臍の緒は妙薬

著者 :
  • 新潮社
3.14
  • (1)
  • (4)
  • (14)
  • (3)
  • (0)
本棚登録 : 40
レビュー : 9
  • Amazon.co.jp ・本 (173ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103078098

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • 表紙カバーがない状態で書架にあって図書館に行くたびに気になって手にしてしまう作品。生成っぽい表紙で金字のタイトル。でタイトルも意味深で…今回こんなに手にするなら借りてみよう!と思って借りました。芥川賞受賞作家さんでした。


    「月光の曲」「星辰」「魔」「臍の緒は妙薬」の4編。不思議な世界観で目を離すと他の話に流れていって、あれ?なんだったけ…ということが何度もあって読むのに時間がかかりました。読んでいると最後の一文がじわっとこわい。「星辰」が特に。


    「臍の緒は妙薬」が一番とっつきやすかった。…そういうえば臍の緒あるけど何でだろう?と思って調べたら、やっぱり伝承で薬になると書かれていて驚いた。漢方薬的な効果があると信じられていた時代もあったよう。他、棺桶に一緒に入れるとか…諸々。とても不思議なワールドでした。


    たぶんたくさんの女性作家に影響を与えまくってる方だと読んでそう感じた。川上さんとか山田詠美さんとか。

  • 毒か薬か、母は震える手でこれを幼児に…。短くなった臍の緒の謎を
    推理する表題作のほか、生まれ得たかもしれない子供の像を創る女を
    描く「魔」など全4編を収録。ますます深く、ますますミステリアスな
    河野ワールド!

  • 不思議な味わいの短編集。どれもラスト3行くらいの部分に女性の奥底にあるひんやりとした何かが視えるような……。読み終えたらそのことには触れないように、そっと本を閉じて、詰めていた息を解いて、何事もなかったかのように日常に戻る……そんな本でした。

  •  4編収録された作品集で、私にとって初めて読む河野作品だったりする。どの作品も含みがあったり、余韻が残りまくる幕切れがなんともいえません。飄々として明朗で、独特のおかしみのある作風が印象に残った。 印象に残ったのは、やはり表題作の「臍の緒は妙薬」だろうか。とある老齢の女性の、「臍の緒」を巡る旅である。作品で描かれる生と死に、胸が詰まる思いがしたし、臍の緒を探ることは結局、自分のルーツを、根源を手繰り寄せることなのかなあと思った。 それにしても臍の緒に、そんな効能があったとは。驚愕。臍の緒、大切に保管しておかなくちゃね。 最後の一文が、効いている。しみじみ。

  • 昔の純文学を読んでるみたい。全然残らなかったけど。

  • 最初の『月光の曲』が、生理的にムリ!
    「ですます」と「言い切り」が混在(!)している文章には、何か著者なりのブンガク的な企みとかがあるのかもしれないけれど、激しく気持ちが悪く、いやー、読み進めるのに苦労したのなんのって。
    そんなこんなをひきずって、二編目も、三編目も、まだどこかでいきなり「ですます」になったりするんじゃないか…と、おちおち読み進められやしないのでした。

  • なんだかかんだか腑に落ちない感じ。

  • 【読書期間】09/03/14~16

    [月光の曲][星辰][魔][臍の緒は妙薬]

全9件中 1 - 9件を表示

臍の緒は妙薬のその他の作品

臍の緒は妙薬 (新潮文庫) 文庫 臍の緒は妙薬 (新潮文庫) 河野多惠子

河野多惠子の作品

ツイートする