- Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
- / ISBN・EAN: 9784103017516
感想・レビュー・書評
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哲学講師と別れた沙織はふっきることができずに
営業に来る俊哉と焼き蛤を食べに行く「野蛮人の食欲」
男はみんなポテトサラダ好きだと力説する光洋よりも
トイレの工事に訪れたフミオにひかれる「きみよ、幸せに」
志奈のタマネギ嫌いを克服させるべく
あらゆるタマネギ料理を持ってくる徹と喧嘩する「泣くのは嫌い」
カレーうどんが大好きな充に路子は
どうしても自分の方を向いて欲しいと願う「一番好きなもの」
書斎の片付けを請け負ったおじさんに
バターご飯で釣られたロミが苦悩する「とろける関係」
料理ができないことをコンプレックスにする典子は
夫の修介から梅干しに近寄らないよう怒られる「愛のいどころ」
食べ物と恋愛の短編全6編。
装画:水口理恵子 装丁:新潮社装丁室
食べ物に一家言持つ男の人がたくさんいるけれど
やっぱりおふくろの味という考えは健在なのか。
一番収まりがいいのは「愛のいどころ」かなぁ。
料理コンプレックスをカバーできるほどのかっこよさ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
この方の作品は結構読んだはずなのに、レビューを書いていなかった。
これも以前読んだ気がする…。
短編集。
どの話も食べ物(料理)と恋のかけひきの話。
どれもテンポ良く読めるのが好き。
特に中高年の恋愛を書かせたら流れるよう。(笑)
しばらくまたこの人にはまりそう。 -
食べ物が常に話に出てくる所が面白かった。こういう恋愛小説もあるんだなぁ。バターご飯食べたくなっちゃった。
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後日、我が家の食卓にポテトサラダがたびたび登場しました。
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私の希望するハッピーエンドには、してくれないけど。
料理がなんとなく関わっていて、
それは味だけでなく質感も。
思わず読んでる最中からひとにすすめてしまった。
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食欲×恋愛といういわば定番のテーマに挑んだ作品ですが、扱われている食べ物がほとんどB級グルメであるという点に注目しました。しかも、油っぽくヌルヌルしている食感のものが多い。
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★…4.5くらい。面白かったー。食×恋愛の奏でる絶妙珍妙ハーモニー。女は強かだね。逞しいね。『くうねるところすむところ』と同じくらい好き。
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こういうの 好きだなぁ。
恋すると、相手を通して自分のこと考えざるを得なくなるよなー。
どの作品もよかったけれど、「愛のいどころ」よかったっす。
ワタクシもだんな様と夫婦のあり方について目下勉強中なので、形は違えども考えさせられちゃった。
考え方が違うもん同士、うまくやっていくのは本当に大変だけれど、それゆえ何だろうかな。 幸せも感じられる関係でもあるわけで。
まぁそんなんじゃない、人生。 -
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<table style="width:75%;border:none;"><tr><td style="border:none;" valign="top" align="center"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4103017511/yorimichikan-22/ref=nosim/" target="_blank"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/21RFM1KZ7SL.jpg" alt="恋はさじ加減" border="0"></a></td><td style="padding:0 0.4em;border:0;" valign="top"><a href="http://blog.fc2.com/goods/4103017511/yorimichikan-22" target="_blank">恋はさじ加減</a><br />(2006/03/29)<br />平 安寿子<br /><br /><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4103017511/yorimichikan-22/ref=nosim/" target="_blank">商品詳細を見る</a></td></tr></table>
<blockquote><p><strong>おいしいと好きになるのか、好きだからおいしいのか-。ポテサラ、ハヤシライス、カレーうどんにバターご飯エトセトラ。食べ物をきっかけに始まる恋、こじれる恋を描く、スパイスたっぷり美味な6篇。</strong></p></blockquote>
「野蛮人の食欲」「きみよ、幸せに」「泣くのは嫌い」「一番好きなもの」「とろける関係」「愛のいどころ」の六篇。
それぞれ食べ物に絡めて恋の駆け引きのあれこれが語られている。
焼き蛤、ポテトサラダ、たまねぎ、カレーうどん、バターご飯、梅酢むすび。特別高級でもなく珍しくもない食べ物が思ってもみないきっかけとなって、恋が芽生えたり、見失ったり、噛み合わなくなったり、離れ難くなったりするのである。食べ物の好みほど本質的でその人らしさを表わすものはないのかもしれない。物語りもさらりと書かれているようで、実はかなり本質に迫っているような気もするのである。</span> -
食べ物に関する恋愛短編集。食べるという事と恋愛をするという事は実はよく似ているのだな―と思った。