火の旅

著者 :
  • 新潮社
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感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (158ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103037712

感想・レビュー・書評

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  • 小川洋子さんの短篇箱から気になる作家をピックアップ!あるんですねぇ図書館には…ということで日和さん2冊ゲットの1冊目。
    期待に胸膨らませページを捲るも「梅崎春生?えっ、誰?」とあまりのマニアックさに初手から参りましたの惨敗色濃厚。
    だが意外にもすんなりと読み進めることが出来たのは先日駆け足で旅した鹿児島が舞台と言うこともあるのだが綴られる言葉がなんとも新鮮で紀行文として飽きさせない点か。
    そうして迎えるラストの1ページはこれまでの印象をガラリと変えてしまう、決意の旅…冒頭のセリフが活きる憎い演出。
    詩人ならではの言葉の魔術に納得の一冊

  • 梅崎春生「幻化」の道筋を辿る旅。
    鹿児島から熊本へと進んでいくので、桜島から阿蘇で「火」なのか、それとも…?
    具体的な地名は出てきますが、主人公の心情は解るようでぼんやりしていて、なんだかふわふわと読んでしまいました。
    鹿児島も熊本も旅したことがあるので土地勘はあったり無かったり。本筋とは関係ないですが、熊本城を観光する朝鮮半島からの旅行者に(一体誰の城であるかわかっているのだろうか。)と思っているの、確かに…となりました。
    日和さんは文章が好きなのですが、こちらは普通だな…と思いました。小説ばかり読んできているので、詩を読んでみたいです。

  • 私は,梅崎春生の「幻化」を読んだことがなかったこともあり,
    なぜ主人公がこの小説にそれほど惹かれるのかが分からなかったので,いまいちこの小説にのめりこめませんでした。
    ついでに言うと,主人公が好きな殿村の魅力も分かりませんでした。

    もっとも,梅崎春生の小説は,いつか読んでみようと思います。

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著者プロフィール

日和 聡子(ひわ・さとこ) 
詩人、作家。
著書に、詩集『びるま』(2001年、中原中也賞)、『砂文』(2015年、萩原朔太郎賞)、
小説『螺法四千年記』(2012年、野間文芸新人賞)、『御命授天纏佐左目谷行』(2014年)など。




「2021年 『絵草紙 波風露草玉手箱』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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