マドンナ・ヴェルデ

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 2307
レビュー : 354
  • Amazon.co.jp ・本 (277ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103065722

作品紹介・あらすじ

「ママは余計なこと考えないで、無事に赤ちゃんを産んでくれればいいの」平凡な主婦みどりは、一人娘で産科医の曾根崎理恵から驚くべき話を告げられる。子宮を失う理恵のため、代理母として子どもを宿してほしいというのだ。五十歳代後半、三十三年ぶりの妊娠。お腹にいるのは、実の孫。奇妙な状況を受け入れたみどりの胸に、やがて疑念が芽生えはじめる。「今の社会のルールでは代理母が本当の母親で、それはこのあたし」。

感想・レビュー・書評

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  • 海堂さんの医療小説において、ちょっと趣のちがう「マドンナ・ヴェルデ」です。

    チーム・バチスタでおなじみの、海堂さんの医療小説ですが、ちょっと違ってました。
    「ジーン・ワルツ」と対になる作品だそうですが、こちらは未読。

     予想していたものとずいぶん違いました。この理恵や、みどりの心境は、私には理解できないですね。
    男が理解出来るわけがないのでしょうが、好きな海堂さんの小説にしては珍しく、入り込めなかった。
    注:決して面白くないわけではありません。

  • 出産に対する女性の考え方や今の問題点などがわかりやすい。
    気持ちや気候、状況を表す言葉が綺麗な印象。
    しかし描写が多く物語がゆっくり進行していて会話の中でしか話が前に進まずイジクラシクなってだいぶ飛ばし読みした。

  • ジーンワルツの話を別視点で読む。
    ジーンワルツを読んでから随分間が空いてしまったのだけれど、理恵先生の娘としての顔とか、みどりとユミさんの交流とかも描かれているのが面白い。
    個人的には料理の描写と俳句が割と好きです。料理はとても単純そうな料理なのに(だからこそ?)、とても美味しそうに見えます。

  • ジーン・ワルツで代理母をしたお母さんサイドのお話
    代理母って本当に必要な人もいると思う
    実際、自分が産めないかも・・・ってなった時、養子も考えたし
    ただ、悪用する人もいるので法整備は不可欠なのだけど
    どんどん技術が進歩しているのに、TOPの人たちが年寄りばかりでは何も進まないよ
    どの世界も

  • 産婦人科の女医が実母を代理母として双子を産む。
    内容的には興味深かったんだけど、双子の母として、到底納得できない結末だった。
    この本は、実母が主人公。
    「ジーンワルツ」は女医が主人公。
    実母が、実の娘である女医は母性にかけるんじゃないかと心配しておなかの子どもを守ろうとするんだけど、もう、そこが全然違う!と思う。

    子ども産んだ人なら分かると思うんだけど、初めての妊娠中ってまだ子どもの実感が湧かないじゃないですか。
    動いてるし、健診で画像見るし、いるんだよね、でも実際見てないし、分かるような、分からないような、という感じですよ。
    で、産んで感動のご対面して、その後の初めての育児でボロボロになりながら母性らしきものが形成されていくんだと思います。
    周りの家族、特に祖母は、経験者なんだし、初めてのお母さんを助けてあげる重要な役割です。
    その人が、妊娠中の母性を疑って、子どもを引き離そうとするなんて、てんでナンセンスだと思うんですよ。
    女医というより、この祖母がひどい。
    妊娠中、しかも代理母だと自分のおなかの中にすらいないんだから、実感湧かなくて当たり前。
    冷徹すぎるようなこと言ってても、赤ちゃんを目にしたら変わるだろうし、そのあと話し合ったっていいじゃないか。
    ものすごく納得いかない結末。
    言っちゃ悪いけど、子無しの男の人だからこんな結末になるんだろうね。

  • こんなにサクサク読める海堂作品は初めてだぁ

    ジーンワルツでは読みながら号泣しちゃったけど
    これは・・・
    この娘ありえない・・・と思ったけど
    案外うちの母にとっても私はこんな感じなのかもしれない
    ちょっと反省。今日会ったら少し優しくしよう(笑)

    生命の誕生について、タマゴと母性について
    医療と感情について
    不確かで正解がみつからずに
    モヤモヤしてしまう

    ユミ、がんばれ^^

  • 終わり方がちょっと残念。つい現実だったらと考えてしまい、そうだったらやはり双子は一緒がいいかな、と。

  • 娘の代理母をするお母さんの話。ヴェルデの意味がわかんなくて、調べたら、「緑」という意味でした。お母さんの名前ですね。このみどりさんもよくわかんない人で、娘で、産婦人科医の理恵もムッチャ自己中。その娘の冷淡さをもっと深く描けたらグッときたかもしれないんだけど、何か中途半端に終わってしまいました。代理母に関しては法整備が遅れていますが、個人的には賛成できないけど、選択肢の一つとしてはあっていいのではないかと思います。

  •  「ジーン・ワルツ」の別視点バージョン。代理母となったみどりとその娘、理恵との関係。医療関係というよりは母と娘という視点中心。
     これほどすっぱりとではないが、私自身の母との関係に似た空気を感じた。だからこそ思えるのだが、理恵は「クール・ウイッチ」ではない。心の痛みを感じすぎるほど感じているからこそ、理論で武装して自分を守ろうとしているのだ。本当の魔女なら、もっと冷淡にすべてを切り捨ててでも通してしまえる術があるだろう。
     欠落した感情などない。ただ、自分が気付いていないだけだ。

  • 以前読んだ「ジーン・ワルツ」と表裏となるような作品。
    「ジーン・ワルツ」は、代理母問題の遺伝子上の母親・産婦人科医の立場から書かれた作品。
    この「マドンナ・ヴェルデ」は、実際に受精卵を宿す代理母の立場から書かれている。
    両方で一つの作品と言ってもいい。

    おなかに命を宿す「母」は強し。

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著者プロフィール

海堂 尊(かいどう たける)
1961年、千葉県生まれの作家、医師。医師としての所属は、国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構放射線医学総合研究所・放射線医学総合研究所病院勤務(2018年3月時)。
2005年に『チーム・バチスタの崩壊』で、第4回『このミステリーがすごい!』大賞を受賞し、作家デビュー。
同作はのちに『チーム・バチスタの栄光』と改題して出版される。映画・テレビドラマ化もされた代表作となった。

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