さびしい女神: 僕僕先生

著者 :
  • 新潮社
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感想 : 96
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  • Amazon.co.jp ・本 (258ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103030546

感想・レビュー・書評

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  • 前3作が短編集だったのに対し、この4作目は長編。今までのお話しはこのためにあったのね!な展開で、例え長編であっても一気に読まさせられてしまう。スケール感も随一なんじゃないかな。この先、どうなるんだろう。文字どおりな『さびしい女神』にしんみり。そして王弁はニートの面影もなく「がんばれ、男の子!」って感じ。

  • おもしろかった。だんだん面白くなっているので、本当にここまで読んで読んでよかった。

    王弁がんばった・・・(;_;)

  • 僕僕先生シリーズ 4
    今回は長編でした。

    旱魃が続く六合峰で王弁が出会った、乾きの神様・魃。
    醜い少女の風貌を持つその神は、かつて神々の争いの時代に
    黄帝によって生み出されたが、その強大な力のために
    封じられてしまった神だった。
    一人ぼっちで生き、誰も傷つけたくない、
    自分が生きる場所が欲しいと願う魃のために
    吉良、司馬承禎の童子二人とともに古の神の元を訪ねる王弁。
    古の記憶の中に、魃と僕僕の姿をかいま見る。

    ラスト、魃と対峙した僕僕。立ちふさがる王弁。
    魃は、大切な人を守りたいがために自ら封印されることを決める。
    ただ、自分のことを考え、自分のために動いてくれた王弁のために。
    笑みを浮かべて王弁に手を振る魃の最後に、胸が熱くなった。
    今までのシリーズの中で、この話が一番好きです。

    僕僕も、”さびしい女神”なのかなぁ・・。

  • ひとりぼっちの魃。
    飄々としてる僕僕先生。

    そして誰に区別なくこころを開く王弁くん。

    さびしい女神はどっちをさしているんだろう。

    いいね。
    続きがたのしみ。

  • まさか僕僕先生の話でこんな泣きそうになるとは…王弁の一途な気持ちとがんの孤独、そして劉欣の変化に先生の過去。まさに話が急展開していくけど、最後は絶対にハッピーエンドがいい。
    人の営みの切なさと儚さ、そして素晴らしさ。ゆっくりとした流れの中で王弁の信じる気持ち、人との繋がりが天地や神さえも動かす。本当に素敵なシリーズだ。

  • 今回は、王弁君が大活躍。
    恐ろしい力を持つ女神が、封印されていた力を解き放ちつつある。その女神の悲しい心の内を知った王弁君。廻りの人びとも神々も、再びその女神を封じ込めよう、消してしまおうとしますが、王弁君は違いました。

    初めて僕僕先生にNO!と言った王弁君。
    成長したねぇ。

    いつも飄々としている僕僕先生の、本当の姿が初めて語られ、「ありのままのボクを受け止められるかな」
    僕僕先生の寂しげなつぶやきが、心をギュっと締め付けます。

  • いつものほっこりした短編集ではなく、ずっしりした長編。
    存在自体が哀しい魃…。
    王弁も、シリーズの始めのころはしょうもない奴だと思ったけど、なんか深いなーと思うようになった。

  • 既に100件近いレビューが有るのでメモ程度に。
    ・一気に宇宙レベルの話になった。
    ・神仙は時空を飛び越える超能力者たちである。
    ・今回は先生は余り出て来ない(肝心の所で出て来るが)。
    ・王弁、気張る!

  • シリーズ初めての長編
    王弁くんが大活躍!?

    今までにないくらい行動力と勇気を発揮する王弁くんを
    応援していましたが
    途中チョッピリ、イライラしちゃいました笑

    いい意味でも悪く意味でも
    素直でまっすぐでコドモなんですよね~
    心のままに動きすぎな王弁くん
    僕僕先生が思いっきり、振り回されてました
    いや…世界全体が振り回されてたな

    ある意味最恐、王弁

  • 強過ぎると皆から恐れられ、寂しいことになるんだよね。

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著者プロフィール

1973年大阪府生まれ。信州大学人文学部に入学後、北京に留学、2年間を海外で過ごす。2006年『夕陽の梨─五代英雄伝』で第12回歴史群像大賞最優秀賞、同年『僕僕先生』で第18回日本ファンタジーノベル大賞を受賞。「僕僕先生」シリーズは読者の圧倒的支持を集め、ベストセラーとなる。著書に「千里伝」シリーズ、「くるすの残光」シリーズ、「黄泉坂案内人」シリーズ、「立川忍びより」シリーズ、『撲撲少年』『真田を云て、毛利を云わず 大坂将星伝』『三舟、奔る!』など多数。

「2022年 『モノノ怪 執』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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