青年のための読書クラブ

著者 :
  • 新潮社
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感想 : 426
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  • Amazon.co.jp ・本 (231ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103049517

感想・レビュー・書評

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  • 聖マリアナ学園という由緒正しき女子校。そこにひっそり存在する『読書クラブ』には、お嬢様たちから見たら『異形』な『青年』達がいた。
    ストーリーはその読書クラブの部誌に残されている学園の裏の歴史を5つの連作として成り立たせているもの。時代背景がうまく融合されているのは面白かった。
    桜庭作品は初めて読んだけど、こういう物語が多いのかな?そこまで得意ではない分野かも。ライトノベルに近い感覚。聖女マリアナ失踪事件はなかなか、よかった。

  • まあ・・・個性的な題材で好みの問題かな。
    100年続く聖マリアナ学園の表の歴史に残らない事件を地味な読書クラブの誰かが、密かに文章にして残していく話し。
    華族の演劇部。政治家の生徒会。庶民の読書クラブ。マリアナの秘密。
    時代の流れとともに換わり行く学園の様子を移ろいやすい少女らの生体とともに描く。

  • うーんちょっと想像していた内容と違ったなー。悪い意味で裏切られた本。
    桜庭さんの小説に出てくる登場人物たちの一人称が「僕」なのはやっぱり少女性の問題からなのかどうなのか。

  • 世間では人気の桜庭一樹だが、まだこれ!という作品に出会えていない。
    この本も、いずれの話にも苦味があって、私はちょっと苦手。
    ファンタジーだと思って読めばいいのか?
    お嬢様学校って設定だけど、お嬢様は「死ね死ね」コールはしないと思うが。

  • 昭和ロマンぽい、雰囲気あふれた
    実際に昭和初期?の女学園もの。

    本を題材にした本が好きなので、
    タイトルに惹かれて借りて、学園青春ものは
    実際、大好きなんだけど
    女学園だけに、男役(王子)みたいなのがいたり
    自分の事を僕と呼んでいたり、
    なんだか宝塚?こおいうの苦手なんで、
    少し読みにくかった。
    けど、学園創立者のマリアナ消失事件の物語は
    凄く好きだった。

  • 桜庭一樹の良さが分からない。

  • <FONT COLOR=#000066><B>読書クラブの部室は、その日も学園の喧噪から遠く離れ、偏狭な静寂とでもいった空気に支配されていた。歴代の先輩たちが使ったアンティークのカップで紅茶を飲み、薄いビスケットを齧っては、書物を静かにめくっていた。</B></FONT><BR><BR>

  • 聖マリアナ学園、読書倶楽部に纏わる学園の出来事。P231なのに、読むのに手間取った。古めかしい描写は、桜庭氏の独自の文体である事。読むのに疲れた一冊です。
    '07.11.19読書完了

  • さっそく買っちゃいました。 前作ほどハマリはしませんが、1話めが好きです。
     愛すべき偏狭な異形の少女たち。なんだか身内みたいな気分になる。
    ふと、女子がのびのびと生きられるのは女子校の中かもしれない・・と思う。両性揃った環境だとどうしても女子は自らを女子としてしか認識できない。私が女でなかった頃、遠く懐かしい両性具有な気分を思い出しました。

著者プロフィール

1971年島根県生まれ。99年、ファミ通エンタテインメント大賞小説部門佳作を受賞しデビュー。2007年『赤朽葉家の伝説』で日本推理作家協会賞、08年『私の男』で直木賞を受賞。著書『少女を埋める』他多数

「2023年 『彼女が言わなかったすべてのこと』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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