俺たちが十九の時: 小川国夫初期作品集

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  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (212ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103042044

作品紹介・あらすじ

『アポロンの島』が日本の文学界に衝撃を与えようとしていた前夜、煉獄のごとき逼塞感のさ中で推敲を重ねられた作品群には、未来の小川文学の全貌につながる世界のすべてが、ほとばしるように芽吹いていた。作家修錬時代の未発表作品集。

感想・レビュー・書評

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  • 800 文英堂

  • タイトルのとおり、初期作品(短編)が集められている。
    小川国夫さんの作品に触れるのは初めてだったが、ぜひ熟していく彼の作品を読んでみたいと思う、良い作品集だった。
    私が一番好きだったのは「叔母、甥」。
    「永遠の人」の入る意義など、勝呂さんによる解説も丁寧。クリスチャン作家であることに構えずに読める一冊。

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著者プロフィール

1927年, 静岡県生まれ. 2008年4月8日, 帰天. 旧姓静岡高校時代にカトリックの洗礼を受ける. 1950年, 東京大学国文学科入学. 53年, パリ大学に留学. この頃, 単車ヴェスパを駆って地中海沿岸を旅する. 56年に帰国し, 留学と放浪の体験から生まれた『アポロンの島』(57年)によって, 文壇に登場する. 小説作品には, 『試みの岸』『或る聖書』『彼の故郷』『悠蔵が残したこと』『悲しみの港』『ハシッシ・ギャング』ほかがある. 91-95年, 『小川国夫全集』全一四巻刊行. また没後, 『弱い神』『襲いかかる聖書』(2010年), 『俺たちが十九の時──小川国夫初期作品集』『ヨレハ記 旧約聖書物語』(12年)などが刊行されている.

「2014年 『イシュア記 新約聖書物語』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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