村上海賊の娘 下巻

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 4248
レビュー : 654
  • Amazon.co.jp ・本 (499ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103068839

感想・レビュー・書評

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  •  下巻は戦の描写が圧巻。
    脳内で映像に変換するのが大変で、読書ってこんなにパワーが必要だった?と思うほどー。
    でも拙い想像でも、戦況を追うのはとても面白く、下巻は勢いでほとんど一気に読んでしまった。
    上巻のもたつきが嘘のように。

     登場人物たちの熱とか、生き様とか、とにかく読み手の胸を熱くする展開。躍動感がすごい。
    主な登場人物たちの行く末や最期が、史料によってきちんと明かされているのはありがたかった。読みづらくさせてた文献の横やり的な補足説明も、読み終えてみれば良かったかも。
    久々に頭の隅まで働かせて本を読んだ気がする。
    久々に出会った、面白くて骨太な歴史小説だった。

  • すごく面白かった。笑えて泣けて、戦いのシーンは大興奮。ただ、殺し合わなきゃいけない時代は本当にイヤだなと思った。

  • うーん・・・
    和田さんのは、私には合わないのかな?

    のぼうも、イマイチだったし・・・

    「娘」ってタイトルに付くわりには、そう娘視点でもないし、娘が主人公って大きくいえるほど出演ないし・・・

    どっちかっていうと、娘の回りの人たちが多く出演し、巻き込まれるって話だった。

    本や大賞ものって、どうもね。

    ノミネート作のほうが、面白かったり、良かったりするような気がするな-

  • 流石は本屋大賞、読ませる読ませる。
    上巻は主人公である村上海賊の娘「景」の人物紹介と大坂本願寺で織田との陸戦で景が挫折するまでを描く。
    上巻のおよそ半分を使って泉州海賊と仏教徒との戦いを丁寧に描いているがこれが長い。
    景を徹底的に挫折させる為にこれでもかとばかりに貶める。ここで「鬼手」と言うなにやら思わせ振りなキーワードが出てくるが説明のないまま下巻に続く。
    叩くだけ叩いて後半劇的に復活するんだろうな~と思っていたらその通りの展開。
    読者の思う通りの展開なので意外性はない。が、それを承知で盛り上げていくのが作者の腕の見せ所。
    下巻は毛利家と同盟した村上水軍が10万石の兵糧を大坂本願寺に運び入れる為に、泉州武士団を主力とする織田軍と戦う、所謂第1次木津川合戦を描く。
    下巻の後半は殆ど戦闘描写なんだがこれが凄い。映像的。はっきり言って映画化狙い。それくらい場面場面が目に浮かぶ。
    もともと景は醜女の設定だが当時の基準で見るから不細工、現代なら彫の深い美人と言うズルイ設定、否が応でも誰が演じたら面白いかな、と考えてしまう。
    立ち直った景が後半大活躍するのだがこれが半端ない、ほとんどインディジョーンズだ。やられては復活し八面六臂の大立ち回り、爽快なことこのうえない。
    そして満を持して「鬼手」の登場、盛り上がることおびただしい、映像化したら受けること確実だ。
    遂に宿敵を倒し本願寺に兵糧を運び入れる。後の歴史を我々は知っているから本願寺の安堵も切ないものではあるが。
    主な登場人物のその後を簡単に紹介して終わり。景は本作には全く登場しない黒川なんちゃら、に嫁いだと語られるがこれはいらないいんじゃないかな。
    しかし読み応えありました。下巻は一気読みです。お勧め!

  • 上下巻読了しての感想です。

    主人公の景(村上海賊の娘)を取り巻く人物達も丁寧に描かれていて(序盤は結構なかなか主人公が出てこないので読んでいてキツかったのですが(笑))、上下巻通して読むと、終盤のそれぞれの登場人物の生き様や行く末が活き活きと浮かび上がってきて、なかなか読んでいて爽快です。
    読みながら、「あー、もしかして、この作品も映像化狙ってるのかな?」と思うぐらいの丁寧な筆致です。(それがまだるっこしいと感じる方もいるとは思いますが…)

    村上海賊と眞鍋海賊・泉州侍の連合軍との海戦も、方言まじり、そして地域柄かなぜかユーモラスな口調のやり取りで、読んでいて思わず笑ってしまいますが、そこはやはり戦。ユーモラスな口調のやり取りのあとに、残酷な死の描写がすぐ後にあったりして、当時の命の重さというものについて考えさせられました。

    合戦の場面が多いので、多少は残酷な死の描写が多いのですが、死の描写、というのではないのですが、これはひどい、と思ったのが、やはり本願寺の頼龍が門徒の士気をあげるために掲げた、
    「進まば往生極楽、退かば無限地獄」
    という旗文句です。
    極楽往生するためには信心だけがあればいい、と、その一念で集まってきた門徒達が、この文句一つで退くことが出来ず、死兵とならざるを得なくなってしまいます。
    個人的にはどんな死の描写よりもこの部分が非常に残虐に感じました。

    上下巻に渡るかなり長いストーリーですが、中盤以降から登場人物が皆活き活きとしてきて、なかなか読み応えがありました。
    ある程度史実に基いて描かれているので、各登場人物のその後のエピソードでは、主人公の景がストーリーには全く出てこない人物と後に結婚した事実とか、肩透かし部分はありますが、活き活きとひたすら生きた、戦ったそれぞれが、やがてはまた歴史の波に吸い込まれて姿がおぼろげになっていく様が、なかなかよいラストだと思いました。
    映像化したら面白そうですね。なんとなく、読みながらこの役は誰それがいいかなー、などとあてて読んでしまいました(笑)

  • 下巻は、男の戦がメインになっていて、景も上巻のような強烈さが無かった分、なんだか物足りなさを感じたが、後半、強烈な景が蘇り、そこからは食い入るような感じで読み切った。この本を読んで、今度は毛利(小早川隆景)についてもっと知りたいと思った。歴史本って、これだからどんどん知りたくなってしまうんだよな。

  • 下巻のほうがアクション満載で面白かった。この話はアクション漫画と同様の感覚で読むものなんだと思った。漫画と同じだと思ったら、あり得ない事をいちいち気にしなくて楽しく読めた。

  • 泉州侍、七五三兵衛の個性がきつすぎて、村上海賊の娘『景』が、かすんでる。

    1000ページは長かった。達成感は残ったけど、当分時代小説は読みたく無い。正直なんでそんなに売れてるのかよくわからない。

  • 「村上海賊の…」なのに、泉州のひとらのが、かっちょ良いっていう(笑
    で、一方
    主人公・景ちゃんはブレまくり
    弟・景親くんはレベルアップし
    お兄ちゃんは前巻より地が出てっし
    お父ちゃんは「ぃやぃや、程があろうもん!」の親バカっぷりを発揮する
    そんな能島村上さんチも結構楽しい下巻。
     ■ ■ ■ ■ ■ 
    全体的に軽い感じでさささ~っと読めた本。
    資料からの引用は、も少し削ってもらえたほうが
    スピード感が殺されずに私の好みなんやけどなぁ。
    お話に厚み持たせようとしての引用なら、泉州侍出した時点で失敗でしょ。
    あの人たち、飄々とし過ぎやもん。
    そのぶん戦闘シーンとのコントラストは際立ってたけど。
     ■ ■ ■ ■ ■ 
    しかし景ちゃんも七五三さんも、超人か!?
     ■ ■ ■ ■ ■ 
    ちなみにお気に入りは瓜兄弟。
    あのブレなさは、尊敬に値するわぁ。

  • 2014年29冊目。

    木津川合戦、いよいよ毛利・村上海賊と織田・真鍋海賊の海上戦が始まる。
    最後まで誰がどうなるのか結末が分からず、のめり込んだ。
    ドラマ性が高いこの合戦を題材に選んだところにセンスを感じるが、
    きっと歴史上のどの出来事をとっても、本当は壮大なドラマが隠されているのだと思う。
    そのようなドラマを埋もれさせず掘り起こしてくれた著者に感謝。

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