村上海賊の娘 下巻

著者 :
  • 新潮社
3.86
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本棚登録 : 4250
レビュー : 654
  • Amazon.co.jp ・本 (499ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103068839

感想・レビュー・書評

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  • 木津川の合戦も佳境になり、形勢が逆転による逆転が何度も続き、はらはらしながら読みました。
    景が鬼手となり、この物語は景を中心には動くのだけれど、そこに絞られて話が動いているわけでもなく...。タイトルに娘とついている分なんだかちょっと腑に落ちない部分もありました。
    どちらかというと☆3.8ぐらいかも。

  • 上下巻通して読み終わりました。
    本屋大賞ということで期待も大きかったのかもしれませんが、結果として裏切られた気持ちです。
    個人的にこの作者さんの文章(語彙の選択)、話の進め方が性に合わなかった、という部分もあります。
    ちょくちょく歴史書の引用が入るのは生粋の歴史好きの方にはいいのかもしれませんが、そうでない人間にとっては物語の佳境でも唐突に引用が入り、勢い余ってつんのめるような感覚もありました。

    話自体は面白いのだと思います。
    当時の勢力関係やそれぞれの武将たちの思い、詳細な海戦の様子は読んでいて面白かったです。
    しかし残念なのは、登場人物に一切魅力を感じなかったことです。
    特に主要人物に一貫性がないように思われました。
    話が進んでいくうちに変わっていく・成長していく心がうまく表現できていないのではないでしょうか。
    肝心の主役たちに感情移入がまったくできないので、最大の見せ場であるはずのクライマックスシーンがただ冗長に感じ、面白いというより疲れました。

    作者さんが思い入れのある人物なのだろうな、と推察できる人物をひたすら賞賛していたり、「あの人物は頭がいい」と何度も主張していたり、直接的に賛美するのではなく、物語の流れでそういったところを描いてほしかったと思います。

    テーマも一本通っているようで通っていないような印象です。
    読後になんの感慨も湧きませんでした。

    個人の好みもあるので面白い方には面白いのかもしれませんが、正直この作品が大賞に選ばれたのなら、よほど他にいい作品がなかったのだろうか、と疑問に思いました。

  • ☆4つ
    上巻を読み終わってから、この下巻に取り掛かるのに少し時間が経ってしまった。

    この瀬戸内海賊物語には結構読みづらい名前「七五三兵衛」(これがなんと「しめのひょうえ」とよむのだ)とかあって、上巻でなんとか覚えたはずだったのにすっかりと忘れてしまい、また四苦八苦しながら読み進めることになっている。

    近過去的記憶力がどんどん弱くなっていくわたしは、ほんのさっきルビ付きで読んだ漢字にルビがふってないともう読めなかったりするのだ(涙)

    しかしここは気を取り直して七五三」について調べてみる。

    おぉなんと「しめ」と入れると「七五三」と変換するではないか。
    では「七五三」とはなんぞや。そんなの「しちごさん」に決まっとろうが、なのだけれど、しめの答えは「しめ縄」にありき。
    「七五三縄」と書いて「しめなわ」と読んでいた時代があったらしい。
    どうやら結び目の数が七五三だったそうな。。。

    ん?今時そんなことググレば直ぐ判るだろう、ってそのとおりググリました。
    でも興味をもつかどうかがモンダイなのであって、ググルのは単なる一手段。
    読書するのだってそうだよ。
    ほらほらスマホでネトゲばかりやってると、そういうことを考えることが出来ない「ネトゲ頭」になっちまうぞ!

    注意! あれ?感想は・・・すまぬ。

  • 設定と言うかスポットの当て方が面白い作品でした。しかし、長いですね。最後の戦いのボリュームが半端じゃなく、しかも、途中からなんだか信じられないくらい不死身と言うか、執念でしょうか?ゾンビをイメージするまでになり、、、、なんとなくのぼうの城が恋しくなるような作品でした。

  • コーヒーブレイク本。

    瀬戸内海の海賊である能島村上武吉の娘・景の戦を描いた時代小説の下巻(2013/10/22発行)。

    大阪での織田方と本願寺一向宗門徒の戦で、己の甘さを思い知らされた景は、大阪を離れ瀬戸内海の故郷に帰る。
    一方その頃、毛利勢はついに本願寺支援のため村上海賊を中心とした水軍を大阪本願寺に向けるが、予想を上回る織田方の軍船に攻めあぐね、ついに本願寺一向宗門徒を見捨て、軍勢を数日の後返すことに決する。
    そのことを故郷の能島で知った景は、再び大阪へ向かうことを決意し、織田方の泉州海賊との戦に臨むことに...

    下巻は、毛利勢の村上海賊と織田方の眞鍋海賊との海戦に殆ど頁を割かれ、時代小説の見せ場がふんだんに盛り込まれていますが、少しクド過ぎる気がします。
    又、本巻ではヒロインである景が思ったより登場しませんので、「村上海賊の娘」のインパクトが今一つ足りない感じが否めませんでした。
    その上、上巻に比べ方言が多く使われているため、小説の舞台となった地方の人間ではない自分には、話に少しついて行きづらい内容でしたので、下巻は評価を低めとしました。

  • とても勢いのある小説で、上下巻とはいえ、一気に読みました。
    一人一人の人物がしっかりえがかれていたので
    それぞれが「生きている」という感じでした。
    面白かったです。

  • 上巻から一気読み。
    本願寺攻め、木津川の戦いと歴史上名だたる戦で縦横無尽に輝き活躍する姫、景の物語。
    戦記物、冒険譚など日ごろ読まない人でも夢中になれること請け合いですね。
    著者の熱意も反映されていて参考文献の引用が微に入り細に入りで恐縮つかまつりました。

    不謹慎な言い方ですが、戦は楽しんでやるものだと思いました。これは映像化、アニメ化は無理だなぁ、でもきっと誰かがいつかやってくれるのかなぁ・・・

  • のぼうの城が面白かったから少々ハードルが上がりすぎてて、ものたりない印象があったかも。下巻から始まる海上での戦闘シーンはなかなかの迫力だったけど、どうも登場人物のキャラに入り込みにくくて、うーんもひとつ。

  • 大坂本願寺と織田信長の戦いを舞台泉州海賊と戦った村上水軍とその娘の話。現代語と史実を織り交ぜたエンターテイメントは今までにない歴史小説の面白さを感じる。ただ下巻の大半を占める海戦シーンは迫力あるものの冗長で読むのに疲れる。登場人物の明るいキャラクターは面白いが荒唐無稽で漫画的。上巻の信長登場のシーンは空気がピーンと張り詰めたような緊張感で印象的。

  • 正直、上巻の、はなしのさわりあたりを読んだだけではいったい作者がどこに読者を導きたいのかわからなかった。
    主人公の景という人物にたどりつくまでが長かったけれど、彼女に出会って、胸のすく思いをし、共感し、同情し、励まし・・・そんなことをしているうちにすっかり物語世界にはまっていった。

    ときは信長絶頂期が訪れようとするころ。石山本願寺との戦をひかえ、物語はその本願寺の築いた砦の中からはじまっていく。
    突如海路からの兵糧運送路をふさぐ位置に信長方の砦が築かれ、本願寺方はまだ旗幟を鮮明にしていなかった毛利家に兵糧運び入れの嘆願をしにいく。
    その毛利家が、膨大な兵糧を運び入れる力があるとしたらと考えたのが、当時瀬戸内の海を制していた村上海賊だった。

    また、兵糧だけでなく、本願寺にはあちこちの農村から、一向門徒がはせ参じようとしていた。
    彼らが偶然であったのが、村上海賊の娘、景姫で・・・・。

    景姫の性格造形が魅力的。
    また顔立ちの美醜の判断、見方、が、海を少し渡っただけでちがう日本という風土の奥深さみたいなものに気がつかされたりする。
    そうすると、同じ「美人」とくくっているカテゴリの女優さんでも、東西で「すごい美人」と「少し美人」みたいに見方がいまでもちがうのだろうか・・・と本筋とは関係ないところでかんがえたりした。

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