- Amazon.co.jp ・本 (499ページ)
- / ISBN・EAN: 9784103060765
感想・レビュー・書評
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とても読みにくかった。
確かに面白い世界がある気配はするのに、結局集中しきれないまま、ちょっと上の空で流して読んでしまった感じ。
残念。
古川さんの本はだいたいそうだけど、一気に読む時間がないときには、不向きな本かも。
ブツ切れだと乗り切れない。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
2015年8月13日読了。
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その意図するスケールは壮大で,構築された世界は錯綜していて,神話や怨霊や歴史を翻弄して物語に収斂されるといった構図はとても面白く感じたが,物語としてはとても退屈だった.力技で海賊と宇治十帖を結びつけるのに,無理があったのかとも思うけれど,,碁の棋譜にこだわるあまり,碁石一つ一つに目がいかないのと一緒なのかな?
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源氏物語の宇治十帖は、紫式部の作ではない、という説にのっとって、そこからではなぜ物語が編まれたのだろうと、起源にさかのぼり、世界を構築していくそのちからがすごい。
源氏物語に、平家物語の承前をくっつけてみたっていう・・・河出書房新社からでる日本文学全集で、「平家物語」を現代語訳することになっているからそのあたりも構想には影響があったかも?
ともあれこれで平家物語が楽しみになりました。
過去、この方の本を読んだことはない、と思う(いやあったか?でもぴんとこなかったんだろうな)
が、ものすごい厚い過去の作品を読んでみようかと思う。 -
三位中将の瀕死の愛人。よりましの少女に移った式部が語る浮舟の前語り。ものがたりを本にする才女、捨てられた双子。瀬戸内海の部族達と作られた神。奥州の金と刀。宇治。
499ページ。とにかく最後まで目を通した(読んだとはいいませんが)のは褒めてあげたいかも。