でっちあげ 福岡「殺人教師」事件の真相

著者 :
  • 新潮社
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レビュー : 54
  • Amazon.co.jp ・本 (253ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103036715

作品紹介・あらすじ

「早く死ね、自分で死ね!」二〇〇三年六月、全国ではじめて「教師によるいじめ」と認定される事件が福岡で起こった。問題の小学校教師は、担任児童を自殺強要や凄惨な暴力でPTSDによる長期入院に追い込んだとされ、「殺人教師」とまで報じられた。だが後に、この一連の事実は、児童両親による「でっちあげ」だったことが明らかになっていく…。親の言いなりになる学校、妄信するマスコミ、医師、550人もの大弁護団…病める教育現場で起こった驚愕の冤罪劇。

感想・レビュー・書評

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  • この事件を複雑にした要因は3点だったと思います。
    担任を信用せず、父母の圧力に屈して事なかれ主義を貫こうとした校長、教頭
    中立的な立場にたって取材、聞き込みをしなかったマスコミ
    十分に問診や症状を確かめもせずPTSDと診断した精神科医師
    それぞれがプロ意識をもってきちんと仕事をしていれば、このような茶番劇は生まれなかったのではないでしょうか。

    http://ameblo.jp/nancli/entry-11970923769.html

  • 大変恐ろしい話だ。小学校の担任の先生が、児童に暴力や自殺をせまりPTSDにさせたと訴えられるし、教育委員会から6ヶ月の停職をくらうという。で、それが全部保護者の捏造だというもの。何つーか、この親何って感じ。平成15年の事件というから、今その子はちょうど20歳。無事に成長しただろうか。親はどうしているのか。アメリカに留学してたとか、飛び級したとか、じいちゃんがアメリカ人だとかハーフだとか、そんなことまでどうして嘘をつくわけ?で、550人も弁護団がつくってどういうこと?親の話だけでPTSDと診断するってどういうこと?ちょっとここら辺はネットで調べないと。平気で嘘をつく人間がいるってことを我々一般人はもっと知っておかなければいけない。そして、近づかないようにしないと。しかし同じく小学校教諭をしている友人Sがこんな騒ぎに巻き込まれたら。あー、恐ろしい。マスコミはもっとこの嘘つき夫婦を責めるべきなんじゃないか。もう夫婦そろって嘘つきってのが怖い。何なの、この人達。今何してるの。どんな顔して生きてるの。

  • これはね~、始めから驚愕の文章でね~、ムカムカさせられましたわ。
    読んでる最中、ずーっと眉間にしわがよるのよ。
    美容に悪いわ~。

    福岡「殺人教師」事件の真相とい副題で冤罪のお話です。

    教師が子供に毎日体罰をした。
    子供が混血のため差別された。
    という児童の両親に嵌められた教師の冤罪についてです。

    あのね~、
    この両親、絶対におかしいわよ。
    モンスターペアレントなんて言われてるみたいだけど、
    気違いとしか言いようがないわよ。

    嘘八百でっちあげでね、
    こういう両親が世の中にいること事態信じられないんだけど!
    そんな両親に育てられてる子供は絶対におかしくなるね。

    またさ、校長も精神科の医師も教育委員会も馬鹿だね。

    この教師の冤罪がみんなにわかってもらえただけでも
    救いだけど、
    本当は、こういう親から子供を救ってあげるのが
    本当の終わりのような気がするわ。

    いやー、言いたいことありすぎて書けない。
    とにかく、恐ろしいでっちあげ事件の真相です。

  • マスコミのレベルの低さに驚かされる。
    加害、被害の両面からの事実確認すらもろくにせず、一方的に被疑者を正義漢ぶって激しい非難をする。
    松本サリン事件の反省が全く生かされていない。

    浅川夫妻のような恐ろしい人達がいることを認識して、真実を曲げず、正しいことを主張する事が大事だと感じる。周りとの軋轢に耐えられるかが難しい。

  • 本当にこんな恐ろしい事件があったのかと身の毛がよだつ思いがした。人権派弁護士、学校現場、教育委員会、マスコミ、精神科医、そして保護者。この事件は彼らが一人の普通の教師を「凶悪な暴力教師」に仕立てあげた、まさに“でっちあげ”であった。なぜ、保護者はあり得ないほどの妄想を膨らませることができたのか。なぜ、マスコミは「正義のペン」と言いながら、一方の主張ばかり鵜呑みにして報道したのか。読んでいて頭の中は「なぜ」ばかりだった。保護者と教師が対等でない学校教育の現場。同じような事件は二度と起きないでほしい。

  • 読んでよかった。
    私の娘の昨年の担任の先生も似たような理由で、二学期から担任から外されました。この本と同じく校長が親の主張を検証もせずに受け入れていました。一年生なので、先生は病気で担任ができなくなって… という説明ができたし、マスコミが嗅ぎつけるわけでもなかったので、子供へのダメージは抑えられたのですが、行動がおかしくなった同級生もいたみたいです。

    悪かったのは何だったか?
    1.裏付け取材を行わずに、読者受けを狙った安易な報道を行った朝日新聞、毎日新聞、西日本新聞、週刊文春
    2.原告の主張が自身のストーリーとマッチしていたので、乗っかった人権弁護士
    3.テレビや新聞に書かれていることが正しいと思いこむ市井の人々
    4.教師を守らず、学校も守らず、自分を守ろうとした学校管理職(校長、教頭)
    5.原告の浅川夫妻(仮名)
    6.やっていないことをやっていないと言えなかった被告の川上教諭(仮名)

    自分が6の立場であったら、どういう主張をするだろうかとかんがえる。その時をやり過ごせるのであれば、妥協して認めるだろうか?痴漢冤罪の事例でもたくさんあるように、認めたらかなり不利になることが分かっている。この件もそう。
    目の前がつらくても、ちゃんと正しい事を主張し続けなくてはいけないと教えてくれました。

    松添さんの件もそうだけど、なんで片方にしか傾かないんだろうね。常に両論併記なんじゃないの?日本のマスコミは?
    少なくとも自分の子供には、新聞、テレビ、ラジオ、雑誌、ネット全ての情報を丸呑みしない視点を教えていかないといけないなぁ。

  • 嘘のいじめを主張するモンスターペアレンツと担任教師との訴訟にまで発展した事件の顛末。この本が真実であるとすると他人を貶めるような嘘を主張する親は言語道断であるが、そもそもそんな親を生み出した世の中やそんな親の主張を安易に受け入れ隠蔽しようとしてしまう学校にも問題ははあったであろう。
    躾と教育は家庭と学校とがバランスをとって取り組まないと子供たちは健全に成長できないだろう。忙しく学校に任せてしまいたい親の教育方針と教師の方向性が合わないとこんな事件に発展してしまうのかもしれない。
    教育は将来の国家の道しるべになるものである。教育行政の歪みがおかしな親を生み出し、悪循環に陥っている。健全な国家として将来も日本が存続できるよう教育には力を入れてもらいたい。

  • 先生側に立って書かれた本なんで真相はどうなのか
    微妙だなぁと思いながら読みましたが
    その後の2008年控訴審判決、2013年先生の不服申し立て判決内容ではモンスターペアレンツにボロが出てきて先生の処分も取り消されたようです。
    校長、教頭先生は処分されるべきですね。
    そもそも、純血の日本人だったらしい
    モンスターの方が病気じゃないかな?

  • レビュー省略

  • ぐいぐい引きこまれて、一気に読了。

    結局グレーな判決になったのは、川上教諭自身の曖昧さが敗因。気弱な川上教諭は人から言われたら「そうかも」と考えてしまううえに説明不足で自分の立場を危うくするばかり。自分も似ている点が多くあるので、自分の考えをきちんと確立すること、面倒くさがらず必要なときはきちんと言葉で伝えること、この2点を忘れずにいようと思った。

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