カルトローレ

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 643
感想 : 91
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  • Amazon.co.jp ・本 (299ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103068112

感想・レビュー・書評

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  • 表紙が素敵!初期と比べてとても読みやすかった。
    丁度何処かへ旅に出たい、異国のものに触れたい、そういった気分だったのでどんぴしゃでした。想像力をフル稼働させて物語にのめり込む快感。

  • 言葉や表現が綺麗。世界観や登場人物が独特。淡々と話が進む感じが好き。

  • とりたててストーリーもないので、重い作品の合間の休息用や、何冊か並行して読む場合の箸やすめ的に読める作品。
    良い意味でも悪い意味でも、初期作品ほど表現がくどくない。

    久しぶりの長野作品でBLだったらどうしようかと思ったが、そんな感じもほとんどなく安心した。
    毒にも薬にもならない・・・と言ったら言い過ぎか。

    この人の作品ならではの「世界観」を味わうための作品。ただ、あまりにも乾燥した感じだったので、もう少ししっとり系でもイイかも。

  • ふとしたときに、ラストの穴から光が灯っている情景が浮かんできてしまう。
    読んだときは気づかなかったけど、あとあと根付く話。

    レースの図案とか本から芽が出るとか、私にとってはきゅんきゅんする要素がたくさんある。
    あと、序盤のレモネードが美味しそう。

  • 久々に読みにくい系長野まゆみさん作品・・・。
    でしたが、ほかのかたの感想を読んで、心を強くもって取り掛かると
    案外それほどでもなかったです。

    違う時代の違う世界でのお話なんだけど、そんなにシリアスでも
    凹む展開もなく、どちらかというとほのぼのしている主要人物4人に
    きゃっきゃしながら世界に浸る感じ。
    理解力が足りず、正直よくわからない部分もありましたが
    相変わらずの美味しそうな描写など、これはこれで間違ってもない読み方
    だろうと思います。
    ワタの容姿なんかを想像すると楽しいし。
    真夏はモヒートなどを飲みながらこういう世界に意識を飛ばしておきたい。

  • ■きび色の沙漠、“船”での暮らし、謎の航海日誌カルトローレ。長野まゆみの新境地が白い世界にきらめく。作家生活20周年記念作品。

    ■■独特の世界観。今回は異世界ファンタジー。文章びっしりで読み応えがありました(っていうか会話文が地の文と一緒になっているせいでそう感じるんだと思う)。淡々しているのに、微妙な起伏があってそれが面白い。ラピュタを思い出した。長野テイストの人間模様に少々混乱しかけるが、それもまたこの物語のスパイスだと思う。謎めく登場人物が魅力的。あと出てくる食事がいちいち美味しそうでいい。しっかりと作りこまれた世界観は映像が目に浮かぶようでした。

  • どこまでも続くきび色の砂原、静かに過ぎ行く日々。

    静かな気持ちになりたい時に手に取る本です。
    謎は謎のまま物語は終わりますが、私たちは彼らの生活をほんのいっとき垣間見ただけ。
    真実に向かって手に汗を握る展開になるわけでもない、ただ謎が増えていく物語ですが、何がこんなに気持ちを穏やかにしてくれるのか、何度読んでも解らない不思議な作品です。

  • 結論は結局よくわからなかったけど、雰囲気を楽しむのにはとても良い。
    出てくる食べ物がおいしそうだな・・・。
    レモンパイに、レモネードに、感想トマトのソースをかけたオムレツに・・・。

    「船」から下りた主人公が、のりづけされた日誌の調査をしながら生活する様子。
    水を読むワタ、役人のコリドー、謎のエルジンなどキャラクタがたっている。
    刺青、クロシェ、日誌からのびるつる草、砂漠。

  • 途中まで読んで、何故か放棄してしまった作品。
    肌に合わなかったのか、それとも今になれば読めるのか。
    表紙はとってもわたし好みです!

  • 出てくる食べ物がおいしそう…

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著者プロフィール

長野まゆみ(ながの・まゆみ)東京都生まれ。一九八八年「少年アリス」で第25回文藝賞を受賞しデビュー。二〇一五年『冥途あり』で第四三回泉鏡花文学賞、第六八回野間文芸賞を受賞。『野ばら』『天体議会』『新世界』『テレヴィジョン・シティ』『超少年』『野川』『デカルコマニア』『チマチマ記』『45°ここだけの話』『兄と弟、あるいは書物と燃える石』『フランダースの帽子』『銀河の通信所』『カムパネルラ版 銀河鉄道の夜』「左近の桜」シリーズなど著書多数。


「2022年 『ゴッホの犬と耳とひまわり』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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