反哲学入門

著者 :
  • 新潮社
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感想 : 31
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  • Amazon.co.jp ・本 (237ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103061311

感想・レビュー・書評

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  • 数年ぶりに再読。ようやく見えてきたものが多い。ただ、それでもハイデガーはまだ遠い。それにしても、帯の裏文章はひどいです。「ソクラテスは極めつきの皮肉屋」「ハイデガーはすごいけれどもいやな男」は内容にも入ってはいるのですが、そこはほとんど主題から外れたどうでもよいところで、本書はそのようなゴシップ雑学本ではありません。新潮社っぽいけどね。

  • この本と、「17歳のための世界と日本の見方」と、「哲学的な何か、あと科学とか」と、「ソフィーの世界」があれば、もう哲学史的基本理解は完璧です。他いらねぇ。(・・・って、あくまでも私基準ですから!(* ̄▽ ̄*)ゞ)
    この本は、哲学の難解さがどこにあったのか溜飲が下がるような思いの一冊です。
    そして、なるほど、科学が産業革命がなぜ「西欧」から発達したのかも超!納得。
    その末路に「ハチはなぜ大量死したのか」が世界で起こってきたのかも超々!納得。
    そうなのよ、こういう「発想」が根っこにあるから科学や産業革命が発達したんですよ。必然。
    途中の説明はちょっと読み進みにくい難しさもあるんですけど、結局「哲学」とは「欧米のもん」であって、日本人には不可解なもんであるという言い切りのところが溜飲下がるんです。
    よくぞ言ってくれました!木田先生!なんです。(^^;)
    「まえがき」から「第1章:哲学は欧米人だけの思考法である」と「第6章:ハイデガーの二十世紀」の後半P225の最後のところから「あとがき」だけという真中飛ばし読みでも溜飲下がります。
    (その間の章はちょっと、いやかなり?読み進みにくい。面白いんだけど。(^^;))

  • 哲学(の解説)書の中では相当わかりやすい印象。特にニーチェ以前と以後の流れや,木田氏の専門だったハイデガーに対する理解の仕方がすんなり頭に入ってくる。
    しかし,ハイデガーによる〈反哲学〉がその後の哲学者を含めどのように展開されるのか,アリストテレス的世界観がその後の哲学においてどのように乗り越えられていくのかが書かれずに終わっていた。ここからなのに!と言わずにはいられない一書。

  • 村上憲郎推奨

    10.10.9 落合蔵書

  • 平易な言葉で書かれている。カント以前・以後で哲学の断絶。自然科学が哲学に行き着くことを理解するための導入書に読めた。キリスト教的な世界観が理解できないために、日本人には哲学が理解できないということか。

  • 反哲学入門というタイトルの哲学入門

    ギリシア哲学から、カント、ニーチェをへてヘーゲルまで。
    基本的な考え方を平易な言葉で書いてあるので、昔良くわからないまま読み飛ばしていたことを、改めて理解しようという気にしてくれた。
    手元に置いて、再読することにする。

  • 詳しく書かれているカントやハイデガーなどの思想は難しくて理解できなかったが、古代ギリシアに始まり近代哲学に至るまでの哲学史の大まかな流れは掴むことができた。入門書というだけあってこの本をとっかかりにして他の本を読みたくなる。

  • ハイデガーのことを書きたかったのであろうが,それに至るまでの哲学の歴史が本当に分かりやすく書かれていて,読んでいる間はほとんどわかったような気持ちになった.読み終わった後ではまた説明できないような感じではあるが.

  • 西洋人の考え方の基盤をしりたくて読んだ。自分の中に哲学の勘所がないせいか、語り口は平易なのに、さっぱりわからん(笑)

  • 地元の図書館で読む。意外に面白かった。特に、ギリシャ哲学が面白かった。ソクラテスの処刑は、理由がなかったわけではないんですね。この手の本をまとめて読んでみよう。

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著者プロフィール

中央大学文学部教授

「1993年 『哲学の探求』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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