青年のための読書クラブ

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 2224
レビュー : 410
  • Amazon.co.jp ・本 (231ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103049517

感想・レビュー・書評

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  • 読書クラブ。この部活に伝わるクラブ誌に書いてある、学園の裏事件の物語。

    何だか、不思議な雰囲気がでてる物語でした。女の園、時代、その妖しい雰囲気がでていたのかな?

    読書クラブ、入ってみたい

  • 東京・山の手の伝統あるお嬢様学校、聖マリアナ学園。校内の異端者(アウトロー)だけが集う「読書クラブ」には、長きにわたって語り継がれる秘密の“クラブ誌”があった。そこには学園史上抹消された数々の珍事件が、名もない女生徒たちによって脈々と記録され続けていた――。
    (BOOKデータベースより)

    ***

    100年の伝統を持つ女子校で、細々と、でも確かに受け継がれる創設者の精神。

    第一章「烏丸紅子恋愛事件」
    第二章「聖女マリアナ消失事件」
    第三章「奇妙な旅人」
    第四章「一番星」
    第五章「ハビトゥス&プラティーク」

    設定とストーリーはすごく好きでした。
    それに、ラストも。
    ただ、文章は今ひとつ、しっくりきませんでした。
    とりあえず、桜庭作品で読むのはGOSICKシリーズ一本になりそう、今のところ。

  • わたしはこの物語の舞台の雰囲気も好きですが、なんと言っても登場してくる美しく可憐で、比類なく面白い、且つ魅力的な少女たちを、読書クラブの一員としてみまもりたかったという思いでいっぱいです。

    桜庭さんの作品に登場するには珍しき、美しくない娘・妹尾の存在が新鮮でとても面白かったです。

  • 都心で広大な土地に建つ聖マリアナ学園の南のおんぼろクラブハウスで異形の少女たちは集い、埃舞うなか、壊れかけのブリキの人形や演劇のロミオ、ジュリエットのドレス、地球儀などに囲まれた部室でアンティークカップで薄い紅茶を啜りながら各々に本のページをめくる。
    少女だけの薔薇色の楽園の腐臭にさらされながらの毎日。読書クラブの面々はその時々で学園で起こった正史には決して残されない暗黒史をクラブ誌として残していく。楽園の誕生から、百年の後の崩壊までの珍事件集。
    少女たちが「ぼく」と「君」で呼び合うラノベ調の文体に慣れるのに少し戸惑った。

  • 雰囲気が好きです。
    兄妹が好きです。

  • とても桜庭一樹らしい。
    女の汚いところが綺麗に綴られている。

  • 閉鎖的な空間に、時を流れて語り継がれる逸話の数々…という感じでしょうか。
    女学園の外で確実に時代が変わっていくのがちらほら見えて、それが面白かった。
    本物の男を嫌い同性同士で憧れを持ったりロマンスを作り上げたりする彼女達の気持ちはイマイチ理解できず…
    やっぱずっと共学だったからかしらー

  • 難しかった、…。紅子が好きやなぁ。

  • 何だか懐かしい少女コミックの匂いが
    心地良かったかな。中野ブロードウェイに
    謎の喫茶店、あれば通うかも(笑)

  • 伝統あるお嬢様学校、聖マリアナ学園。校内の異端者だけが集う「読書クラブ」には、長きにわたって語り継がれる珍事件を記したクラブ誌があった。現実に立ち返って見るとそこはかとなくおもしろいお嬢様たちの熱狂ぶりでした。

  • 聖マリアナ学園という由緒正しき女子校。そこにひっそり存在する『読書クラブ』には、お嬢様たちから見たら『異形』な『青年』達がいた。
    ストーリーはその読書クラブの部誌に残されている学園の裏の歴史を5つの連作として成り立たせているもの。時代背景がうまく融合されているのは面白かった。
    桜庭作品は初めて読んだけど、こういう物語が多いのかな?そこまで得意ではない分野かも。ライトノベルに近い感覚。聖女マリアナ失踪事件はなかなか、よかった。

  • これまで読んできた桜庭作品の中では、なんか中途半端な印象。ただ、その時代時代の背景をうまくストーリーに織り込むのはうまいと思いました。

  • 桜庭節すごいぜ。
    お嬢様かわいい

  • 女子高を舞台にした、読書クラブのクラブ日誌風の体裁で書かれた作品。桜庭一樹は初めて読んだが文体に味がありなかなか良い。

  • 2011/08/05
    話は面白いし、よくできてると思ったけれど、私の好みにはちょっと合わなかった。
    でも桜庭一樹の世界観がぷんぷん匂ってくる小説。

  •  聖マリアナ学園という伝統ある女の園を舞台にしたファンタジー。桜庭一樹さんは、駄目な本は徹底的に駄目なんだけど本著は楽しんで読めた。
     現実におこった出来事を少しずつ織りまぜつつ、カトリックの名門女子校の創始の時〜百年後のとある区切りまでの5つの珍事を取り上げている。フィクション作品の描く女の園というと一種のファンタジーでしかないけど、本著はその中でも抜きん出てファンタジー。学園の創始者マリアナが生きている内に列聖されたらしいという点には、さすがに「おい!」って思った。
     
     この女の園の高等部では毎年「王子」という所謂クイーンを決めるのだけど、大体はその王子選出にまつわる物語でした。王子選出に一波乱あって、でもその不祥事は学園の正史からは消されてしまう。抹消された真実を、書き残す者がいて、それが読書倶楽部。そして実は不思議な騒動の原因は読書倶楽部にあったりもするわけです。
     女の園の表舞台で活躍しているのは生徒会と演劇部の家柄や美貌を持つ少女達で、読書倶楽部は学園のはみ出し者の集まりなのだけど、そっと暗躍してたまに一波乱をおこしたりもする。そして学園の真実に明るいのも彼女達。ぷんぷん漂ってくる浪漫の香り^^
     
     読書倶楽部というだけあって、彼女達は基本読書家だし、珍事件は『シラノ・ド・ベルジュラック』『マクベス』『秘文字』『紅はこべ』のストーリーをなぞっているけれど、別に本に詳しくなくても楽しめると思う。わたしも『シラノ~』と『マクベス』しか知らなかったし……

     古き良き少女漫画みたいで、オススメ◎

  • 吉田秋生氏の漫画「櫻の園」を読んだばかりだったので、イメージがかぶって困りました。

    名門お嬢様学校で、ひっそり活動を続ける読書クラブに所属する、名もない女生徒が書き残した学園史上抹消された数々の珍事件。

    聖マリアナ学園創立以来100年にわたる、少女のみで構成された集団の狂気が、わかりやすくて恐ろしかったです。

    同性だけの閉鎖された空間というのは、とても魅惑的で、その閉鎖されているが故に生じる歪みに、なぜだか強く惹きつけられてしまう。


    その空間のなかで少女時代を終えていく、少女たちの哀しみや強さや痛みは、なかなか興味深かったです。

    ただ、学園自体や特に学園創設にまつわる、マリアナとミシェールのお話は、どことなくハリボテっぽいというかマンガ的な感じがして、興醒めしないでもなかったので、残念でした。

    桜庭さんの描く決して正統派とは言えない少女像は、個人的には好みですが、
    本物の「女子校」で育った方々や男性等には、好みが分かれそうなお話です。

  • これはいい桜庭一樹。

  • ライトノベルではない桜庭一樹を読むのは初めてかもしれない。ラノベだと美醜をどれだけ書き分けようとイラスト補正がかかってしまうことが多々あるが、この作品に限ってはそのようなことはない。美醜が校内的というか社会的地位すら規定づける女学園という舞台の中でもこれほどまでに徹底して描き続けるとは思わなかった。時代をこえて変容しつつも変わらない点を抽出する点を含めて、興味深く読んだ。

  • タイトルに「青年のための」とありますが青年なんて全く出てこない可憐孤高な女子校が舞台の連作5話です。高潔な名門女子校の中で異端の者たちばかりがひっそりと集まる読書クラブ。この読書クラブに伝わる秘密の部誌に記された物語を時系列ごとに追う形式で話は進みます。

    各話がミステリーとしての面白さと、少女たち強烈なキャラクター、古典的な少女漫画の持つ雰囲気と滑稽さが相まって短編としても楽しめます。が、連作として読むと学園を中心に描かれる時代変遷やそれでも不偏の学園の芯の部分が見えてきて二度美味しい。

    それにしても全体に漂う雰囲気は堪らないほど素敵。もともと、閉鎖的で高潔な女子校というものに惹かれます。女子だけ故に生まれる歪んだアイドル像、思春期に一時的に生まれる同性愛思考、異端のものに容赦しない排他。こういう舞台に、よくマッチした事件と文体です。

    登場人物一人の名前をとっても惹かれます。

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著者プロフィール

桜庭 一樹(さくらば かずき)
1971年、島根県生まれの小説家。
1999年「夜空に、満点の星」で第1回ファミ通エンタテインメント大賞小説部門佳作を受賞しデビュー。
『赤朽葉家の伝説』で第60回日本推理作家協会賞(長編及び連作短編部門)、『私の男』で直木賞を受賞。他の代表作に『GOSICK -ゴシック-』『砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない』『赤朽葉家の伝説』などがある。
ゲームのノベライズやライトノベル作品や、山田桜丸名義でゲームシナリオを手がけるなど幅広く活躍している。

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