉れ』が一番好きかなー。

  • こういう本は嫌いじゃない。
    最初は不思議だな…と思い読み、あら…登場人物が…

    最後の方は
    「もしかして…」と鳥肌がたってしまった。

    話の運び方が巧いな…。
    さりげない言葉の遣い方が、すこぐ好き。
    言葉一つ一つが好き。
    わたし、この系の作品でもいけるんだな…と気がついた作品。

    『身内に不幸がありまして』は肝を抜かれそうになった。

    私が一番好きだったのは『玉野五十鈴の誉れ』かな。
    (一見ホッとする作品だけど、よく、よ~く考えると一番黒い…)
    だってさ、「赤子泣いても…」だよ。
    ゾッとしてしまいました。

    228ページ全文がすごく好き。
    なるほどな…と思った。これを伝えたかったのかな…。
    本が好きな人なら分かるだろうな、この感覚。

    もう一度最初から、読み返すと、きっともっと面白いと思う。
    もっとダークでも良かったかな。
    続編とかあればいいのにな。

    とても記憶に残る作品です。

  • 気になっていた作家、米澤穂信さん。1冊目にはシリーズもの以外をと思って選んだけれど。。。
    装丁そのままに、くろぐろと狂気が渦巻くダークな作品でした。。。

    博識に裏打ちされた(建物の描写など、知識のない私は辞典を駆使しないとわからなかった;;)端整な文体も、人や家が崩壊していくさまを冷え冷えと描く筆致もすばらしい。

    何が怖いって、表題作「儚い羊たちの祝宴」で、あの背筋も凍るような日記を読んだにもかかわらず、「ここはわたしの場所になるだろう」と、バベルの会の後継者になろうとしている、あの女学生が怖い!!!

    とても完成度が高い作品だと思うけど、本棚に置いておくと闇に飲み込まれそうなので、可及的速やかに、ブックオフに持っていこう。。。

  • 名士の子女が名を連ねる読書会「バベルの会」繋がりの短編集。
    何れの短編も物静かな怖さがそうっと背後から押し寄せてくる。
    この世界は現実なのか幻想なのか…どうか夢幻であってほしいと願いたくなる位ゾクゾクした。
    時代設定が古めかしいことも怖さを煽る。
    ひたひたと迫る得たいの知れない怖さ。もしかしてこれは…と予想しているとラストの一文で谷底に突き落とされる感じがクセになりそう。
    特に『玉野五十鈴の誉れ』の「始めちょろちょろ、中ぱっぱ。…」の歌が一番怖かった。暫くの間、あの歌を聴くと思い出しそう。
    久々に米澤さんの世界観を堪能できた。

  • 後味の悪さ。ぞわぞわ。それでもまた次を読みたくなる。

  • 初めての米澤作品。
    とても読みやすかった。
    久々に読書に夢中になれて嬉しかったなぁ。

  • 現実離れした世界に住む夢想家たちの狂気の集まる読書会「バベルの会」で繋がる連作短編…でいいのかな。
    古典文学や絵画の知識が深いともっと読み味わいも違うかも。
    うーん、作者らしい雰囲気で細かく描かれているのだが、なにせホラー感がちりばめられていて最後の表題になっている「儚い羊たちの祝宴」で凝縮される、自分にはそこが際立ってしまって「うーん…」という感じでした。
    (玉野五十鈴の誉れ)の最後の一文「始めチョロチョロ、中パッパ、赤子が泣いても蓋取るな」…うわあ!
    すごいんだけど満願よりも暗くなる

  • 米澤氏の作品の中で一番好き。
    全五話に漂う世界感と一文の破壊力は圧巻。

    身内に不幸がありまして ☆☆☆☆☆
    北の館の罪人 ☆☆☆☆
    山荘秘聞 ☆☆☆
    玉野五十鈴の誉れ ☆☆☆☆☆
    儚い羊たちの晩餐 ☆☆☆☆☆

  • *夢想家のお嬢様たちが集う読書サークル「バベルの会」。夏合宿の二日前、会員の丹山吹子の屋敷で惨劇が起こる。それは毎年繰り返され、四年目にはさらに凄惨な事件が。優雅な「バベルの会」をめぐる邪悪な五つの事件。甘美なまでの語り口が、ともすれば暗い微笑を誘い、最後に明かされる残酷なまでの真実が、脳髄を冷たく痺れさせる。米澤流暗黒ミステリの真骨頂*
    そこはかとなく暗く、優美に歪み、静かな狂気を孕んだ、なんとも言えない不気味さと気品を伴うミステリー。忘れた頃にもう一度この衝撃を味わいたい。

  • 5話からなる短編集。
    やっぱりおもしろかった(^^)
    格式ある旧家名家から成り上りまで、上流階級と呼ばれる人々とそこで使われる者とが主となる黒い話。
    ミステリー…ほとんどホラー。
    お嬢様たちが集う大学サークル「バベルの会」が5つの物語を1つとする。
    最後の1行で「ガツン!」と見事に落としてくれます。

    1話1話の主人公たちの忠実で慇懃で残酷な冷淡さがジワジワくる。
    誰にも黒い部分はあると思うのだけど、これほどに温もりのない感情。自分のことだけを徹底的に優先した感情。
    否…〝感情〟という感情がスッポリと抜け落ちていると言ったほうがしっくり来るかも。

    物語の中に、本がたくさん出てくるのですが、どれひとつとして読んだことがない。中身を知らない…それが、ちょっと悔しい。

    ・眠りを題材にした本を愛するお嬢様は、合宿へ行くことをとても楽しみに…。
    ・飛鶏館の管理人を任された私は、ここでお客様をお迎えすることを楽しみに…。
    ・貧しい暮らしの中で母が亡くなり、私は父を頼りお屋敷へ…義兄は、妾腹の子である私を快く迎え入れてくれました。
    ・格式ある家で、厳しい祖母に逆らえぬ、母、私、養子の父…十五歳の誕生日に祖父から与えられた贈り物は同い年の五十鈴だった。
    ・成り上がりで見栄っぱりの父が招き入れた厨娘は、晩餐専用の料理人だった。

    主人公のみならず、回りの登場人物も含めて、常軌を逸する人たちが繰り広げるパラレルワールド。
    今年の16冊目
    2016.05.10

  • 図書館で借りた本だが私好みの1冊だった。上流階級のお嬢様達の読書会であるバベルの会。参加していたお嬢様達には、様々な家庭の事情や私事があるのだが、最後の章でタイトルの意味が分かる。短編集かな?と思ってた読み始めたら、バベルの会が次々と絡んでいくし、最後までワクワクでき、最後の章が極めつけの後味の悪さでまとめたのは見事でした。

  • 「バベルの会」という名の読書サークルをめぐる5つの連作ミステリ。
    5つの作品どれもが後味はよくない、背筋がゾワゾワとするが私はこのような作品がたまらなく好みだ。
    ”ラスト一行の衝撃にこだわり抜いた暗黒連作ミステリ”
    ”どうぞ、最初から順番に一ページずつ読んでください。パラ読み厳禁。後悔しても知りません!”
    まさにその通りだった。なんとなく最後が想像できるもののそれを超えるものがあった北の館の罪人。この作品のラストには本当に驚きそしてニヤッとしてしまうような面白さがあったと私は思う。
    期間をあけてまた読みたいと思える一作、また忘れて頃にゾワゾワを体感したい。

  • ・身内に不幸がありまして…殺人の動機がおかしいのがいい。好き
    ・北の館の罪人…絵の具のところはゾクゾク
    ・玉野五十鈴の誉れ…美しかった
    ・儚い羊たちの祝宴…最後がよくわからんかったけどおもしろかった。
    さすが米澤作品。おもしろかった

  • 昭和テイスト満載で、不思議な雰囲気が漂います。そんなに衝撃ではないけれど、おぞましさが伝わりました。表題作が印象に残りました。

  • ミステリの醍醐味と言えば、終盤のどんでん返し。中でも、「最後の一撃」と呼ばれる、ラストで鮮やかに真相を引っ繰り返す技は、短編の華であり至芸でもある。本書は、更にその上をいく、「ラスト一行の衝撃」に徹底的にこだわった連作集。古今東西、短編集は数あれど、収録作すべてがラスト一行で落ちるミステリは本書だけ。

  • こーいうの書けるなら、青春ものなんか書いてないでよー!思わせぶりに書名や作家名がチラホラするのがすごいクスグリ。

    ①身内に不幸がありまして
    トンテモ動機もの、大好きです。寄せられる思慕のひたむきさを忖度せず、いとも簡単に自分の都合で切り捨てられる冷酷さ。この辺り「上流階級」の設定が効いてる。鏡花の「外科室」(吉永小百合の貴船伯爵夫人が綺麗でした)、とまで出しているのに、なお、ラスト一行で「…あ!」と言わせる運びは秀逸。

    こんな話をご存知?
    ある男が妻子を残して死亡、妻は弔問客の一人を見初める。一年後、妻は子を殺害。何故か?「葬儀があればまた彼に会えると思ったんです」…元ネタは三島の「真夏の死」でしょうが。

    ②北の館の罪人
    赤い手が犯罪者を示唆する、ってのは、そう言われればよく見る気がします。マクベスから来ているんでしょうかねー?

    ③山荘秘聞
    これはイマイチ。ありがちだし、ミエミエ。「山荘綺談」とも関係なさそう。

    ④玉野五十鈴の誉れ
    五十鈴の方がイズレイル・ガウより相当お利口そう。色んな執事が出てきてニヤニヤしちゃいます。私なら、「黒後家蜘蛛の会」のヘンリーがいいな。 (執事じゃなくて給仕ですが)

    ⑤儚い羊たちの晩餐
    厨娘の話で、題名に「羊」とくれば、言わずもがな。
    ダンセイニの「二壜のソース」にジェリコの絵、アイリッシュの「爪」にダールの「豚」、エリンの「特別料理」(綾辻でそっくりなのがあった)…ネタばらしすぎでしょう、米澤さん。「こっち」がお好きなんですね…
    魔夜峰央の「ハンバーグ」の話を思い出しました。ミンチ工場に紛れこんだ人が閉じ込められて…あ、お食事中?失礼しました!

  • 恐い、というよりぞわりとくるという感じの短編集です。
    お化けが出てくる恐さではなく、人間の闇のような暗さといいますか。。ただその短編集の中の「闇」を持つ登場人物たちを憎んだりできないところがある意味恐いのかも(共感とまでいきませんが)
    どの話も「うわ~」という結末。明るいものがないです(苦笑)表題作以外の話のほうが私としてはオススメ。とくに最初の「身内に不幸がありまして」は最後まで題の意味がわからなかったのですが……。。
    好きなのは「玉野五十鈴の誉」で、主人公があっけなく死ぬのではとハラハラしました。五十鈴の本心はもう少し明るい(??)ものであったみたい。これが唯一、一応ハッピーエンド?な結末かもしれません。
    ……夜眠れなくなる、という感じの恐怖ではないので、夏の夜に読むには大変オススメです。

  • 短編集。共通するのは、登場人物がいわゆる”名家”の主従であること、読書サークル”バベルの会”が出てくること。特段、それぞれに関連性はありません。
    登場人物が名家の人物ということで、世間一般とはずれた価値観を持ち、そのままずれた方向へどんどんどんどん傾いていく。その様はある意味滑稽。でも当人にとっては切実な問題なんだろうなぁ。ものの価値は極めて主観的に決定されるということを再認識。自分が守りたいものは一体なんなのか。それが顕著なのが「身内に不幸がありまして」。「玉野五十鈴の誉れ」の最後の一文は素晴らしい。
    米沢さんは「ボトルネック」が微妙だったから避けてたけど、こういうかんじなら意外といけるかも。

  • 昭和初期の推理小説雑誌によくある奇譚モノの雰囲気ぷんぷんなので、そういうの好きな人(私は大好きだ!)は気に入るかと。
    ただ、そこらへんの時代の作品を読み慣れてる人からすれば、様式美、パターンに則りすぎているので、お話が想定の範囲内と言いますか、新鮮味は無いと言いますか…。(こういうクラシカルでラストに鋭い切れ味を持ってくる類の話が好きな人は小酒井不木とかオススメです)
    作品1編、1編を丁寧に仕上げている米澤穂信先生の引き出しの多さには素直に感心しました。この人の描く世界ってとても「丁寧で綺麗」で好きです。
    一気に1冊読みきるのではなく、毎晩寝る前に1編ずつ読んで、余韻を味わいながら眠りに落ちる…みたいな楽しみ方がオススメの短編集でした。

    そうそう。申し訳ないけど帯の文句はちょっと煽りすぎ、という印象かも…。(あんなに煽っちゃうと読者の期待値、必要以上に上がっちゃいますから…)

  • 丁寧な言葉だったり、綺麗な言葉で書かれてるのにこのブラック感がすごい。
    短編集を最後でまとめて終わらせるのは初めてで読み終えたあとの驚きは誰かに伝えたくなるものだった。
    ストーリーセラーの中で一番面白いと思った『玉野五十鈴の誉れ』で米澤穂信さんに興味をもって借りてみたけど、博識だし本当に本が好きなんだなあと感じる。

  • 帯の煽り文に不足なし、といった感じです。
    特に一編目の『身内に不幸がありまして』は衝撃でした。
    文自体も読みやすく、すいすい読み進められますね。
    ラストの日記の途切れ方が、個人的には絶妙でした。

  • The Babel Club Chronicle

    ラスト1行にこだわり抜いたという短編集。
    オチがなんとなく読めるものの、その暗い結末に最後で止めを刺す感じ。
    歪んだお嬢様小説。
    短編の共通項は「バベルの会」

    「身内に不幸がありまして」
    丹山家に引き取られた村里夕日と彼女が敬愛する丹山吹子を巡る話。
    オチは読めるが、それよりも何故そうしたのかというホワイダニットが問題。
    歪んだ動機が最後の一言に集約されてる。

    「北の館の罪人」
    六綱家別館「北の館」で住み込みで働くことになった妾の子内名あまりと、同じく「北の館」で隔離されている六綱早太朗、そして六綱家を巡る話。
    弟の光次よりも妹の詠子が終盤際立っている。
    六綱兄弟妹にとって、あまりの企みはお見通しだったということか。
    「殺人者は赤い手をしている。しかし彼らは手袋をしている」

    「山荘秘聞」
    辰野家別荘「飛鶏館」の管理人、屋島守子の物語。
    滑落者とその救助隊員達を巻き込んだ目的に狂気が滲む。
    しかし、ミスリードだったな。前降家での特別な渉外活動の手段。
    口約束は信用しない。

    「玉野五十鈴の誉れ」
    小栗純香と玉野五十鈴、そして小栗家の話。
    “小栗家”にこだわる祖母とそれ故不幸になる小栗家。
    「玉野五十鈴」に圧倒される。
    『始めちょろちょろ、中ぱっぱ。赤子泣いても蓋取るな』

    「儚い羊たちの晩餐」
    「バベルの会はこうして消滅した」と記された日記。
    日記を綴った大寺鞠絵と大寺家が厨娘の夏を雇って以降の記録。
    バベルの会とは、幻想と現実とを混乱してしまう儚い者たちの聖域であり、夢想家がひとときの夢に浸かる場所。
    そして、そのバベルの会から除名された鞠絵が如何にしてバベルの会を消滅させたのか。
    『メデューズ号の筏』と『アミルスタン羊』がキーワード。

  • なんとなく購入しました(*つー`*)
    短編集ですが、それぞれが繋がっているようです☆
    主人公はどれも女性でよそよそしく、1編1編がそれぞれ怖いですねぇ・・・|д・)

    ラストは私的にスッキリしませんでしたが、一気読み出来ました♪

  • 今まで読んだ短編集の中で一番 すごいと思った。
    一つ目のストーリーは~最初 すごいなごむんだよね
    それなのに なんか最後はぞくぞくするし なんでだよ~
    ってなりましたね。
    二つ目のやつは~最後の一行 ほんとにやばかったです。
    三つ目はうまいなって思いました。やっぱ このストーリーの入れる順番にもすごく気を使ってるんなって感じで、
    四つ目は~せつない 
    最後のは~あんまり 感動しなかったなって思って
    本閉じたときに 表紙 見て  感動しましたね!!

  • 常に不吉な予感を漂わす文体で、何となく嫌な予感は続くんだけど、それが何か分からない。どの短編も最後の最後で衝撃的な結果を知ることになるのですが、読み終わった後に恐ろしさがやってきます。共通して登場するバベルの会、お嬢様、使用人。彼らの淡々とした語りはなかなか読む手を止められません。

  • 本の内容
    これぞ、究極のどんでん返し! あらゆる予想は、最後の最後で覆される。ミステリの醍醐味と言えば、終盤のどんでん返し。中でも、「最後の一撃(フィニッシング・ストローク)」と呼ばれる、ラストで鮮やかに真相を引っ繰り返す技は、短編の華であり至難の業でもある。本書は、その更に上をいく、「ラスト一行の衝撃」に徹底的に拘った連作集。古今東西、短編集は数あれど、収録作すべてがラスト一行で落ちるミステリは本書だけ!
    あらゆる予想は、最後の最後でくつがえされる。すべての作品でラスト一行のどんでん返しにこだわり抜いた、高濃度の暗黒連作ミステリ。

  • 読み終わった後のゾクゾク感とそういうことか!!と思わせるオチに気持ち良さを感じた。

  • ちょっとイヤミス的な感がありました。

    アミルスタン羊…まさかと思いましたがやはりそうなんですね。

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著者プロフィール

米澤 穂信(よねざわ ほのぶ)
1978年、岐阜県生まれの小説家、推理作家。金沢大学文学部卒業。
大学在学中から、ネット小説サイト「汎夢殿(はんむでん)」を運営し、作品を発表。大学卒業後に岐阜県高山市で書店員として勤めながら、2001年『氷菓』で第5回角川学園小説大賞ヤングミステリー&ホラー部門奨励賞を受賞し、デビューに到る。同作は「古典部」シリーズとして大人気に。2011年『折れた竜骨』で第64回日本推理作家協会賞(長編および連作短編集部門)、2014年『満願』で第27回山本周五郎賞をそれぞれ受賞。『満願』は2018年にドラマ化された。直木賞候補にも度々名が挙がる。
その他代表作として週刊文春ミステリーベスト10・このミステリーがすごい!・ミステリが読みたい!各1位となった『王とサーカス』がある。2018年12月14日、集英社から新刊『本と鍵の季節』を刊行。

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