あめりかむら

著者 :
  • 新潮社
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感想 : 48
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  • Amazon.co.jp ・本 (170ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103034520

感想・レビュー・書評

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  • 最初の一話以外は、誰がどこを向いて話しているのかよくわからず、集中できないまま終わってしまった。

  • わかるなーと思うところもあったけど、重かった・・

  • 本年度上期の芥川賞候補作となった「あめりかむら」に加え、実質的なデビュー作品でありながら、これまでなかなか読めなかった幻の小説「大踏切書店のこと」を併せて計5編の中・短編を収録。

    すでにエッセイストとしては、つとに知られたc著者であるが、この本にも収録されている習作めいた数編を除けば、本格的な小説はこの「あめりかむら」が初めての作品だと思う。

    「あめりかむら」には、近年著者自身が得た病の影響が色濃く出ているようで、このところ数年間に発表されたエッセイ集「部屋にて」や「みなも」(共に角川書店)同様、陰にこもるマイナスのイメージが満ち満ちている。主人公を取り巻く人間関係の描写を読み込むと、そのような個人的な環境が影を落としているかのようだ。

    そのあたりが、割合あっけらかんとした明るさに満ちた10年前のデビュー作「大踏切書店のこと」と大きく異なるところだろう。

著者プロフィール

石田千(いしだ・せん)
福島県生まれ、東京都育ち。國學院大學文学部卒業。2001年、『大踏切書店のこと』で第1回古本小説大賞を受賞。「あめりかむら」、「きなりの雲」、「家へ」の各作品で、芥川賞候補。16年、『家へ』(講談社)にて第3回鉄犬ヘテロトピア文学賞受賞。16年より東海大学文学部文芸創作学科教授。著書に『月と菓子パン』(新潮文庫)、『唄めぐり』(新潮社)、『ヲトメノイノリ』(筑摩書房)、『屋上がえり』(ちくま文庫)、『バスを待って』(小学館文庫)、『夜明けのラジオ』(講談社)、『からだとはなす、ことばとおどる』(白水社)、『窓辺のこと』(港の人)他多数があり、牧野伊三夫氏との共著に『月金帳』(港の人)がある。

「2022年 『箸もてば』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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