カルトローレ

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 623
感想 : 90
  • Amazon.co.jp ・本 (299ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103068112

感想・レビュー・書評

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  • 再読。
    美しい言葉と文章、美しい登場人物。
    架空の世界にどっぷりと浸らせてくれる。
    景色が見えるし、音が聴こえる気がする。
    人物の顔はよく見えないけど、
    佇まいははっきりわかる。

    その後に出版された同著者の作品と比べても、
    このカルトローレが長野作品の最終形だったのでは、と思えるぐらい好きな本です。

  • この本の世界をすみずみまで知りたいと思うけど
    ほんのすこししか教えてもらえなくてモヤモヤする。

    ・ページがベッタリひっついた航海日誌の解読を任せられる。
    ・なんか知らんが日誌が燃えて、燃えカスから植物が生える。
    ・育ててみるが盗まれる。
    ・まあいいか、試験合格★やったね!

    ……さっぱりわからぬ。
    ただ、風景の描写、食べ物の描写はすさまじく美しくて美味しそう。
    マカロンおひとつくださいな。

  • 時空を超えた異国の乾いた世界で、ゆったりと美味しい食事とお茶を味わうことが出来る小説。
    たくさんの謎も危険も出てくるのに、登場人物も読んでいる私も焦ることも怖がることもない。
    食事と衣服の細かな描写が魅力的。
    もう一度、お茶を飲みながら読み返したい。砂糖菓子を添えて。

  • 「」や、音の描写が無い(もしくは少ない)ので、とても静かな感じのする小説だった。
    砂漠の真ん中は、風が吹かない限り無音であるらしいし、砂は音を吸収しそうな気がするので、それをイメージしたのかもしれない。

    そして、出てくる食べ物の美味しそうなことと言ったら……。

  • 静かな沙地での生活は、不思議な植物の観察をしたり、土地の住人と関わり、とても閑かで素敵でした。

    美味しそうな食物、彼ら独自の編み物や刺繍文化の繊細さ。
    それらの描写が大変、魅力的でした。

  • 「長野まゆみが読みたーい!」っていうときに読むべき本。読者が求める彼女のスタイルが存分に詰め込まれていて、果てしない満足感が味わえる。とくに、あの閉鎖世界的な感覚。閉鎖されてるわけじゃないんだけど、誰もいない世界(あるいは世界の果て)に残された少数の集団みたいな。その空気の甘美さに、「これだよ!長野まゆみっていったらこれだよ!」と嬉しさを噛みしめてしまう。あと、読了後に無性にレモンパイ食べたくなります…

  • 不思議なお話です。
    いつが舞台なのか、どこの地域の話なのか・・・?未来の話だろうなと思うのだけど、どこか昔の懐かしさもあり。
    ・・・むしろ地球が舞台ですらないのかも?

    「船」は、時節柄、「ゴーカイガレオン」外観をイメージして読んでましたwww

    風景を想像しながら読むうちに、いつしか不思議な空気に引き込まれてしまう一冊。

  • この本を読んでいると、時間が、ゆったり、過ぎるようです。
    ちょうど読んだのが雨の日で、外の音が遠のくかんじが、本の様子とよく合っていました。

    設定が特殊でその世界観と、かぎかっこのない文章になじむのが、なかなか…難しい。

    でも!でも!
    まず、異国感がすてき。砂漠が舞台ですが、トルコを思い浮かべながらページをめくっていました。
    それから、出てくる飲み物が魅力的。なんてゆうか、単語がおいしそう。(シチュー・ド・ティとか)

    なにより、
    紋様、というか「図案」が全体をつなげている点が個人的に好みです。

  • 長野まゆみワールド全開。やっぱり一回読んだだけじゃ理解出来ずでした…。
    この一回読んだだけじゃ理解出来ない不思議な感じになる読書感が好きなので、満足してます。
    そして、多分、もう一回読んでも、よくわからないような気もする…。でも、もう一回読むんでしょうね。

  • 初めは読みづらかったのですが、世界観に慣れてくると楽しんで読み進められました。…そうなったのはお尻の2割あたりからでしたが笑
    独特の用語や人物名、役職、目的、道具…もろもろ理解が進んだ今、再読するとより楽しく読めそうです。
    「???」のまま読み進めた頭8割をもう一度読んでみよう。

    ------

    読了から2ヶ月、ふと思い返して評価を一つあげました。やっぱりおもしろかった。というより、2ヶ月の間に何冊も本を読んだのに、いまだに思い返してしまうのが不思議。
    この魅力をうまく科学する事ができないのが歯がゆいです。

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著者プロフィール

東京都生まれ。1988年『少年アリス』で文藝賞を受賞。2015年『冥途あり』で泉鏡花文学賞、野間文芸賞を受賞する。『新世界』『となりの姉妹』『箪笥のなか』『よろづ春夏冬中』『メルカトル』『カルトローレ』『45°』『ささみみささめ』『兄と弟、あるいは書物と燃える石』『フランダースの帽子』『銀河の通信所』、「左近の桜」シリーズなど著書多数。

「2021年 『その花の名を知らず 左近の桜』 で使われていた紹介文から引用しています。」

長野まゆみの作品

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