満願

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 5452
レビュー : 874
  • Amazon.co.jp ・本 (330ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103014744

感想・レビュー・書評

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  • ミステリーの短編集。これはきっと伏線だ、と思っても結末が全然読めず、どの話も楽しめました。

  • 全六編のミステリー短編集

    ホラーの要素を含む暗い話が多く、ゾクゾクさせられた。
    特に「万灯」「関守」の怖さが秀逸だった

  • 2015年「本屋大賞」のノミネート作品で、第27回山本周五郎賞も受賞しているミステリ短編集ということで手に取りました。初読み作家さん。
    6編それぞれ警察もの、社会派もの、ホラーもの等、違ったアプローチで描かれていて、違う世界観でのミステリになっていて短編なのに満足度が高かったです。
    いろんな引き出しを持ってる作家さん。それだけじゃなく、作品に漂う雰囲気が独特で印象的です。市井に生息するごくふつうの人間のダークサイドがどの作品でも浮き彫りになっていて、仄暗い余韻が残ります…

    鮮やかなトリックで魅せるミステリじゃなくて、動機にはっとさせられる展開。読み進むうちに張られていた伏線がきれいに回収され、最後に犯人の心の闇に行き当たることに。
    表題作はレトロな雰囲気で引き込まれる話でした。でも、時代設定がちょっと違和感。妙子さんステキでしたが、和服の若奥さんって当時はもう絶滅危惧種です。戦前設定にしてほしかった。
    深大寺がうまく使われていて、このシーン心に残りました。
    「柘榴」はTL系?もっとエロティックでもウェルカムでした。
    「夜警」は警察ものの好きな設定。客観的には美談でも、真実はまるで別もの…というのはリアリティがあります。
    「万灯」はお仕事もの。男の生き方の是非を問う話。
    世のため人のため、会社のためという大義名分のもと、どんどん道を踏み外してしまう伊丹。短編なのにとてもスケールの大きいストーリーでした。
    「関守」はミステリとホラーのいいところ取りで謎解きとハラハラの両方が楽しめました。
    「死人宿」は作品中で一番謎解き部分が本格的でした。

    どれもはっきりと脳内映像化されるレベルの、絶妙な描写で楽しめました。

  • ジリジリする展開の詰め将棋を対戦しているような感覚で読み進んだ。読んでスッキリする感動があるわけではないが、そうきましたかと展開を考える面白さがある。

  • よく練り込まれた中編ミステリー集だと思う。
    全編に漂う、なんだか怪しげな雰囲気もいい。

  • 短編集6編
    事件と結果だけではおよそ見当のつかない、ひねった動機が新鮮だった。短いページ数の中で、人間の性格や背景もきちっと書いてあって、とても読みやすく、また驚きもあってそれぞれ違った形のストーリーで楽しめた。

  • じっくり読ませる短編集。どの話も読みごたえあり。「万灯」が良かったかな。

  •  ラノベから入った読者はびっくりする(私だ)。
     短編集なのだが、1話1話に生々しい人の悪意というか、哀愁に満ちているせいだろうか。
     ものすごい変化だなぁと思うとともに、この方向性も楽しみである。

  • ホラーっぽいのかな。
    全体的に暗い、重い雰囲気のある短編集だった。

    どちらかというと本格ミステリが好きなので、推理小説としては好みではなかったが、雰囲気はとても引き込まれる感じだった。
    『インシテミル』しか読んだことがないので、他の本も試したいと思う。

  • よく錬られた短編集、どれもが楽しめる作品。

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著者プロフィール

米澤 穂信(よねざわ ほのぶ)
1978年、岐阜県生まれの小説家、推理作家。金沢大学文学部卒業。
大学在学中から、ネット小説サイト「汎夢殿(はんむでん)」を運営し、作品を発表。大学卒業後に岐阜県高山市で書店員として勤めながら、2001年『氷菓』で第5回角川学園小説大賞ヤングミステリー&ホラー部門奨励賞を受賞し、デビューに到る。同作は「古典部」シリーズとして大人気に。2011年『折れた竜骨』で第64回日本推理作家協会賞(長編および連作短編集部門)、2014年『満願』で第27回山本周五郎賞をそれぞれ受賞。『満願』は2018年にドラマ化された。直木賞候補にも度々名が挙がる。
その他代表作として週刊文春ミステリーベスト10・このミステリーがすごい!・ミステリが読みたい!各1位となった『王とサーカス』がある。2018年12月14日、集英社から新刊『本と鍵の季節』を刊行。

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