朝令暮改の発想: 仕事の壁を突破する95の直言

著者 :
  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (233ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103064312

作品紹介・あらすじ

アゲインストの風を逆にチャンスとしてとらえる。カリスマ経営者が教える仕事の奥義。

感想・レビュー・書評

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  • 第1章 自分は本当に「仕事」をしているだろうか/第2章 「常識のウソ」を見ぬき、「仕事の本質」をつかむ/第3章 目標設定力と説得力を磨く/第4章 「仮説と検証」の仕事力をいかに身につけるか/第5章 いかに「顧客の心理」を刺激し、買ってもらうか/第6章 どうすれば「情報・お金・時間」を仕事に活かせるか/第7章 どうすれば人と組織を「マネジメント」できるのか/第8章 いまこそ「仕事の取り組み方」を変えてみよう

  • この本を一言で説明するなら、

    「セブンイレブン創業者、鈴木敏文の、経営者としてのエッセンス(凝縮バーション)」

    といったところでしょうか。
    私も経営者として、この本を読んでとても身が引き締まりました。
    また、人は誰もが「自分の人生の経営者」ですから、みんなこの本を読んでほしい、そう思いました。

    挑戦こそが、人間の最も大切な資産。
    とても共感した言葉です。

  •  セブンイレブンというコンビニをそもそも日本に導入したり、コンビニへATMを導入したり等数々のイノベーションを実現してきたセブン&アイホールディングの鈴木会長による、仕事に対する取り組み方、考え方、心構えに関する著書である。非常に読みやすいが、改めて自分自身の現状を反省させられる(ある意味では耳が痛い)。
     著者は「なあなあ」「まあまあ」「惰性」に流される仕事の取り組み方について強く批判し、「本当に仕事をしている」といえるためには、「いい子」でいては駄目で妥協せず、人のせいにせず、新しいことに挑戦していく姿勢を強調する。
     そのほか非常に印象に残ったところは、
    ・「顧客のために」と「顧客の立場」で考えることの違い。前者は往々にして売り手の都合で考えてしまうことが多いようだ。会社に入っても「xxマン」になってしまってはだめで、入社以前の消費者の感覚を失ってはいけない。
    ・消費は「経済学ではなく心理学で」考えるべき。商品の陳列の仕方や組み合わせ方の工夫だけで物が売れるようになる。
    ・「仮説と検証」の仕事力。顧客に今ないものについて意見を聞いても返事は出てこない、現物を見せられて初めてこんなものが欲しかったと感じる。POSデータの活用でも、単に過去の延長で発注をしてもだめで、何らかの仮説をもとに発注をし、その結果を評価することで初めて「顧客に聴く」ことになるのである。

  • 鈴木会長の仕事に対する考えを学べました。

  • 世の中の移り変わりが早くなってきている。いかにスピードが重要か理解出来た。セブンイレブンやイトーヨーカドーが強い理由が分かった。

  • 朝令暮改というとあまりいいイメージをもたらす言葉で内容に受け止められなものの、この本では朝令暮改こそが経営スピードに適ったものだ、と力説。たしかに流通業、一般消費者を相手にする企業はなおさら、変化への対応という点で朝令暮改でなければならないのかと…95の直言、というようにまとめられているので、体系だって書かれていないのが心に残りにくくて残念。書いてあること自体はもちろんタメになるんだが。

  • 著者はセブンアイホールディングスの社長。色々な工夫をされて今のセブンがあること、納得。

  • ■営業
    1.-真の競争相手、それは競合他社ではなく、目まぐるしく変化する顧客の二一ズそのものである。
    2.-売り手にとっての「好都合Jは、買い手にとって[不都合」である場合が多い。
    3.・潜在的な顧客ニーズを掘り起こすためには、「仮説と検証」という作業を通して「顧客に聴く」ことが欠かせない。

  • カンブリア宮殿に出演した著者の話が面白かったので購入。「徹底した顧客視点」「業界の常識にこだわらない」「無いなら創る」を貫く姿勢に「自分を信じている者ならではの強さ」をひしひしと感じました。

  • セブンイレブンがイイキブンになるまで!

    鈴木敏文(すずきとしふみ)
     1956年、中央大学商学部を卒業し東京出版販売(現:トーハン)に入社する。1973年41歳のときにセブンイレブンジャパン創設し現在ではIYグループCEO(最高経営責任者)、セブン‐イレブン・ジャパン会長兼CEO、イトーヨーカ堂会長兼CEOという役職に就いている。
     
    セブンイレブンイイキブン♪でおなじみのセブンイレブン。いまや知らない人はいないはず!そのセブンイレブンが創設されるまでには多くの課題がありました。それは「朝令暮改(朝に出した命令を夕方にはもう改めること。方針などが絶えず変わって定まらないこと) の発想」があってこそ解決したのだと語っています。著者は多くの試みをしてきました。そのどれもが周りの反対を押し切ってきたものです。この本には周りの反対を押し切ってまでどうして実行にうつしたか、どういう心持で行ったかなど経営者たるものこういうべきだという考えがうかがえます。
    反対を押し切って実現させてきたモノがセブンイレブンに行くと見られます。私もこの本を読んだ後、セブンイレブンに行きましたがいつもと違う印象をうけました。その1つがコンビニのATMです。今や当たり前のように使っているATM、少し前なら置いていなかったことを覚えているでしょうか?設備費用には莫大な資金がかかるため、利益は望めないと考えられていました。しかし、今では利益がでるほどです。2つ目は「焼きたて直送パン」です。これももうおなじみでしょう。以前は大手メーカーのものだけを扱っていましたが、このパンは新鮮さ・都市も地域も均質な商品を置くことにこだわって作ったものです。他にも冬に売っているホットドリンク・普通よりも高値で売られているこだわりおむすびなど、本書ではセブイレブンでの顧客の立場にたった工夫がいくつも紹介されています。その工夫に結びつく1つの答えが「顧客のために」ではなく「顧客の立場」から考えること。詳しくは本を読んでみてください。
    経営者になる上で、人の上に立つ上でどのようなことが求められるか、どのように考えることが大切かを手助けしてくれる一冊です。将来誰かの上に立ちたいと思う人、またセブンイレブン利用しています!という方に是非手にとってもらいたいです。

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著者プロフィール

鈴木敏文(すずき・としふみ)
セブン&アイ・ホールディングス会長兼CEO。
1932年、長野県生まれ。1956年、中央大学経済学部卒業後、書籍取次大手の東京出版販売(現・トーハン)に入社。1963年、ヨーカ堂(現・イトーヨーカ堂)へ移る。1973年、セブン‐イレブン・ジャパンを設立し、コンビニエンスストアを全国に広め、日本一の流通グループとして今日まで流通業界を牽引。2003年、勲一等瑞宝章を受章。同年11月、中央大学名誉博士学位授与。経団連副会長、中央大学理事長などを歴任。
著書には『朝令暮改の発想―仕事の壁を突破する95の直言』(新潮文庫)、『売る力―心をつかむ仕事術』(文春新書)、『挑戦 我がロマン』 (日経ビジネス人文庫) ほかがある。

「2016年 『働く力を君に』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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