ラザロの迷宮

  • 新潮社 (2023年9月19日発売)
3.88
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本棚登録 : 1259
感想 : 103
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  • 本 ・本 (480ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103066088

作品紹介・あらすじ

すべての推理が裏切られる快感! 誰もこの「館」(ミステリ)から抜け出せない――。湖畔にある洋館を友人と共に訪れた月島。殺人事件の犯人を当てる、脱出型の謎解きゲームが開催されるという。だが、男女8人の参加者たちの前で、本当の殺人が起きる……。戦慄の最終章に備えよ! 大人気シリーズ「心霊探偵八雲」著者が全身全霊をかけて読者に挑む、一頁先さえ予測不能のノンストップ・ミステリ。

感想・レビュー・書評

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  • 神永先生、はじめまして(・ω・)ノ*。.・°*

    やっと、やっと図書館で順番が巡ってきましたよ^^;

    本書の内容に入る前に、なんと言っても「ラザロ」ですよねー
    なので、少しまとめておきましょう。

    「ラザロ」は、新約聖書に登場する人物の名前です。
    特に有名なのは、イエス・キリストによって死から蘇ったベタニアのラザロです。
    このエピソードは『ヨハネによる福音書』第11章に記されています。

    ラザロは、マルタとマリアの兄弟であり、病気で死んだ後、イエスが墓の前で「ラザロ、出てきなさい」と呼びかけると、彼は蘇生しました。
    この奇跡は、キリスト教において復活の象徴とされています。

    また、「ラザロ」という名前は、貧乏人や病人を象徴することもあります。
    例えば、『ルカによる福音書』第16章には、金持ちと貧乏人ラザロのたとえ話が登場します。

    このように、「ラザロ」は復活や蘇生の象徴として、さまざまな文脈で使われています。

    ということで、ここからが本番です♪

    楽しみにしていた1冊であり、多くのブク友さんの評価も高い。
    うん、納得です( .ˬ.)"ウンウンッ!

    σ(・ω・`)の大好物が満載でした♪
    ミステリーの大通であるクローズド・サークル、そこで起きる連続殺人、そして驚愕のラスト(ㅅ´ ˘ `)

    でも評価は☆4つ^^;
    ちょっとだけ、ちょっとだけですが...ラスト混乱しました((。_。).。o?

    推しである「阿津川辰海」のようにゴロンゴロン転がされた三('ω')三( ε: )三(.ω.)三( :3 )三('ω')三( ε: )三(.ω.)三( :3 )三んですが、その手前までの高揚感から少し覚めちゃったんですよね(^_^;)

    ですが、十二分に楽しませてもらいましたよ♪

    『ラザロの迷宮』は、神永先生のデビュー20周年記念作品として発表されたサイコ・ミステリー小説です。
    この作品は、湖畔の洋館で行われる謎解きイベントと、記憶喪失の男の捜査という二つの異なる視点から描かれています。

    ここもポイントですよね。
    最初は当然ながら月島が主人公の物語だと思い読み始めました。
    でも、途中で...
    (-ω-;)アレ?
    もしかして、久賀が主役?
    いや、紗和か?
    みたいな感じを受けたんですσ(・ω・`)

    それほどに、物語の構成が非常に巧妙であることに感銘を受けました。
    二つの異なるストーリーラインが交互に展開され、最終的に一つの真相に繋がるという手法は、読者を飽きさせない工夫が凝らされています。
    月島たちが参加する謎解きイベントのパートでは、次々と覆される推理が展開され、読者を引き込む力があります。
    一方で、紗和たちの捜査パートでは、記憶喪失の男の過去や事件の真相が少しずつ明らかになっていく過程が描かれ、緊張感が持続します。

    特に印象的だったのは、物語の終盤で明かされる驚愕の真相です。
    二つの事件が実は密接に関連していることが明らかになる瞬間は、読者に大きな衝撃を与えます。
    このようなどんでん返しの要素は、ミステリー小説の醍醐味であり、本作でもその魅力が存分に発揮されています。

    また、キャラクターの描写も非常に魅力的です。
    主人公の月島は、友人の永門に誘われて謎解きイベントに参加する普通の青年ですが、事件が進行する中で成長していく姿が描かれています。
    紗和と久賀の刑事コンビも、それぞれの個性が際立っており、読者に親しみやすいキャラクターとなっています。
    特に、紗和の冷静かつ情熱的な捜査姿勢は、物語に深みを与えています。

    一方で、物語の中にはいくつかの課題も感じました。
    例えば、謎解きイベントの設定やトリックがやや複雑すぎるため、一部の読者には理解しづらい部分があるかもしれません。
    また、記憶喪失の男の過去に関する描写がもう少し詳しく描かれていれば、物語の深みがさらに増したのではないかと感じました。

    それでも、『ラザロの迷宮』は全体として非常に完成度の高い作品です。
    神永先生の緻密なプロットと、キャラクターたちの魅力的な描写が光る一冊であり、ミステリー小説ファンにはぜひ読んでいただきたい作品です。
    特に、どんでん返しや驚愕の真相が好きな読者には、最後まで楽しめること間違いなしです。

    でも肝心な部分はこれから読まれる方の為に( ・×・)オクチチャックにしておきましょう。

    『ラザロの迷宮』は、読者を最後まで引き込む力を持ったサイコ・ミステリー小説です。
    神永学のデビュー20周年記念作品として、その名にふさわしい出来栄えであり、今後も神永先生の作品に期待していいんじゃないでしょうか。



    <あらすじ>
    この物語は、湖畔にある洋館で開催される脱出型の謎解きイベントと、記憶喪失の男の捜査という二つの異なる視点から描かれています。

    物語は、主人公の月島が友人の永門に誘われて、湖畔にある洋館で行われる謎解きイベントに参加するところから始まります。このイベントは、参加者が殺人事件の犯人を当てるというもので、月島を含む男女8人が参加します。しかし、イベントが進行する中で、参加者たちは本物の死体を発見してしまいます。これにより、単なるゲームだったはずのイベントが、現実の殺人事件へと変わっていきます。

    一方、所轄の刑事である紗和は、血まみれで保護された記憶喪失の男の捜査に駆り出されます。この男は全ての記憶を失っており、彼の身元や事件の真相を解明するために、紗和は本庁の刑事である久賀とコンビを組むことになります。二人は、男の記憶を取り戻すために催眠療法を試みますが、次第に事件の背後にある驚愕の真相に迫っていきます。

    物語は、月島たちが洋館での謎解きに挑むパートと、紗和たちが記憶喪失の男の捜査を進めるパートが交互に描かれます。これにより、読者は二つの異なる視点から物語を追いながら、徐々に二つの事件が繋がっていく様子を楽しむことができます。

    月島たちが参加する謎解きイベントでは、次々と覆される推理が展開され、読者を飽きさせません。また、紗和たちの捜査パートでは、記憶喪失の男の過去や事件の真相が少しずつ明らかになっていきます。これにより、物語は最後まで緊張感を保ちながら進行します。

    最終的に、二つの事件は驚愕の真相で結びつきます。月島たちが洋館で直面する事件と、紗和たちが捜査する記憶喪失の男の事件は、実は密接に関連しており、読者はその結びつきを知ることで物語の全貌を理解することができます。

    『ラザロの迷宮』は、巧妙に仕組まれたトリックやどんでん返しが満載のミステリー小説であり、読者を最後まで引き込む力を持っています。神永学の緻密なプロットと、キャラクターたちの魅力的な描写が光る一冊です。


    本の概要

    すべての推理が裏切られる快感! 誰もこの「謎」から抜け出せない――。大人気シリーズ「心霊探偵八雲」著者が全身全霊をかけて読者に挑む、一頁先さえ予測不能のノンストップ・ミステリ。
    湖畔にある洋館を友人と一緒に訪れた月島。殺人事件の犯人を当てる、脱出型の謎解きイベントが開催されるという。だが、男女8人の参加者たちが発見したのは、本物の死体だった。一方、所轄の刑事・紗和は、血塗れで保護された男の捜査に駆り出され、本庁の刑事・久賀とコンビに。しかし男は、記憶をすべて失っていた――。二つの事件は次第に繋がり、驚愕の真相が明らかに……。戦慄の最終章に備えよ!次々と覆される推理が、次第に快感になる――中毒必至のサイコ・ミステリ。

    著者について
    1974年山梨県生まれ。2003年『赤い隻眼』(文芸社)で本格デビュー。その後、『赤い隻眼』を改題した『心霊探偵八雲 赤い瞳は知っている』から始まる「八雲」シリーズなどで活躍中(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『心霊探偵八雲6 失意の果てに(下)』(ISBN-10:4043887108)が刊行された当時に掲載されていたものです)

  • 館での脱出型の謎解きゲームのはずが… 凝りに凝った構成とストーリーが秀逸なミステリ #ラザロの迷宮

    ■あらすじ
    推理作家である主人公は、友人と脱出型の謎解きゲームに参加するためペンションを訪れていた。発生する事件の謎を解くといった趣旨のゲームだったはずが、発見されたのは凄惨な死体だった。
    一方、とある警察署に、全身が血みどろになった男が意識朦朧の状態で入ってくる。事件の関係者もしくは被害者か、刑事たちは尋問を試みるが、彼は記憶喪失になっているようで…

    ■きっと読みたくなるレビュー
    かなり凝ったプロット、読者を楽しませる工夫がいっぱいですね。神永先生の力がこもった作品だと思います。

    シンプルかつストレートな描写やセリフが多く、淀みなく世界観が脳みそに入ってきます。登場人物のイメージもつきやすく、人間関係も分かりやすいのが魅力ですね。

    本作の一番の推しどころとしては、やはりストーリーです。館もの+警察ものかしら? と思いながら読み進めることになるのですが、いや待て… 途中からは想像してなかった道のりを歩むことになるのですが、詳しくは読んでのお楽しみです。プロットの組み方、筋の通し方、伏線、複雑な人間関係を描き切ったのは、まさに作家デビュー20周年のプロの技でした。

    物語の出来がよいので忘れがちなんですが、事件の裏にある背景が筆舌に尽くしがたい。現実にここまでの悲劇は少ないのでしょうが、近い事件は現代でも、たびたび聞く内容です。情報化社会が生み出した口実としての正義… 人間の厭らしさや下品さには際限がなく、ほんと反吐がでそうになる。

    そして終盤にかけては、本書の装画のように美しく幕間を引いていく。事件に関係したすべての人たちが、これからの人生、幸せになってほしいと願いました。

    ■ぜっさん推しポイント
    私はこれまで、大きな事件や事故に巻き込まれたことはありません。日々流れてくるニュースを見ても、胸が痛むことはあっても、実害はまったくなく、無責任に言いたいことを言っている。こんな安定した生活を送れているのは、ただ運が良かっただけなんだろうと思っています。

    もし家族や友人が事件に巻き込まれてしまったら、自分はどんな人間になってしまうか、どんな行動をしてしまうか、想像だにできません。強く生きることの難しさが胸に沁みました。

  • 先日は、この本を読みたいが為に、この本がシリーズモノだと思い込み、心霊探偵八雲を購入してしまったが、シリーズモノでは無いと知り、直ぐに購入。

    私の大好物のヤツですよ。
    クローズドサークル、フーダニットo(^▽^)o
    世界中の本がクローズドサークル、フーダニットになればいいのに!!と思うほど、こういうジャンルが自分は好きなのだと思う♪

    世の中にはまだまだ私の知らないクローズドサークルものがあるんだな。幸せだぁ〜(^^)

    世の中にクローズドサークルが溢れてくると、まぁだいたいパターンは決まってきちゃって、作家さんも大変だよなぁと思うのだが、次々と、新しいプロットをよく考えられるよね。本当に凄い。

    このパターンもちょっと思いつかないクローズドサークルだった。

    その世界観も初めてだったし、みなさんが仰っているように、最後に二転三転。

    とーっても読みやすくて一気読み。
    やっぱり私はミステリが好きだなo(^▽^)o

    • 1Q84O1さん
      makiさん

      何を読んだのか忘れてしまう恐ろしい書物…w
      makiさんにとっての短編はまさに恐怖ですね!
      makiさん

      何を読んだのか忘れてしまう恐ろしい書物…w
      makiさんにとっての短編はまさに恐怖ですね!
      2024/06/16
    • bmakiさん
      一休さん

      一休さんは短編でも覚えていられるのですか!?
      私にはどうやらそういう能力が無いらしくて。。。
      長い時間一緒に居られないと...
      一休さん

      一休さんは短編でも覚えていられるのですか!?
      私にはどうやらそういう能力が無いらしくて。。。
      長い時間一緒に居られないと全然覚えていられないのです(-。-;

      よほど強烈な内容でないと。

      辻村深月のパッとしない子くらい衝撃的なヤツは今でも頭に残っていますが( ̄▽ ̄)
      2024/06/16
    • 1Q84O1さん
      makiさん

      私の小粒の脳ミソで覚えておけるはずがありません!( ー`дー´)キリッ
      長編も短編も読んでは忘れて、忘れては思い出せずの繰り...
      makiさん

      私の小粒の脳ミソで覚えておけるはずがありません!( ー`дー´)キリッ
      長編も短編も読んでは忘れて、忘れては思い出せずの繰り返しでございます!
      2024/06/16
  • 初読みの作家さんです!

    ブクログでいろんな方が高評価にしてるのを見て、手に取りました♪

    最初はよく見るパターンのクローズドサークル!
    よっしゃ!犯人当てたるで!!
    と読み始めましたが、なぜか全然ページが進まなくて(;´Д`A

    文章とか会話の雰囲気が苦手なのか
    読むのにちょっと時間がかかりました


    洋館での謎解きの場面と、警察署での場面が交差して進んでいきます。
    どうこの話が交わっていくのか、、、!

    是非お楽しみください!



    話は変わりますが
    私は単行本の帯が嫌いなんです。
    (いきなり!)

    本を読むときは何の前情報もなく、
    いや、面白いらしいよ?くらいの情報を元に本を楽しみたいタイプなんです。

    でも帯には
    衝撃の真実が!!!
    とか
    涙せずにはいられない!!
    とか
    絶対騙される!!
    とか
    書いてあって
    それでだいぶ構えて読んじゃって
    結果面白くなくなっちゃうことが多いんですよね


    でも私は図書館の利用がほとんどなので、帯もない状態で手元に来ることが多いです。(ありがたい!!)
    しかし今回は帯もついてて、
    できるだけ帯が目に入らないように薄目で表紙を開くようにしたりしてました笑
    (よく考えたらカバーすればよかった)


    でも読んでるうちに帯の『1ページ』っていう文言は見えてしまって、すぐ目を逸らしたものの
    「これはラスト1ページで全てが覆る!!うんたらかんたらってパターンか!!」って勝手に予想して読み進めて読了後ちゃんと帯を見たら
    『1ページ先さえ予測不能』って書いてあって
    全然違うやん!って1人でツッコミを入れてました笑

    こういう無駄な予測としかしちゃうし、やはり帯は苦手です(ㆀ˘・з・˘)


    なんの話やねーん

    • どんぐりさん
      あおいさん

      図書館本だったので気づかなかったですが
      購入してたら、ワクワクする作りですね♪( ´θ`)ノ

      よかったら読んでみてください♪
      あおいさん

      図書館本だったので気づかなかったですが
      購入してたら、ワクワクする作りですね♪( ´θ`)ノ

      よかったら読んでみてください♪
      2024/09/08
    • あやたろさん
      確かに帯、気になりますよね。最近の帯は本を売ろうとする出版社さん側の意図が透けて見える気がして作家さんの意図と合ってるかな?と気になることも...
      確かに帯、気になりますよね。最近の帯は本を売ろうとする出版社さん側の意図が透けて見える気がして作家さんの意図と合ってるかな?と気になることもあります。著名人絶賛!みたいな。
      昔は帯ついててもそんな感じを受けることはなかった気がするのは私だけでしょうか。。
      2024/09/09
    • どんぐりさん
      あやたろさん コメントありがとうございます♪

      作家さんが関与してるかどうか気になりますね_φ(・_・

      なんか流行りの文言とかもありますよ...
      あやたろさん コメントありがとうございます♪

      作家さんが関与してるかどうか気になりますね_φ(・_・

      なんか流行りの文言とかもありますよね
      なかなか本が売れなくなってて、
      出版業界もあの手この手を駆使してるということでしょうか(´-`).。oO
      2024/09/09
  • 脱出型のミステリーかと思いきや多重人格とカウセリングする刑事の解決を期待したが、刑事にも妹を殺されている暗い過去があったり、玲子とナミの関係が最後にどんでん返しでひっくり返されたのは本当に驚きました。完全に騙されました

  • 神永学さん作家デビュー20周年記念作の『ラザロの迷宮』の概要と感想になります。

    概要です。
    新人賞を獲った若きミステリ作家の月島は、友人の永門と湖畔に建つ洋館で開催される謎解きイベントに向かっていた。一方で行方不明になった女性の事情を訊いていた刑事の美波紗和は、署に突然現れた血塗れの男性の「助けて」という呟きに困惑する。まったく異なる出来事は次第に1つの結末へ導かれていく。

    感想です。
    『心霊探偵八雲』シリーズが話題の神永学さんは今作が初読みですが、何回転したか分からなくなるほどの想像を超えた作品でした。ミステリ愛好家の読者さんは賛否両論あるかもしれませんが、夕木春央さんの『方舟』の作風が好きな方にはオススメします♪
    (ネタバレではないので、ご安心下さい。)

    • bmakiさん
      初コメですo(^▽^)o

      おっと、マメムさん、★5ですね!!
      マメムさんで、ミステリで★5とくれば、これは間違いなさそう!

      今...
      初コメですo(^▽^)o

      おっと、マメムさん、★5ですね!!
      マメムさんで、ミステリで★5とくれば、これは間違いなさそう!

      今日ノワール・レヴナントが家に到着しました。
      凄い厚み!もうこれだけでワクワクします!

      数冊本を隣の叔母から借りてしまったので、その後に読みますね!いつもご紹介頂きありがとうございますm(_ _)m
      2024/05/09
    • マメムさん
      bmakiさん、コメントありがとうございます。

      私の中での通称『デブっちょ』が届いたのですね♪
      辻村深月さんの『冷たい校舎の時は止まる』も...
      bmakiさん、コメントありがとうございます。

      私の中での通称『デブっちょ』が届いたのですね♪
      辻村深月さんの『冷たい校舎の時は止まる』もデビュー作が上下巻で分厚かったですが、厚さ並みの面白さがあったので『ノワール・レヴナント』のレビューを楽しみに待ってます♪
      本作は読者を選ぶかもですが、次第に浮き上がる真相にゾワッとする系統でした♪
      2024/05/09
    • マメムさん
      bmakiさん、あっ、初コメ返し頂いちゃいましたね(^_^;)ありがとうございます^_^
      bmakiさん、あっ、初コメ返し頂いちゃいましたね(^_^;)ありがとうございます^_^
      2024/05/09
  • パタン、パタン、パタン…。
    二転三転どころではない。
    何度ひっくり返されたかな?

    二つの物語が交互に語られる。
    ひとつは、湖畔の洋館が舞台。
    犯人解明の謎解きゲームが行われる。
    もうひとつの場所は、警察署。
    ほぼ同時に二つの事件が舞い込む。
    行方不明女性の捜査依頼と、
    血だらけで現れた
    記憶喪失の男の捜査。

    それぞれの場所で起こる出来事が
    先の読めない謎に満ちていて
    本を閉じることができなくなる。

    洋館では本物の殺人事件が起こり、
    行方不明女性は輪郭さえ掴めない。
    記憶喪失の男には
    特別な療法が施される。

    久賀刑事の言葉、
    「心神喪失状態にあったとしても、
    罪はそこに存在する」は、
    議論の余地ありだと思います。
    精神疾患認定で無罪になっては
    被害者遺族は納得できないですよね。

    警察官の久賀と美波が真相に迫り
    バラバラのピースが集約されます。
    この作品の題名にある「ラザロ」は
    イエスによって復活した男の名前。
    このテーマもきっちり具現化します。

    拍手喝采といきたいところですが
    伏線回収の手法にモヤモヤが…。
    「それってありですかぁ?!?」
    と言うのが正直な感想。
    でも、
    大変面白く読ませていただきました。

    • yyさん
      了解です。
      BSテレ東でやってる「あの本、読みました?」です。
      仲間が増えたかな☆彡
      みんなで盛り上がると、楽しいですね♪
      了解です。
      BSテレ東でやってる「あの本、読みました?」です。
      仲間が増えたかな☆彡
      みんなで盛り上がると、楽しいですね♪
      2024/05/20
    • しずくさん
      キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
      ありがとうございました!
      キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
      ありがとうございました!
      2024/05/20
    • ハッピーアワーをキメたK村さん
      毎週、私達にピッタリな知的な会話が繰り広げられていますわよ(๑•̀᎑<๑)و 
      うふふふ
      毎週、私達にピッタリな知的な会話が繰り広げられていますわよ(๑•̀᎑<๑)و 
      うふふふ
      2024/05/20
  • 話の繋がり方と展開の仕方が衝撃的で、とんでもない発想力のもとに生まれた作品であるように感じました。

    本作は主人公である小説家が大学時代の友人とともに、脱出ゲームに参加することから始まります。その脱出ゲームでは、3件の殺人事件が発生すること、殺人犯が集められた6人の中に存在し、その犯人を当てるまで、屋敷から出られないというルール。

    そしてとうとう、「第1の事件」が発生してしまうのですが、なんとそこの事件現場にはリアルな死体が置かれていて…
    そして主人公たちは、館から脱出するため、連続殺人犯を特定しようと捜査を開始するというストーリー。

    ミステリーを読むようになって、ミステリーっていうのは本当に無駄の少ないジャンルの小説だと思うんですよね…
    会話1つとっても、日常を描く以外に物語の進行に関係のない会話やストーリーを妨げるような無駄な会話をしてはいけないような暗黙のルールが存在してる世界だと思うんですよ。

    そういううがった偏見のもとで読んでしまってるので、途中でなんとなく察しがついちゃったってことがありまして…
    この内容はあんまり好きじゃないけどまさか、この部分が繋がらないよなって思ってたら案の定なこともあって…

    作品としては面白いとは思うのですが、個人的には好みでなかった感じがありました。まぁ展開の察しがついても、その設定を受け入れる大人の心を持ってれば評価も少しは変わったのかな…

  • ミステリー書評
    読書レベル 初級〜中級
    ボリューム 478頁
    ストーリー ★★★★
    読みやすさ ★★★★★★!
    トリック  ★★★
    伏線・展開 ★★★★★★!
    知識・教養 ★★★
    読後の余韻 ★★★★
    一言感想:
    特殊設定ミステリが好きな方、ガツンと打たれるような刺激的な展開が好きな方にオススメの一冊です!

    こんな展開もありかーっと。特に第五章で、「んっ?」、「えっ??」、「えーーっ!」となること間違いなし!ノンストップで最終章まで突っ走る感じでページを捲る手が止まりません(笑。「ラストの衝撃」に備えた分かりやすい伏線も何箇所かあるので、勘のいいミステリ好きの方なら気付くかも。

    文章は、難しい表現もほとんどないので、読書初心者の私でもサラサラっと読めました。ただ、最後の解決編あたりから、「ラストの衝撃」を味わうためか、犯人当てのフーダニットがあっけなく解決してしまったなーと感じました。

    (私の知識レベルですが)読後に何となく、「シックス・センス」「白夜行」「エレファントヘッド」を思い出しました。共感していただける方がいたら嬉しいです。

  • 面白かったー。
    複雑だったけど二転三転あり、最後の最後まで騙された。
    まったく!予想できず、、、(⁠+⁠_⁠+⁠)
    現実ではちょっと考えられないけど映画とかにはなりそう。

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著者プロフィール

2003年『赤い隻眼』でデビュー。改題した「心霊探偵八雲」シリーズでブレイク。様々なエンタテインメント作品を発表し続けている。

「2023年 『怪盗探偵山猫 深紅の虎』 で使われていた紹介文から引用しています。」

神永学の作品

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