- 新潮社 (2024年12月18日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (176ページ) / ISBN・EAN: 9784103017752
作品紹介・あらすじ
もう二度と SNSができない身体にしてほしい。承認欲求を巡る新たな傑作。フォロワー獲得に死力を尽くすミクルは思う。「何故この世界は自分にフォロワーが増えないように作られているのだろう」。自撮りを繰り返すとイソギンチャクになる顔面。オート化された無人回転寿司。まさかのフォロワー爆増――狂った現象が次々とミクルを襲う、地獄展開に抱腹絶倒、気分は爽快。約十年ぶり、待望の長編!
感想・レビュー・書評
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別に読後感は悪くない。なのにどうしようもなく気持ちが悪い。気味が悪い。
自意識と承認欲求に支配されている主人公。
フォロワー数がその人の価値という考え。
主人公が10代じゃなくて、けっこうな大人なのがゾッとする。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
文章表現や主人公の物事の捉え方が独特。
snsのために行動を支配、制限される怖さを知れた一冊。 -
セルフィの死
難解さと、鋭利な(心理)描写と、ゲラゲラ笑ってしまう面白さが同居してて、とてもワクワクしながら読めました
最後の笑いはどう表現すればいいのか
ベタ過ぎる?でも、こういうのも私は好きです -
こんな風に世の中の全ての事物や人に対して
いちいち突っかかっていては
幸せが逃げていくと思う。
店員にマウントをとったり
貶められていると感じたり
とにかく被害妄想がすごくて胸糞悪い。
これをブラックユーモアと言うらしいが
基本ポジティブの私は具合が悪くなりそうだった笑
承認欲求って度が過ぎると面倒くさい。
スマホの出現→SNSの出現で
人間の質や時代が変わったことは間違いない。
もう一度冷静になって自分を見つめ直す時間が必要。 -
承認欲求の凄さと主人公の癖の強さがすごい…
好き嫌いが分かれそうな本だけど、あまりにも主人公がこじらせているのでシュールでちょっとおもしろかった。 -
3月初、代田橋のカフェスペースで観た本谷さんの
「少し前から、何かがずっと震えていた。スマホの振動なのかもしれないし、私の⾝体がぶるぶるしているだけなのかもしれなかった。」。
上田遥さんの一人芝居は、この本から一部引用しているとのことだったが、どこを引用していたのか見つけられなかった。
SNSの承認欲求と自意識強い系の話。各話のタイトルはフォロワー数らしい。
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表紙がすごくかわいくてつい手に取ってしまった。
内容は全く主人公に共感できず、出だしからなんだこいつと思いながら読んだ。
SNSのフォロワー数に依存している人って日々こうやって、何事もフォロワー数を稼ぐための道具にしか見えなくなっちゃうのかなと思うとなんだか悲しい気持ちになる。
最後はもうほんとここまでくると怖いくらい狂気だった。 -
んー…面白そうかなって雰囲気が出てたんだけど…そこまでの感情移入は出来てなかったってことなんだろうな。過去に遡ればmixi、その後FacebookやX(旧Twitter)、昨今ではInstagramやTikTokなんかのSNS。もうSNSの無い世界では生きられないのか?と言うぐらいの今。そんな背景に焦点を当てた物語。「いいね」や「フォロワー」の数だけが承認欲求を埋めてくれる自意識の世界。改めて凄い時代になったものだと感じる。逆張りしてSNSを一切やってない人もいる。この時代の終焉はどこにあるのか?
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#読了 #セルフィの死 #本谷有希子
毎夜、フォロワーが欲しくてベッドで震えているミクルは、その数を増やそうと常に死力を尽くしてる…
自意識と承認欲求。フォロワー数が自分達の価値。
こうゆう人いるんだろうか?
あ、、でもインスタでハッシュタグを引くほど付けてる人とかよく見かける。 -
SNSに依存し、フォロワーの増減に一喜一憂する。店員相手にいちゃもんをつけ、マウントを取ることでしか他者の存在を確認できない。そんな自意識と承認欲求にまみれた女性を主人公にして、スマホに支配された現代社会を毒気たっぷりの一人称で描いた痛快作。
これは連作短篇なのだろうか。1話ごとに(数字)というタイトルがつけられている。が、数字の意味がわからない。 -
SNSでフォロワーがいないと生きていけないという女性(仮名:ミクル)が主人公の話。
正直、SNSにもフォローだのフォロワーだのにも一切興味がない私だが、なんとなくミクルが辛いのは分かる気がする。好きでもない甘い物を苦心して食べたり、やりたくもない派手なカラーリングをフォロワーが獲得できるならとやろうとしたり、見ていて痛々しい。
ただ、そんな自分の現状が好きではないんだろうね、急にスマホを遠ざけるという謎の行動に出たりもしていて、ミクルのことをちょっと応援したくなった。
しかし、不遜な態度で店員に接したり、勝手に先輩の投稿した写真をパクって投稿したりしているので、諸手を挙げてミクルが好きとは思えない。
…これ、最後どうなったんだ?よく分からず読了してしまった。
ミクルの承認欲求は留まることはないんだろうな。 -
現代のホラーというか、明るいけど闇話だった。途中からようやく数字の意味がわかったのです…
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時代がほんの数年あってない気がした。それとも私がSNS離れしてるからかな…今もそんなにフォロワーフォロワーな世の中なのかしら。
久しぶりの本谷有希子さんの新刊楽しみにしてたけども、相変わらず表現が独特で少し気味悪くて楽しかったけど、ちょっとずれを感じたかな… -
自意識と承認欲求に支配された主人公に巻き込まれ私もバッドトリップしたよう
マウント、映え、フォトジェニック、炎上で承認欲求を満たそうとしても他者評価では満たされない
SNSのフォロワー数に救われたくて足掻くけど、結局自分を変えられるのは自分だけ
じゃあこの世界でどう生き抜くのかは難しい -
自意識と承認欲求。フォロワー数に執着して、数が増えればそれだけ自分は認めていられる気になる。世界が自分を見てくれる。見た目も可愛らしくて美しく、そして死ぬほど甘いスイーツ。それを無理矢理食べさせられて胸焼けをおこした気分。過剰摂取は健康に悪い。不健康で不健全だ。SNS時代の今、この小説は心に刺さる。
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文章力に圧倒された。「SNSに憑りつかれてる若い女性にいそう」な人の心理をこれ以上なく言語化している。それもただ無邪気にキラキラできるタイプではなくて、おそらく根は真面目で勉強もできて、SNSのある時代に生まれてそこに居場所を求めてしまったことで歯車が狂ったタイプの主人公。本人も自虐しつつ苦しみつつ、でもSNSから抜け出せない。マジックレアリズム的な描写もあり、ふらつく足取りでステップを踏みながら駆け抜けるような読書体験。
主人公の過去が明確に語られたりせず、同情や共感を求めてこないのが潔い。ただ「うわ、いそう…!」という、ちょっと痛い人を盗み見るような好奇心でぐいぐい読ませてくる。そしてこの主人公は自分が痛いことを重々承知しているし、きっとそんな自分を遠巻きに見てくる読者に唾棄している。でもこうして読まれることが彼女の承認欲求を少しは満たすのだろうかとも思った。
海外でも翻訳出版されてほしいなあ。 -
常に他人に攻撃して、その実自分も攻撃していて、更に読者も攻撃するような。
攻撃力が高い。
弱いのに強い、とか。弱いから強く見せてるのかとか。
そんな矛盾とか複雑さをずっと感じながら読んだ。
自分の価値や居場所をなにかに委ねながら生きる辛さは計り知れないだろうなと他人事みたいに思うのに、何故かあぁ分かるなって感じる部分もあって、本当にチクチクと抉られるような具合で最後まで読み通しました。
過剰な思考。よかった
著者プロフィール
本谷有希子の作品
