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- Amazon.co.jp ・本 (170ページ)
- / ISBN・EAN: 9784103034520
感想・レビュー・書評
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最初の一話以外は、誰がどこを向いて話しているのかよくわからず、集中できないまま終わってしまった。
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わかるなーと思うところもあったけど、重かった・・
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本年度上期の芥川賞候補作となった「あめりかむら」に加え、実質的なデビュー作品でありながら、これまでなかなか読めなかった幻の小説「大踏切書店のこと」を併せて計5編の中・短編を収録。
すでにエッセイストとしては、つとに知られたc著者であるが、この本にも収録されている習作めいた数編を除けば、本格的な小説はこの「あめりかむら」が初めての作品だと思う。
「あめりかむら」には、近年著者自身が得た病の影響が色濃く出ているようで、このところ数年間に発表されたエッセイ集「部屋にて」や「みなも」(共に角川書店)同様、陰にこもるマイナスのイメージが満ち満ちている。主人公を取り巻く人間関係の描写を読み込むと、そのような個人的な環境が影を落としているかのようだ。
そのあたりが、割合あっけらかんとした明るさに満ちた10年前のデビュー作「大踏切書店のこと」と大きく異なるところだろう。