村上海賊の娘 下巻

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 4247
レビュー : 654
  • Amazon.co.jp ・本 (499ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103068839

感想・レビュー・書評

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  • *単行本のKindle版で読みましたが、現在は文庫版に移行しているため、単行本で登録しました。

    『のぼうの城』が話題となり、人気作家の仲間入りをした、和田竜。
    その和田竜の本屋大賞受賞作ということで、満を持して、電子書籍版で読むことにしました。

    時代は戦国、天正年間。
    急速に勢力を拡大した織田信長の陣営が、大阪本願寺の明け渡しを要求。
    本願寺側がそれを拒絶したことにより起こった、”石山合戦”が舞台になっています。

    織田方の砦に囲まれ、いよいよ窮した、本願寺勢力。
    本願寺に籠る5万人もの信徒は、その食糧をどうやって手に入れるのか。

    その最後の望みとして頼ったのが、毛利家。
    陸上を囲まれた本願寺にとって、補給路として残されたのは、海路のみ。
    戦闘が想定される、この海路輸送を実現出来るのか。

    その鍵となったのが、当時、瀬戸内海の海上を事実上支配していた、「海賊」村上家。
    本願寺は毛利家の協力を得られるのか、毛利家は村上家の協力を得られるのか・・・という始まり。

    歴史的に「第一次木津川合戦」と呼ばれている攻防の、前段の駆け引き、そしてその激しい戦闘が、この長編小説の題材となっています。

    そして、物語を通じて描かれているのが、戦国時代の人々が「何のために戦っているのか」ということ。
    その目的を考えること、その目的を達成するには、いかに残酷なことをしなければならないのか。
    さらには、その目的を達成するだけで良いのか?ということ。
    人と戦わなければいけない、ということがどういうことなのか、読者に問いかけるような内容になっています。

    とは言え、全編を通じて、エンターテイメント性の高い小説だなあと感じました。
    主人公の設定や会話部分の文体、戦闘シーンの描写などは、読者によって好き嫌いがわかれるかと思います。
    反面、参考文献の記述を随所に織り込み、史実との適合性にも配慮した書き方になっています。

    400年以上前に起こったことを、いかにわかりやすく、かつ読者が興味を持つような形で文章として表すか。
    歴史小説はまだまだ発展出来そうだなあと、感じさせてもらえた作品でした。

    『村上海賊の娘 下巻』
    https://booklog.jp/users/makabe38/archives/1/4103068825 
     
     .

  • 170201図

  • 日本史をすっかり忘れてしまっていて、なかなか進まず苦戦ww
    でも下巻にはいればあっという間でした!読み終わったあとのすっきり感半端ない!いや、まぁ景がどーなったかは気になるけど、留吉に会えてるだけで、丸く収まっているようなものである。
    最後まで、どこまでもかっこいい姫であった。
    現代でこんな我をもってはうまく生きられないだろうけど、それでもやっぱりちょっと羨ましく、眩しく感じる。
    .
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    POPをかくなら
    景姫!あっぱれ!!!
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    .
    これじゃ売れないかwww
    久々に歴史物系をよんだー!
    お母さんにも珍しく進まないねぇっていわれたほどである笑
    でも面白かった!

  • 2017.1.25.

  • すごかった!
    良かったとか悪かったじゃなくてすごかった!

    参考資料も多岐に渡っていて和田さんが思う真実が描かれていた

    泉州侍がなんだか不思議だった
    明るく陽気で俳味を忘れない
    戦でも明るく陽気で、それでいて最後まで足掻く
    こんな兵団は世界にいたのかな?
    泉州だけの特殊な気概だと思う
    ちなみに僕には理解しきれない

    景は戦に出てどう思ったんだろう
    戦を知って良かったのか知らないほうが良かったのか
    自分に娘が生まれたらなんて言ったんだろう
    ただ、強い女って憧れる村上海賊の女衆はほとんど出て来なかったけど景に憧れなかったのかな?

    読むのに時間がかかったけれど、たくさんのことを学べた
    頑張って最後まで読んで良かった

  • 上巻で感じていた作者の主人公への否定的な書き方を感じずに読めたので読めました。
    船戦の場面が良かったです。景親のやれば出来る子ぶりよ。
    そして泉州侍の軽さ。あの時代は命の価値とか重さとか、そんな考えは殆ど無かったのでしょうね。

  • 読了。

    久々に読みながら声が出た本。最後の海戦でかなり興奮した。朝方で眠かったはずなのに急に目が冴えて、動悸も激しくなった。

    その頃には全ての登場人物に感情移入していたので、次郎のように複雑な気持ちで応援したり悲しんだりしていた。

    初めて長編の歴史小説を読み終えたかも。大変おもしろかった。

    知らない言葉や歴史的な事物もある程度は説明がされており、とても読みやすかったと感じる。

    これから他の歴史小説に挑戦したい。
    (170105)

  • 人の命は地球より重いと言った人がいたが、この小説ではむちゃくちゃに軽い。ひとやまいくらというか蟻以下。太刀でバッサバッサ斬りまくって、槍でグサグサ突きまくって、鉄砲でガンガン撃ちまくって無名兵士は死屍累々。原作に忠実に映画化するなら18禁間違いなし。反対に主要キャストはなかなか死なない。主人公なんてほんとなら絶対出血多量で死んでる(大けがをしながら海を泳いでる!)
    ネットを見ると、映画化するとしたら主役は杏がいいという人が多いようだが、体力的には吉田沙保里でしょう。

  • 3/381

  • 上巻とは違って、登場人物の名前も頭に入っていたからサクサクと読めた。タイトルからして勝つのは村上だろうけど、どちらが勝つのか最後までハラハラして、面白かった。ただ、他の人はその後どうなったとかあったけど景に関してはなかったので、どうなったのか気になる。

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