孔子

  • 新潮社 (1989年1月1日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (414ページ) / ISBN・EAN: 9784103025108

みんなの感想まとめ

孔子の教えを伝える独自の視点が魅力の作品で、亡き孔子を慕う弟子が彼との思い出を語る形式が新鮮です。物語は、孔子の教えがどのように弟子たちに受け継がれていったのかを描き出し、彼の人間的な魅力や思想の深さ...

感想・レビュー・書評

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  •  まるで篶薑大人が目前にいて、その講談を拝聴させていただいている様な気になりました。子のお詞と聞くだけで、難しく堅苦しい印象がありましたが、篶薑大人の語り口でお聞きしていると、すっと自分の中に入ってくる感覚を覚えました。
     また、ゆったりとした話し方でありながら、内に烈しいものを内包している様な、それでいて穏やかな雰囲気の篶薑大人を感じ、今は亡き孔子を慕いその教えをずっと体現し続けていらっしゃる様に感じました。

     私個人としましては、〝君子、固より窮す。小人、窮すれば、斯に濫る!〟という子のお詞が非常に気に入り、身が正される思いを抱きました。

  • 孔子の死後30数年後、隠遁生活を送る弟子が、孔子研究会の人々に、孔子と過ごした日々を語るという設定です。ちなみに弟子は、「えんきょう」というのですが、井上靖さんが設定した架空の人物だそうです。
    まだ論語は編纂されていない時代で、おそらくこうやって孔子の言葉や伝記が集められていって、論語が出来上がっていったのだろうと思わせる場面設定が面白いです。孔子と弟子たちとの強い絆や、のちに論語で有名になる孔子の数々の言葉の背景が次々と語られます。井上靖さんの孔子や論語に対する熱い思いが表されているのでしょう。
    論語というと、なにか世の中でうまく出世するためのテキストという印象があって、どちらかというと苦手な部類に入っていたのですが、本書を通して、孔子の人間的な魅力も知り、少し印象が良くなったかも。他の論語関連の作品も読んでみたいと思います。

  • 孔子が亡くなって後、研究者などに請われて(架空の)弟子が昔話として孔子の思い出を語るという形で話が進められていきます。

    全体として淡く澄んだモノトーンの世界というか非常に独特な空気感の中、話が進められていくのが印象的です。

    孔子の事をこの本で知りたいと思うような方から、孔子ファンにまでお勧めできる小説だと思っています。

  • う~ん、どうなんですかねえ。

    物語風に、孔子の生涯がつづられていくのかと思っていたので、ちょっと意外な感じでした。

    しかも、内容もわかりにくい。

    3回ぐらい読めば、ある程度理解できそうな感じなんだけど・・・


    でも、2回目読むかってきかれたら、読まないでしょうね。(笑)


    まあ、いろいろ示唆に富む場面もあります。

    文学的な価値も高いのかもしれませんが、この本の私の感想を一言で言うと、退屈 ですかね。

    私みたいな俗物には、敷居が高すぎるのでしょうか?

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  • obtnd

  • 初めは太公望を全否定している敵!と思って読み始めました。太公望好きなので・・・でも、何人かの弟子に、孔子について語らせていく構成なので、抵抗なく読めました。やはり思想というものは他人とぶつかってこそなんだな、と思った1冊です。

  • なんかこう高校生の時分に一番感銘を受けたのが、井上靖の「孔子」だったと。
    静けさと激しさ、その両極端であるはずのものに対する「類似性」を、ものすごく印象付けられた作品。

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著者プロフィール

井上 靖 (1907~1991)
北海道旭川生まれ。京都帝国大学を卒業後、大阪毎日新聞社に入社。1949(昭和24)年、小説『闘牛』で第22回芥川賞受賞、文壇へは1950(昭和25)年43歳デビュー。1951年に退社して以降、「天平の甍」で芸術選奨(1957年)、「おろしや国酔夢譚」で日本文学大賞(1969年)、「孔子」で野間文芸賞(1989年)など受賞作多数。1976年文化勲章を受章。現代小説、歴史小説、随筆、紀行、詩集など、創作は多岐に及び、次々と名作を産み出す。1971(昭和46)年から、約1年間にわたり、朝日新聞紙面上で連載された『星と祭』の舞台となった滋賀県湖北地域には、連載終了後も度々訪れ、仏像を守る人たちと交流を深めた。長浜市立高月図書館には「井上靖記念室」が設けられ、今も多くの人が訪れている。

「2019年 『星と祭』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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