アンデルセン物語 食卓に志を運ぶ「パン屋」の誇り

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 26
レビュー : 5
  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103031529

作品紹介・あらすじ

「商品を売る前に生活を売る」「幻を具現化することが仕事である」――。日本で初めてデニッシュペストリーを作って販売、画期的な発酵冷凍技術を開発してその特許を惜しげもなく開放、被爆建物を買い取っての店舗化、日本初のセルフサービス方式の導入、「100年農場」の創設……。この国のパン食生活文化の普及と変革に尽力してきた先駆的なベーカリーの軌跡を辿り、創業以来の志の芯を描き出す。

感想・レビュー・書評

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  • 広島でアンデルセンができて今に至るまでのお話。
    会社の気質の高さ、
    パンに対する考え方
    お客様との接点の考え方がよく出ている。

    この物語はアンデルセンのパンを率いた
    城田シェフの物語でもある。
    パンに求めた
    さまざまな高さを
    実証できた人がいるからアンデルセンがあるのだと思う。
    だから城田シェフの物語でもある。

  • デンマークの童話作家の名前からとった広島発祥のパン屋。自分も好きなパン屋だけど、近くには姉妹店のリトルマーメイドしかない。
    どんな事業も創業者の理念と信念は並々ならぬものがある。今の日本のパン食文化に大きく貢献し、礎を築いたと言っても過言ではない。
    「人材こそが会社にとっての糧である」「噛みついてくるぐらいじゃないと伸びない」「誰もしたことがないことを考えるのが仕事だ」
    とにかく社員教育は惜しまず、長い期間をかけて養成し、生かし動かす。ヤル気、意欲、情熱。パンに対する熱い想いが伝わってきました。

  • サブタイトルが「食卓に志を運ぶパン屋の誇り」というのですが、読み終わったとき、創業者の思いがあつく心に響きました。

    「これは、お客様にとって喜びにつながるかどうか」なんて素敵な言葉なんでしょう。。。この方たちは、人材教育にとても力をいれてこられたようですね~。素晴らしい。

  • 2014 2/22

  • 渋谷東急の地下にあるアンデルセンにはよく行く。アンデルセンのバゲットが好きだ。そんなアンデルセンの社史ともいえる本。

    アンデルセンの創始者は高木俊介と、その妻、彬子(あきこ)。戦後間もない1948年に広島で始めたパン屋さんだ。そのパン屋を拡大し、東京青山などにも出店していく。

    ボクは広島アンデルセンには行った事がないが、ここはアンデルセンの魂が宿っている場所なのだと思う。この本を読んでいてわかることは、アンデルセンの理念かもしれない。決して、目先のお金を稼ぐことだけを考えているわけではない。それは、彬子の言葉の節々に表れる。おそらく、夫、高木俊介のほうが合理的な考え方の持ち主だったのだと思うが、その夫と二人三脚で作り上げてきたのが、アンデルセンの物語なんだろう。

    今でこそ、冷凍生地から焼き上げるパンは当たり前だが、この冷凍生地の特許をもっているのは、アンデルセンらしい(当時のタカキのパン)。だけど、高木俊介は誰でも使えるようにした。それが、パン文化を拓くことになると考えたからだ。普通だったら、この権利をライセンスしたらドル箱だと考える。そのあたりが、普通のパン屋さんと違うところなんだろう。

    物語のあるパン屋さん、アンデルセン。
    昔から好きだったけど、もう少しだけ好きになった。

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