- Amazon.co.jp ・本 (267ページ)
- / ISBN・EAN: 9784103078067
感想・レビュー・書評
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ある夫婦の物語。人生とは、こうも平凡で、そしてそのうちにたくさんの非凡が詰まっているんだと、考えさせられるいい作品でした。作者は純文学の人で、こういう小説を読むと、やっぱり純文学が好きだなぁと思い出します。実に平坦な言い方だけれど、文章が丁寧。主題がはっきりしていて、人物像が深く書き込まれている。タイトルの意味を書いてしまうと種明かしになるけれど、その種は、シンプルでぶれがなく、人間の本来あるべき物の中心で、そして、本当は秘密でもなんでもない。けれど、主人公がそれを宝物のように大切に心の奥にしまってあること自体が、この小説のテーマなのでしょう。
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商社勤めの三村は、妻の麻子を伴い世界を転々とする。幸せな夫婦の日常が、穏やかな言葉で淡々と綴られていく。
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本当は、事故に会わなくとも結婚したかった。秘密かなぁ?最後は激症肝炎で、こちらのほうが、事故のよう。奥さんの気持ちは、どうだったのでしょう。次郎君の、最高の夫婦って言葉が、いいね!
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ただ時系列に書かれている感じがした。
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大阪の商社マンとその妻の出会いから別れまでの話。秘事というタイトルは適切なのか?今ひとつ良く理解できない。
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日記を読んでる感じ。
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あまり面白くなかった。
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楽しみにしてくれ、僕の臨終の時には素晴らしい言葉を聞かせるから。←この文句に惑わされました、いい意味で!たしかに冒頭から過去形ですよ、三村ですよ。
ところどころに、ものすごくいいせりふがあります。日常を暮らしていたら、どうってことのない言葉たちなのかもしれないけれど。受け取り手の聞く力の分しか、意味を持てないのですね。
ラスト数十ページになって、いきなり涙を大量生産してしまいました・・。★5つじゃ足りないくらい、よい小説です、純愛、かな? -
プロポーズの時に言えなかった言葉を夫は自分の臨終の時に妻に伝えようと考えていた。
しかし、現実には妻が先に逝ってしまう事に。
まぁ、こんなに仲が良くて、これといったトラブルにも遭わずに結婚生活を送る夫婦は滅多にいないだろうなぁ…という感じです。
そういう意味で、幸せいっぱいの夫婦や親子の話はちょっとつまらない。
タイトルからHなものを想像した方、残念ながらそういうのは皆無です。