女たち三百人の裏切りの書

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 197
感想 : 19
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  • Amazon.co.jp ・本 (499ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103060765

感想・レビュー・書評

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  • とても読みにくかった。
    確かに面白い世界がある気配はするのに、結局集中しきれないまま、ちょっと上の空で流して読んでしまった感じ。
    残念。
    古川さんの本はだいたいそうだけど、一気に読む時間がないときには、不向きな本かも。
    ブツ切れだと乗り切れない。

  • 2015年8月13日読了。

  • その意図するスケールは壮大で,構築された世界は錯綜していて,神話や怨霊や歴史を翻弄して物語に収斂されるといった構図はとても面白く感じたが,物語としてはとても退屈だった.力技で海賊と宇治十帖を結びつけるのに,無理があったのかとも思うけれど,,碁の棋譜にこだわるあまり,碁石一つ一つに目がいかないのと一緒なのかな?

  • 源氏物語の宇治十帖は、紫式部の作ではない、という説にのっとって、そこからではなぜ物語が編まれたのだろうと、起源にさかのぼり、世界を構築していくそのちからがすごい。

    源氏物語に、平家物語の承前をくっつけてみたっていう・・・河出書房新社からでる日本文学全集で、「平家物語」を現代語訳することになっているからそのあたりも構想には影響があったかも?
    ともあれこれで平家物語が楽しみになりました。

    過去、この方の本を読んだことはない、と思う(いやあったか?でもぴんとこなかったんだろうな)
    が、ものすごい厚い過去の作品を読んでみようかと思う。

  • 三位中将の瀕死の愛人。よりましの少女に移った式部が語る浮舟の前語り。ものがたりを本にする才女、捨てられた双子。瀬戸内海の部族達と作られた神。奥州の金と刀。宇治。

    499ページ。とにかく最後まで目を通した(読んだとはいいませんが)のは褒めてあげたいかも。

  • 紫式部が憑依して、百年のちに源氏物語の続編を語って聞かせる。その続編には、公家のみならず武家までも登場し、東北の叛乱や西国の海賊たちまで絡む。

    この人の著作ははじめてだが、平安ファンタジーものって流行ってるのかな?
    文体がもったいぶったようで、読みにくい。…はなにか。…である。というようなどうでもいい問いかけで字を費やし、ひっかかる。

    アイデアとしては面白いのだが、メタ構造的な展開についていけなかった。けっきょく、このつくりこみすぎた物語で、作者は何を訴えたかったのだろうか。タイトルが何を意味したのか読みとれず、頁をめくるのが苦痛で眠かった。

    人間同士がぶつかってドラマがあるのでなくて、単に作者が考えた碁盤のひとひとつがキャラクターだったという感じ。題材が魅力的なのにもったいない。

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著者プロフィール

1966年生まれ。著作に『13』『沈黙』『アビシニアン』『アラビアの夜の種族』『中国行きのスロウ・ボートRMX』『サウンドトラック』『ボディ・アンド・ソウル』『gift』『ベルカ、吠えないのか?』『LOVE』『ロックンロール七部作』『ルート350』『僕たちは歩かない』『サマーバケーションEP』『ハル、ハル、ハル』『ゴッドスター』『聖家族』『MUSIC』『4444』『ノン+フィクション』『TYOゴシック』。対談集に『フルカワヒデオスピークス!』。CD作品にフルカワヒデオプラス『MUSIC:無謀の季節』the coffee group『ワンコインからワンドリップ』がある。

「2011年 『小説家の饒舌 12のトーク・セッション』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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