沈黙

著者 :
  • 新潮社
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レビュー : 9
  • Amazon.co.jp ・本 (257ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103035176

感想・レビュー・書評

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  • スコセッシ監督で映画になってるのを予告編で見て、こう云う映画は見ないと思いつつ、どんな小説か読んでみた。いや、救いのない話だわさ。だから宗教って分からんのやなあ・・・ で、やはり映画は見ないなあ~

  • キリシタンに対して踏み絵を行っていた頃のお話。文章が難しく読み進めづらかったが、おもしろい作品だった。

  • 徳川家光の時代、日本に基督教を布教しようと、ポルトガルから長崎へ潜入し、掴まれば拷問を受ける恐怖と闘いながら隠れ切支丹を救おうとしたポルトガル人司祭の壮絶な一生を描いた作品。
    映画の『パッション』を思い出した……。
    キリストが捕まり、拷問を受ける様子を延々2時間近く見せられる気分の悪くなる映画。
    あれは、自分の信仰を貫き通すため、自らの肉体的苦痛に耐え死に至った。そっちのほうがまだましだ。
    日本人の奉行たちがやったのは、他の百姓たちの拷問を止めたいなら、お前が転べ(=棄教)と迫ること。
    否応なしに他の命まで背負わされ、精神的にも追い詰められる。
    形だけでいいから、踏絵に足をかけてくれ、そうすればみんなが助かる。全能なるデウスは、慈悲の心を持っているんじゃないのか、と。
    そうして強制的に転ばせ、外国人司祭を一生監視下に置き、日本名を与え和服を着せ、妻や子供をあてがい、基督教を批判する文書を書かせる。
    救いはない。ただ生かされているだけ。
    わたしは無信心者で、信じる神も持たないけれど、これは惨い仕打ちだと思った。

著者プロフィール

遠藤 周作(えんどう しゅうさく)
1923年3月27日 - 1996年9月29日
東京生まれ。父親の仕事で、幼少時代を満洲で過ごす。帰国後にカトリックの洗礼を受けた。1941年上智大学予科に入学したが、中退。慶應義塾大学文学部仏文科入学・卒業後、カトリック文学を学ぶためにフランスへの留学。帰国後の1954年『アデンまで』を発表し小説デビュー。1955年『白い人』で芥川賞を受賞し「第三の新人」として脚光を浴びた。
1958年『海と毒薬』で第5回新潮社文学賞及び第12回毎日出版文化賞、1966年『沈黙』で第2回谷崎潤一郎賞、1979年『キリストの誕生』で第30回読売文学賞評論・伝記賞、1980年『侍』で第33回野間文芸賞などそれぞれ受賞。1995年に文化勲章を受章している。
上記受賞作のほか、1993年刊行『深い河』もキリスト教と日本人をテーマにした代表作と見なされており、映画化された。60年代以降「狐狸庵山人」(こりあんさんじん)を名乗り、様々なエッセイを記した。数々の作品が欧米で翻訳され高い評価を受けており、存命中ノーベル文学賞候補だったこともよく知られている。

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