風の王国

著者 :
  • 新潮社
3.46
  • (2)
  • (3)
  • (7)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 30
感想 : 4
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (415ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103017172

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • さて、読む本がなくなったと本棚を見たらまだ読んでない本が・・・
    かなり色あせちゃってたけれど、引っぱり出して読みました。
    どうして読まなかったかと思う・・・
    確か今回は「親鸞」の最後にこの本の名前を見て思い出したんだった。

    面白かったわ~
    単行本は重くて苦手なんだけど、手が疲れても工夫しながら読みました(笑)

    現実にあるのではないかと思う気持ちと、やはりフィクションだと思う気持ちと半々でしたけど。
    こんなことが実際あったらすごいねぇ~

    「一畝不耕  一所一住
    一生無籍  一心無私」

    この教えが正しいのかどうかはわからない。
    でも、私は絶対無理だなぁ~
    国勢調査で実数がわからなくなっちゃうだろう・・とひとり突っ込みながら。(笑)
    真さんのことは悲しすぎてホロホロでした。

    風のように走ると言えば、ずっと昔テレビドキュメントで阿闇梨さまを見ました。
    その時もこの小説の中の哀さんや勇覚さんのような走りでした。

    叶うなら同じような走りをしてみたいものです。

  • なんだこれ!面白い。ノアール小説とはまた違ったアンダーグラウンド感があって、もはやファンタジー小説のようでした。一族のために!ってゆうのを、フィクションのなかにしか見たことがないから、別世界の出来事のように読めるけれど、自分が知らんとこでは多かれ少なかれこうゆうことがあるのかもしれないね。そうゆう方にはこんなこと書いていいのか、どこまでがフィクションなんだ、、というような感じがするのかもね。戸籍をもたず流浪していた人々を一つの思想をもったまとまりのあった民だっていうのはロマンがあるよね。昭和に書かれてるだなんて驚き。違和感なく読めるよ。参考資料なんて、わたしの卒論の10倍ぐらいあって(笑)、参考資料眺めてるだけで面白いし、進められて読む本というよりかは、見つけ出して読んでほしい本かな。

著者プロフィール

1932年、福岡県生まれ。作家。生後まもなく朝鮮半島に渡り幼少期を送る。戦後、北朝鮮平壌より引き揚げる。52年に上京し、早稲田大学文学部ロシア文学科入学。57年中退後、編集者、作詞家、ルポライターなどを経て、66年『さらばモスクワ愚連隊』で小説現代新人賞、67年『蒼ざめた馬を見よ』で直木賞、76年『青春の門筑豊篇』ほかで吉川英治文学賞、2010年『親鸞』で毎日出版文化賞特別賞受賞。ほかの代表作に『風の王国』『大河の一滴』『蓮如』『百寺巡礼』『生きるヒント』『折れない言葉』などがある。2022年より日本藝術院会員。

「2023年 『新・地図のない旅 Ⅱ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

五木寛之の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
又吉 直樹
吾妻 ひでお
村上 春樹
村上 春樹
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×