第三閲覧室

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 39
感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (324ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103063063

作品紹介・あらすじ

多摩丘陵の広大なキャンパスにそびえ立つ誠和学園大学総合図書館。学長人事を巡る紛争が激化する中、東西の稀覯書一万冊が眠る開かず間「第三閲覧室」で一人の女が死体で発見された。事故か、事件か?すべての鍵を握るのは、幻の詩集『陽炎』-。紙と古書にまつわる該博な知識が知的興奮を呼ぶ傑作ミステリー。

感想・レビュー・書評

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  • 世界幻想文学大系の編者である紀田順一郎のミステリ
    という体の製本、稀覯本に関する蘊蓄本。
    カバーにちょっとした仕掛けがあるので、カバーを外して意外性があると嬉しい人間にとっては少々楽しい装丁。

  • 「本」が舞台という事で

    回りくどい
    動機が薄い
    魅力的な登場人物がいない

  • ミステリーとして読むよりは、紙と古書についての本として読んだほうが面白く感じました。最後のほうが駆け足気味だった。

  • 大学図書館を舞台に、内容のみならず、本の存在そのものに価値をつける世界の話。
    いずれアンソロに丸々収録されると百も承知なのに、並んで買うことに意義を見出だす同人誌みたいなもんか。
    いや、古書の世界だから、まんだらけのガラスケース内のほうが近いか。

    形のない財産はあります。が、形ある財産もあります。当たり前に。
    本はその両方になりうるのです。

    面白かった。図書館て面白い。ぜひ行ってみてください。

  • 表紙のデザインが面白かったので。本……と言うよりも、図書館にまつわるひとつの事件を中心に、それに絡んだ人間たちの小説、と言う気がします。作中、本を破壊する描写があって苛々してしまいました、はい。

  • もー 途中まで退屈で退屈で本の薀蓄がなければ挫折するとこでした登場人物が陰気なおっさんや軽薄なおっさんやおっちゃんやにいちゃんでなんというか ザ・地味!だったけど殺人事件(?)を調べ出してからはがぜん面白くなってきた書誌学的なことも多くあり楽しめた

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著者プロフィール

評論家・作家。書誌学、メディア論を専門とし、評論活動を行うほか、創作も手がける。
主な著書に『紀田順一郎著作集』全八巻(三一書房)、『日記の虚実』(筑摩書房)、『古本屋探偵の事件簿』(創元推理文庫)、『蔵書一代』(松籟社)など。荒俣宏と雑誌「幻想と怪奇」(三崎書房/歳月社)を創刊、のち叢書「世界幻想文学大系」(国書刊行会)を共同編纂した。

「2021年 『平井呈一 生涯とその作品』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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