ラザロの迷宮

著者 :
  • 新潮社
4.24
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本棚登録 : 381
感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (480ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103066088

作品紹介・あらすじ

すべての推理が裏切られる快感! 誰もこの「館」(ミステリ)から抜け出せない――。湖畔にある洋館を友人と共に訪れた月島。殺人事件の犯人を当てる、脱出型の謎解きゲームが開催されるという。だが、男女8人の参加者たちの前で、本当の殺人が起きる……。戦慄の最終章に備えよ! 大人気シリーズ「心霊探偵八雲」著者が全身全霊をかけて読者に挑む、一頁先さえ予測不能のノンストップ・ミステリ。

感想・レビュー・書評

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  • 話の繋がり方と展開の仕方が衝撃的で、とんでもない発想力のもとに生まれた作品であるように感じました。

    本作は主人公である小説家が大学時代の友人とともに、脱出ゲームに参加することから始まります。その脱出ゲームでは、3件の殺人事件が発生すること、殺人犯が集められた6人の中に存在し、その犯人を当てるまで、屋敷から出られないというルール。

    そしてとうとう、「第1の事件」が発生してしまうのですが、なんとそこの事件現場にはリアルな死体が置かれていて…
    そして主人公たちは、館から脱出するため、連続殺人犯を特定しようと捜査を開始するというストーリー。

    ミステリーを読むようになって、ミステリーっていうのは本当に無駄の少ないジャンルの小説だと思うんですよね…
    会話1つとっても、日常を描く以外に物語の進行に関係のない会話やストーリーを妨げるような無駄な会話をしてはいけないような暗黙のルールが存在してる世界だと思うんですよ。

    そういううがった偏見のもとで読んでしまってるので、途中でなんとなく察しがついちゃったってことがありまして…
    この内容はあんまり好きじゃないけどまさか、この部分が繋がらないよなって思ってたら案の定なこともあって…

    作品としては面白いとは思うのですが、個人的には好みでなかった感じがありました。まぁ展開の察しがついても、その設定を受け入れる大人の心を持ってれば評価も少しは変わったのかな…

  • 初神永作品!
    いやー、凄かった!!!
    半分くらいまでは(ん?どういう事だ?)と思いながら読んでたけど、後半からの怒涛の展開に脳が痺れました
    何度も心の中で叫び最後の最後までたっぷり堪能させていただきました

    こんな作品を生み出す神永先生凄すぎる!

  • 湖畔の洋館とある事件を追う警察の両方を
    交互にかなりテンポよく描いているので
    序盤からハマって読み進められます。
    まさにどんでん返しの連続、真実によりひとつに
    繋がりました。

  • 二つの場面が交互に、少しづつ書かれていく。
    繋がりは"ラザロ"

    全部あいつだ。あいつが仕組んだことだ......
    最後の最後まで目が離せない。


    今あなたが考えている推理は、絶対に違うのです。

    私はなんと凡庸な思考しか持ち合わせていないのだと思いました。
    いろんなパターンの結末を考えたけど、この結末を想像できるのは神永さんしかいないと思う。
    期待して損しない。久々に面白いミステリーが読めた!

  • 20周年記念作品に相応しい、驚愕のラスト。
    ミステリー好きなら、あちらこちらに散りばめられた伏線に気付き、概要は推理できるはず。だが、二転三転する真実に、ページを捲る手が止まらず、最後まで安心できない展開!
    似たキャラクター、一致しない時系列、意味深な単語の数々…解離性同一障害まではおそらく想像がついたであろう。
    事件は現場ではなく、カウンセリングの脳内で起こってたこと、実在の人物と、そうでない人をからめた、嘲笑うかの展開。こうゆうの、大好きです!

  • 確かにどんどん展開が変わって引き込まれた面白かった

  • 神永作品を初めて読みましたが、本格ミステリー要素や2つのパートが交互に進むなど個人的に好きなポイントばかりでした!

    確かにどんでん返しありますが、洋画の【○○○○○森】を思い出しました!

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著者プロフィール

2003年『赤い隻眼』でデビュー。改題した「心霊探偵八雲」シリーズでブレイク。様々なエンタテインメント作品を発表し続けている。

「2023年 『怪盗探偵山猫 深紅の虎』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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